フォローアップミルクの飲ませ方。いつ飲むかのタイミングや量など、上手に飲ませるポイント

フォローアップミルクの飲ませ方。いつ飲むかのタイミングや量など、上手に飲ませるポイント

いつからいつまで必要?

2019.04.15

離乳期に入った赤ちゃんの栄養サポートとして取り入れられることのあるフォローアップミルク。授乳育児中、どのように飲ませたらよいか気になっているママもいるのではないでしょうか。今回の記事では、フォローアップミルクをあげ始めた時期や飲ませ方、飲まないときの工夫などについて、ママの体験談を交えてご紹介します。

フォローアップミルクとは

フォローアップミルクとは、赤ちゃんの離乳食が進み3回食になった頃、不足しがちな鉄分などの栄養素を補うために飲む粉ミルクのひとつのようです。いつからフォローアップミルクを使ったほうがよいのか、量や飲む時間はどのように決めたらよいのか知りたい場合もあるかもしれません。

そこで、今回はフォローアップミルクの飲ませ方や赤ちゃんが飲まなかったときの工夫について、ママたちに聞いてみました。


育児用ミルクとの違いは?

生後すぐから飲むことのできる育児用ミルクとフォローアップミルクの違いとは何なのでしょうか?

厚生労働省の資料によると、育児用ミルクは母乳の代わりに赤ちゃんに与えられるものとされています。一方、フォローアップミルクは、9カ月以降に不足しがちな鉄分などの栄養素を補うためのものとされていて、育児用ミルクと含まれる成分が異なるようです。

出典:「離乳の支援のポイント」/厚生労働省

フォローアップミルクの注意点

フォローアップミルクの注意点として、母乳の代替として与えることのできる育児用ミルクにフォローアップミルクは含まれないという点があげられます。

また、厚生労働省の資料によると、フォローアップミルクは、離乳が順調に進んでいる場合は摂取する必要はないとされており、離乳が順調に進まず、鉄分が欠乏するリスクが高い場合や体重増加が適正でない場合などに、医師に相談の上、フォローアップミルクの活用を検討するよう記載されています。

実際にママの声を聞くと、離乳食が3回になる生後9カ月頃から離乳食の補完食として活用しているママがいるようです。

出典:「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」/厚生労働省

フォローアップミルクをあげた時期

実際に、ママたちがフォローアップミルクをあげた時期について、完全ミルクや混合栄養、母乳育児それぞれの授乳育児の場合にわけてご紹介します。


完全ミルクの場合

粉ミルク
iStock.com/dragana991
20代ママ
20代ママ

うちの子は完全ミルクで育てていましたが、9カ月頃フォローアップミルクへ切り替えました。3回の離乳食でご飯をしっかり食べられるようになってきたタイミングで、様子をみながら移行していきました

30代ママ
30代ママ

母乳のためのハーブティーなどを飲んでいましたが、育児日記を見ると息子が生後2カ月から完全ミルクです。離乳食が3回になってからフォローアップミルクに切り替えました。育児用ミルクをよく飲んでいたので、フォローアップミルクの切り替えは特に問題ありませんでした

完全ミルク育児のママに聞くと、赤ちゃんが1日3回の離乳食をしっかり食べられるようになったのを目安にしてフォローアップミルクへ切り替えているようです。完全ミルクで育てているママのなかには、通常の粉ミルクに比べると、選んだフォローアップミルクの方が安価で経済的だったので、離乳食でご飯がしっかり食べられるようになったタイミングにあわせて移行したという声も聞かれました。


母乳育児の場合

30代ママ
30代ママ

ずっと母乳育児で育てていたのですが、生後10カ月頃に母乳量が減ったのか、息子が突然母乳を飲まなくなってしまい、そのまま卒乳しました。栄養面が心配だったので、1歳すぎまで牛乳や母乳の代わりとしてフォローアップミルクをあげていました

30代ママ
30代ママ

職場復帰を踏まえて娘が9カ月のときに断乳しました。断乳のタイミングでフォローアップミルクに切り替えました。哺乳瓶で飲めないようでしたので、ストローつきマグで飲ませていました

母乳育児で育てていたママからは、母乳量の変化などで1歳前に赤ちゃんが母乳を飲まなくなってしまったときにフォローアップミルクを取り入れたという声が聞かれました。母乳育児のママからは卒乳・断乳を含めた職場復帰エピソードも聞くことができました。

1歳以降は牛乳が飲めるようなので、それまでの期間にフォローアップミルクを飲むことで母乳以外の飲み物に慣れていくための練習にもなるかもしれませんね。


混合栄養の場合

20代ママ
20代ママ

娘のときは、生後10カ月頃からフォローアップミルクに変えていきました。母乳とミルクを両方飲んでいたこともあり、フォローアップミルクの味に戸惑うことなく移行できるよう、母乳やミルクと併用しながら少しずつ量を増やしていきました

混合栄養で育てている場合は母乳や通常のミルクと併用しながら、10カ月頃からフォローアップミルクをあげるようになったというママの声もありました。生後9カ月から10カ月をすぎたら、離乳食の進み具合も加味しながらフォローアップミルクを考え始めるとよいかもしれません。

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フォローアップミルクの飲ませ方

実際に、赤ちゃんへのフォローアップミルクの飲ませ方で意識していたことについてママたちに聞いてみました。


飲むタイミング

30代ママ
30代ママ

離乳食だけでは足りない成分を補うものと考えて、離乳食を食べ終わってからフォローアップミルクをあげるようにしていました。ご飯といっしょに出しておくと、赤ちゃんが先にミルクの方に手を出すので、食事をごちそうさましてから調乳していました

20代ママ
20代ママ

1日3回の離乳食の後とお風呂上がりの水分補給としてフォローアップミルクを飲ませています。どのタイミングのフォローアップミルクもよく飲んでいます

フォローアップミルクの飲ませ方として、離乳食を食べた後やお風呂上がりのタイミングと決めているママがいました。ママのなかには、虫歯が気になったので赤ちゃんが寝る前はなるべく飲まないようにして、寝る前にフォローアップミルクを飲んだときは、綿棒や指に巻きつけた濡らしたガーゼで歯と歯茎の境目を優しく拭いてあげたという声も聞かれました。

あまり飲まない場合や飲みすぎる場合は、離乳食や生活リズムなどを見直すのもいいかもしれません。


30代ママ
30代ママ

息子が9カ月から1歳になるまでは、離乳食後に100mlから150mlずつくらいあげていました。おいしいのかもっと飲みたいと欲しがることもありますが、1日あたり600mlくらいになるよう量を調節していました

フォローアップミルクの飲ませ方について、あげる量も意識してみるとよいかもしれません。ミルク缶のパッケージにはそれぞれの時期に応じた目安量が記載されているようなので、確認しながら量を考えられるとよいですね。


飲む道具

ストロー付きマグ
© polkadot - Fotolia
30代ママ
30代ママ

うちの子は、ストローつきのマグでフォローアップミルクを飲んでいます。完全ミルク育児で哺乳瓶でミルクを飲んでいたのでうまく飲めないときもありますが、初めてのストローに興味を示してくれよい練習にもなっているように感じています

赤ちゃんに、ストローつきのマグでフォローアップミルクをあげているママもいるようです。他にも、母乳育児のママからは、フォローアップミルクを哺乳瓶に入れて飲ませたところ、赤ちゃんが嫌がってしまったためストローマグを使ってあげたという声もありました。

フォローアップミルクを飲まないとき

赤ちゃんがフォローアップミルクを思うように飲まないときはどのように工夫しているのか、ママたちに聞いてみました。


あげる時間を考える

30代ママ
30代ママ

離乳食後にフォローアップミルクを全量飲めなかったときは、無理に飲ませずおやつの時間に調乳し直してあげています。その日によって違いますが、お昼寝後は喉が乾くのか飲んでくれるときもあります

赤ちゃんが一度に飲めなかったときは、無理をせず別の時間にあげてみるなど、フォローアップミルクを飲む時間を工夫しているママがいるようです。喉が渇きそうなときにあげるなど飲む時間を変えてみることで、飲んでくれることもあるかもしれませんね。


離乳食に入れる

30代ママ
30代ママ

娘が生後9カ月の頃は、ご飯の後だったからか一度にたくさんの量を飲めずフォローアップミルクを残してしまうことが何回かありました。離乳食を作るときにシチューへ入れてみたところ、喜んで食べてくれました

40代ママ
40代ママ

フォローアップミルクをあまり飲みませんでした。鉄分不足が気になっていたため、電子レンジで作れるフォローアップミルク入れたスープをよく作っていました。食べてくれたメニューは育児絵日記につけるようにしています

フォローアップミルクを飲まないとき、離乳食に入れてご飯としてあげているママもいるようです。他にも、離乳食の時間にフォローアップミルクが余ったときはフレンチトーストやホットケーキに入れて作り、おやつに出してあげたという声も聞かれました。

赤ちゃんにあわせてフォローアップミルクを取り入れよう

パパとママと子供
© tatsushi - Fotolia

今回の記事では、フォローアップミルクをあげ始めた時期や飲ませ方、飲まないときの工夫などについて、ママの体験談を交えてご紹介しました。

フォローアップミルクをあげる時期について、完全ミルクや母乳育児、混合栄養などによる大きな違いはなく、生後9カ月から10カ月頃など離乳食をしっかり食べられるようになったタイミングであげ始めたママが多いようです。寝る前にあげる場合は、歯磨きなどをして口の中をきれいにしてから寝かせるようにしたというママの声もありました。

哺乳瓶を嫌がるときはストローマグを使ってみるなど飲ませ方も工夫しながら、フォローアップミルクを上手に取り入れられるとよいですね。

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