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ママやパパもおもちゃドクターに。おもちゃ修理はものの大切さを伝える
お子さんのお気に入りのおもちゃが壊れてしまったとき、どうすればよいか悩むママやパパも多いのではないでしょうか。新しい代わりのおもちゃを買うという方法もありますが、そんなときこそ、おもちゃ修理を通して、ものの大切さを伝えるチャンスかもしれません。今回はおもちゃ修理のために家庭でできることや、おもちゃ修理の方法の一つである「おもちゃ病院」やドクターについて調査してみました。
おもちゃが壊れてしまったとき
みなさんはお子さんのお気に入りのおもちゃが壊れてしまったとき、どうしていますか?
おもちゃが壊れてしまったときの子どもの反応
おもちゃが壊れてしまったとき、子どもはどんな反応をするでしょうか。悲しくて泣いてしまう子、どうして壊れたのか分からずに怒ってしまう子、新しいおもちゃが欲しいとママやパパにせがむ子などいろいろな反応があるでしょう。
壊れてしまったおもちゃがお気に入りのものであればあるほど、悲しい思いは募りますよね。悲しんでいる子どもの姿を見て、新しいおもちゃを買ってあげようか悩んだ経験のあるママやパパも多いかもしれません。
おもちゃを家で修理してみよう
おもちゃが壊れてしまったら、ご家庭で修理してみてはいかがでしょうか。“修理は難しいのでは?”と感じる方もいるかもしれませんが、家庭でも修理できるおもちゃは意外と多いようです。
買ってしまえば代わりのおもちゃは簡単に手に入りますが、資源には限りがあり、作られたものの背景には、何人もの人がかかわり、思いを込めて作られているものです。おもちゃ修理を通して、一つのものを長く使う大切さを子どもに伝えていくのは、大人から子どもに伝えられる大切な教育の一つではないでしょうか。
おもちゃ修理のために家庭でできること
お子さんといっしょにおもちゃを修理をしてみましょう。
おもちゃが壊れた原因を探そう
まずはおもちゃをよく観察し、原因を考えてみましょう。電池で動くおもちゃであれば、電池が正しく入っているか、電極は錆びついていないかなど、さまざまな可能性から探ってみることが大切です。
お子さんといっしょに原因を探してみると、ものが壊れるのには何か理由があると知ったり、壊れてもまずは直してみようとする姿勢につながるかもしれません。
部品交換だけで済む場合も
部品が劣化していたり、壊れてしまっているおもちゃは、部品交換をすれば直せる可能性があります。ご家庭にあるもので直せる場合もあれば、買ったおもちゃ屋さんなどで部品を調達する必要があるかもしれないので、おもちゃを動かしたり、電源を入れたりといろいろな動きを試してみましょう。
付属の説明書も手掛かりに
おもちゃを購入したときについてきた説明書をよく読んでみると、おもちゃ修理の手掛かりになるかもしれません。おもちゃによっては、説明書に動かなくなってしまった際の対応が記載されている場合もあるので、捨てずにとっておく必要があります。
もしも手元にない場合は、メーカーのホームページに故障したときの対処法が載っていたり、カスタマーサポートセンターの案内があるかもしれませんので、調べてみるとよいでしょう。
ぬいぐるみや人形の修理方法
ぬいぐるみや人形は縫い目がほつれたり、手や足が取れてしまうことがありますよね。ほつれたり、切れてしまった場合は縫い合わせたり、綿が減ってしまったときでも、市販の綿を足せばまたもとに戻る場合が多いでしょう。
ぬいぐるみや人形は直せる可能性が高いので、お子さんといっしょにどうしたら直るかアイディアを出し合うと、考える力につながったり、あきらめなければ直せるという経験につながるかもしれませんね。
ものの扱い方を伝えよう
おもちゃが直ったときには、お子さんにものの扱い方について話をしてみてはいかがでしょうか。
必ずしもお子さんの扱い方が粗雑だったわけではないかもしれませんが、扱い方次第でものは壊れてしまうこと、大切なものは丁寧に扱うなど、ものに愛着を持って長く使うというのはどういうことなのか、伝える必要があるかもしれません。
どうしてもおもちゃが直らないときは
いろいろな方法を試しても、どうしてもおもちゃが直らない場合についての方法をご紹介します。
おもちゃ病院を利用する
おもちゃ病院は、「日本おもちゃ病院協会」をはじめ、さまざまなボランティア団体が開設をしています。
・おもちゃ病院とは
おもちゃ病院では、子どものおもちゃの故障を修理してくれる「おもちゃドクター」がおもちゃの状態を確認し、無料で修理をしてくれます(ただし、交換部品があるときは費用がかかる場合もあるようです)。
おもちゃ病院やおもちゃドクターによって違いはありますが、目の前で修理してくれたり、修理の仕方や原因を解説してくれる場合もあります。多くのおもちゃ病院が“あきらめなければおもちゃは必ず直る”というのを子どもに伝えていくことを大切にしているようです。
・おもちゃドクターとは
おもちゃドクターの多くはボランティアの方々です。もともと、ものづくりや修理などの仕事に携わっていた方、手芸や縫物が趣味の方などさまざまいるようです。
ボランティア団体によってはおもちゃドクター養成講座を実施している団体もあり、おもちゃの種類別の修理方法や電池の知識、修理工具などについて学べる内容になっています。
インターネットのおもちゃ病院
おもちゃ病院のボランティア団体のなかには、インターネットでおもちゃ修理を受け付けているところもあるようです。壊れたおもちゃの種類や状態をメールで伝え、宅配便で送ると、無料で修理をしてくれます。修理したおもちゃは、修理結果が書かれた診断書といっしょに返送してくれるようです。
ママ・パパもおもちゃドクターになれる
“子どものおもちゃをきちんと修理してあげたい”という思いがある方は、ぜひおもちゃドクターを目指してみてはいかがでしょうか。
ボランティア団体の活動に参加しておもちゃ修理の経験を積んでみたり、おもちゃドクター養成講座などで詳しく学んだり、ママやパパがおもちゃドクターとしておもちゃを修理する姿は、子どもにとって興味深く、一つのものを大切に使う姿勢を身近に感じられる機会になるかもしれません。
ものを大切にしよう
おもちゃ修理について、家庭でできる方法やおもちゃ病院についてご紹介しました。買ってしまえば何でも手に入る時代に、おもちゃを長く使っていこうとする姿勢は素敵ですよね。一つのものを大事に使うのは、作った人、買ってくれた人、ものの背景への感謝につながっていくかもしれません。
子どもは親の振る舞いをよく見ているため、ママやパパもまた、ものに愛着を持つ姿勢でいる必要があるのではないでしょうか。この機会にぜひ、おもちゃ修理を通して、ものを大切にする気持ちを伝えてみませんか。
※記事内で使用している参照に関する内容は、許諾を取った上で作成し2017年9月13日時点の情報となります。