幼児がTOEICを受験することは可能?受験年齢の目安や体験談

幼児がTOEICを受験することは可能?受験年齢の目安や体験談

学生から社会人まで多くの人が受験する英語テストのTOEIC。KIDSNA STYLE読者のママ・パパでも受けたことがある人も少なくないでしょう。そんなTOEICは、幼児でも受験することができるのでしょうか。今回は、TOEICを受験する年齢の目安や、TOEIC以外の英語資格試験の選択肢などを紹介します

幼児期からTOEIC対策ができる?

※写真はイメージ(iStock.com/monzenmachi)
※写真はイメージ(iStock.com/monzenmachi)

TOEICは何歳から受験できるのか、幼児期からTOEICを受けるためにはどうしたらよいのか、気になる保護者もいるでしょう。

結論からいうと、TOEICには受験資格が特にないため何歳でも受験することは可能です。ただ、試験問題は英語だけではなく一般教養や社会常識があってはじめて内容を理解することができるもののため、幼児期の受験は難しいといえます。また、TOEICの試験時間は2時間あり、集中して座っているだけでも幼児には難しいでしょう。

そのため、幼児期にできることは、将来TOEICを受けるときのために対策をしておくことかもしれません。今後英語を習得していくための事前準備として捉えるのはいかがでしょうか。

特に、小さいうちは耳がよく英語の発音を聞き取れるので、英語の歌を聞かせたり海外のアニメを見せたりすることがまずは大切です。アルファベットや単語の綴りは、間違えて覚えてしまうと後から直すことが難しいため、書くことは小学校に上がってからがおすすめです。

また、小さい頃から英語に触れていないと、学校の授業で英語学習が始まったときに苦手意識を持ってしまうこともあるかもしれません。そうなってしまうと英語を積極的に学べなくなってしまうので、幼児期から英語に慣れ親しんでおくことが必要でしょう。

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受験年齢の目安

※写真はイメージ(iStock.com/BrianAJackson)
※写真はイメージ(iStock.com/BrianAJackson)

前述のとおり、TOEICを受けるための受験資格は特になく、年齢制限もありません。12歳以下が受験する場合は、専用の部屋を用意してもらえるそうです。そのための申込みは特に必要ありません。

TOEICはマークシート方式のテストです。大人であればマークシートテストの経験がある人がほとんどだと思いますが、子どもは初めて見るかもしれません。受験する際には事前にマークシートのテストを練習してみるとよいでしょう。

また、TOEICの受験に回数制限はありません。もし子どもが「TOEICを受けてみたい」という意思があり、2時間の試験に集中して取り組むことができそうであれば、挑戦してみてもよいかもしれません。

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TOEIC以外の選択肢

幼児期の子どもが英語の検定を受けてみたいというのであれば、TOEICにこだわらずに英検を取得する方法もあります。ではそもそも、TOEICと英検にはどのような違いがあるのでしょうか。

※写真はイメージ(iStock.com/SonerCdem)
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大きく違う点としては、TOEICは990点を満点としたスコア方式であるのに対し、英検は合否判定方式です。また、TOEICの出題範囲はリスニングとリーディングのみであることに対して、英検はスピーキングとライティングも出題されます。

どちらのテストを受けるかは、理由や目的によって決めるのがよいでしょう。就職や、国際的な仕事を希望する場合はTOEICを受験する必要がありますが、学生のうちは英検の資格のほうが進学などで優位にはたらくケースが多いです。

また、小さい子どもにとってはスコア方式のTOEICよりも、レベルに合った級を選んで受験でき、合格・不合格で判定される英検のほうがわかりやすく、モチベーションにつながるかもしれません。最も難易度が低い英検5級の筆記試験は45分間のため、小さい子どもでも集中しやすいでしょう。

さらに、英検5級よりも受験しやすいのが英検ジュニアです。オンラインで受験することができ、敷居の低い資格試験といえます。英検ジュニアは英語に慣れ親しみ、より興味を深めてもらうことを目的にするとよいかもしれません。

体験談

幼児のTOEICにまつわる体験談を紹介します。

※写真はイメージ(iStock.com/damircudic)
※写真はイメージ(iStock.com/damircudic)
小学生のママ
小学生のママ

親子で英語を勉強していますが、6歳の息子が「ママといっしょにTOEICを受けてみたい」と言うようになりました。ですが、息子に2時間の試験を受ける集中力はまだないような気がするし、早く受けてもメリットはないと感じたので、まずは英検を受けてみたらどうかな、と話しました

小学生のママ
小学生のママ

以前TOEICの試験会場で小学校中学年くらいの女の子を見かけたことがありました。通路で見かけただけなので詳しいことまでは分かりませんが、とても真剣な顔をしていたので、本人がやる気があって受験しているような印象を受けました。

未就学児のママ
未就学児のママ

小学校の間にTOEIC900点を取得した方を以前なにかのニュースで見かけました。TOEIC専門の勉強は特にしていなくて、小さい頃から英語のCDなどが流れている環境で育ったとのことでした。すごいなぁと思いますが、我が家でできるかというと、なかなかできないと思います。

子どものタイプと目的を考えながら資格取得の準備をしていこう

※写真はイメージ(iStock.com/Hakase_)
※写真はイメージ(iStock.com/Hakase_)

幼児期からの英語教育が大切とはいえ、子どもに英語を勉強させる目的を確認しながら進めることが大切でしょう。試験を受け自分の実力をはかることで、学習のモチベーションが上がる子どもはもちろんいます。目的と子どものタイプを見極めて、どの資格試験に挑戦していくのかを決めていけるとよいですね。

2023.06.08

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