全財産7350万円が一瞬で2億2100万円に…20歳の投資家がスポーツくじを的中させられた納得の理由
Profile
成功を掴むためには何が必要なのか。投資家の造船太郎さんは「リスクと期待値のバランスを見極め、『ここぞ』というときに決断することだ」という。著書『勝ち目を見抜く力 チャンスに全ベットして18歳で億万長者になった話』(KADOKAWA)より、一部を紹介する――。
1等が当たる可能性は1677万分の1
2024年9月、僕は「第1476回 MEGA BIG」で巨額当せんすることに成功しました。
「MEGA BIG」とは、指定されたサッカー12試合の合計得点数をコンピューターがランダムで選ぶ、予想いらずのスポーツくじ。くじは、1口300円から購入することができます。
「MEGA BIG」では、両チームの合計得点が「1点以下」「2点」「3点」「4点以上」のどれになるかを当てることになります。12試合全部当たれば1等、1試合外れると2等、2試合外れると3等……と、当てることのできた試合数に応じ当せん結果が変わります。ただ、自分で予想することはできないので、完全に運任せです。
通常の「MEGA BIG」の場合、1等が当たる確率は1677万7216分の1〔(1/4)の12乗〕。狙って当てることはかなり難しい確率です。この確率だったら、僕も賭けに出てはいません。
全財産7350万円を突っ込むことにした
ただ、僕が高額当せんした第1476回は、通常の「MEGA BIG」とは状況が異なりました。
まず、台風の影響で4試合が中止に。「MEGA BIG」では「中止になった試合の結果は、自動で当たり扱いになる」というルールがあります。本来は12試合すべて当てる必要がありますが、このときは8試合当てればOK。4試合分が消えるので、通常に比べて256倍〔(1/4)の4乗〕当たりやすくなったといえます。計算すると、1等が当たる確率は6万5536分の1。
さらに、このときはキャリーオーバーが58億円以上にまで達していました。
キャリーオーバーとは、これまでの「MEGA BIG」で当せん者が出ず、繰り越されてきた配当金のこと。
58億円は、過去2番目に高い金額です。
試合中止により当せん確率が上がり、さらにキャリーオーバーが膨らみ切っている。これは、高額当せんの大チャンスです。僕は、当時の全財産である7350万円をすべて「MEGA BIG」に突っ込む決断をしました。