1歳未満の乳児向けに、おもちゃを手作りしてみたいと考えるママもいるのではないでしょうか。今回の記事では、牛乳パックやフェルト、ペットボトルを使った手作りおもちゃの簡単な作り方について、ママたちや元保育士の筆者の体験談を交えてご紹介します。
1歳未満の乳児期の赤ちゃんは、徐々に色や音に反応したり、動くものを目で追ったりするようになってくるようです。また、おもちゃなどを手で掴み、すぐに口に持っていき確かめようとすることもあるかもしれません。
ママたちのなかからは、自宅で乳児向けのおもちゃを手作りしてみたいけれど、どのようなおもちゃがよいのかや、どのようなことに注意すればよいのかに気になるといった声も聞かれました。実際に、どのようなポイントに気をつけながらおもちゃを手作りするとよいのでしょう。
乳児用おもちゃを手作りするときは、どのようなポイントを意識したのかママたちに聞きました。
「乳児期は、赤ちゃんがおもちゃをまるごと口に入れることもあるかもしれないと考えました。もし口に入れたとしても、全てが口に入らず飲み込めないようなサイズのおもちゃを意識しました」(20代ママ)
「赤ちゃんが舐めたり口に入れたりするときのことを考えて、表面に接着剤などを使わないようにしました。布のおもちゃの表面にパーツをつけるときは、針と糸でしっかりと縫いつけました」(30代ママ)
乳児期の赤ちゃんが口に入れても大丈夫なように、サイズや使う道具に気をつけたママもいるようです。筆者が保育士として勤務していた保育園では、おもちゃを手作りするときは赤ちゃんが嚙んでも簡単に壊れないようできるだけ頑丈に作ることを意識していました。
「切り口がそのままだと、おもちゃを掴んだときなどに赤ちゃんがケガをしてしまうのではと考えました。切り口はすべてビニールテープや紙などで保護するよう気をつけました」(30代ママ)
「角や尖った部分は丸く切るよう意識しました。実際に、赤ちゃんが口に持っていったときにも痛がることが少なかったと感じます」(20代ママ)
乳児向けのおもちゃを作るとき、赤ちゃんがケガをしないよう切り口や角などを加工したママもいました。実際に筆者もおもちゃを作るときは、触って痛い箇所がないかなど実際に、保育園で赤ちゃんが使う様子をイメージしながら作っていました。
「牛乳パックでおもちゃをつくるとき、後で手入れしやすいように表面に透明テープを貼りました。実際に手入れするときも、表面を拭きやすかったです」(30代ママ)
おもちゃの手入れのことも考えて手作りしたママもいるようです。他にも、おもちゃをこまめに洗って清潔を保てるように布素材でおもちゃを作るようにしたというママの声もありました。
ここからは、身近な物を使って簡単に手作りできるおもちゃの作り方とあわせて筆者の勤務していた園で作ったときの子どもの反応をご紹介していきます。まずは空いた牛乳パックを使ったボールのおもちゃの作り方をご紹介します。
音の鳴る仕掛けとして、ビーズの代わりに小さな鈴を用意してもよいようです。マスキングテープはお好みの色や柄のものを何種類か用意しておくとよりかわいらしいボールに仕上がるかもしれません。
1.ミニゼリーのカップの中にビーズを入れて、ボンドやセロハンテープでしっかりと貼りあわせて音の鳴る仕掛けを作ります。
2.牛乳パックを切り開き、一面を縦に2分割する。これを計6本用意します。
3.切った牛乳パックにマスキングテープを貼り、2本ずつ両面テープでしっかりと固定して輪を計3本作ります。
4.3本の輪を2点で交差するように重ね、内側に先程作った音の鳴る仕掛けを入れます。
5.仕掛けが隙間から出ないよう均等に調整してからセロハンテープや両面テープなどでしっかりと固定し、交差部分を円形に切ったマスキングテープなどで覆えば完成です。
所要時間はおよそ30分から1時間ほどでできるようです。3つの輪が組みあわさる部分は、内側と外側からしっかりと固定することで、より丈夫なボールになるかもしれません。コロコロと転がすたびに音が鳴るので保育園の赤ちゃんたちにも人気のおもちゃのひとつでした。
乳児期の赤ちゃんが引っ張って遊べるフェルトローラーの作り方をご紹介します。
フェルトはお好みで何色か用意しておくとカラフルなおもちゃになるかもしれません。フェルトのみを取り外し可能にしたい場合は、面ファスナーを用意してもよいようです。
1.フェルトをお好みの長さに応じた枚数で10cmから15cm程度の正方形にカットします。
2.ミシンか手縫いでフェルトを繋げていきます。
3.ラップの芯をフェルトの幅にあわせて切り、輪の中にひもを通して結びます。
4.フェルトの端を布用ボンドか面ファスナーで芯に留めて、残りのフェルトを巻きつければ完成です。
所要時間はフェルトの長さによって異なるようですが、おおよそ1時間程度でトイレットペーパーのように引っ張って遊べるおもちゃができ上がるようです。
筆者は、保育園で赤ちゃんと遊ぶときに、「しゅるしゅる~」などと引っ張るタイミングで声をかけたところ、赤ちゃんも「キャッキャ」と声を出して喜んでくれることもありました。
ペットボトルを使ったガラガラおもちゃの簡単な作り方をご紹介します。
ビーズやチェアソックスは、100均などでも入手できるようです。お好みでデコレーション用のシールなどを用意してもよいかもしれません。
1.好きなビーズや小さくカットしたフェルトを混ぜておきます。
2.ペットボトルにビーズを適量入れ、キャップを締めたらビニールテープを巻きつけて口をしっかりと固定します。
3.キャップ部分を覆うように持ち手になるチェアソックスをかぶせ、キャップの根本に引っ掛けるようにヘアゴムを巻いて留めれば完成です。
15分から30分ほどで、かわいらしい音の鳴るガラガラおもちゃができ上がるようです。キャップ部分にチェアソックスをかぶせてあることで、赤ちゃんが口に入れたときなども安心かもしれません。
筆者の勤務していた保育園では、ペットボトルの中に入れるアイテムや量を変えていくつか作り、音の鳴り方の違いを赤ちゃんと楽しみました。
乳児向けのおもちゃとして、牛乳パックのボールやフェルトローラーなど簡単に作れるおもちゃを手作りできるようです。手作りするときは、切り口を加工したり手入れのことも考えたりするなど赤ちゃんが使うことをイメージしながら作るとよいかもしれません。
身近な物を使って、乳児の赤ちゃんが喜ぶおもちゃを手作りしてみてはいかがでしょうか。
2019年02月03日
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