子育て中の転職。ママたちが取った資格や面接のポイント

転職後の働き方を考えて履歴書を書こう

子育て中の転職。ママたちが取った資格や面接のポイント

子育て中に転職を考えるママもいるかもしれません。今回の記事では、転職のタイミングと資格の取得や女性の働きやすい職場探しなどの転職するときのポイント、面接時に気をつけたこと、正社員で時短勤務をするなどの転職後の生活について、ママたちの体験談を交えてご紹介します。

子育て中の転職のタイミング

子育て中に転職をしたママたちは、どのようなタイミングで転職先を探そうと考えたのでしょう。実際に転職をしたママに聞いてみました。

「子どもが保育園に通うようになって、仕事先と保育園が離れていることで大変なことがさまざまあると感じるようになりました。子育て中は送り迎えに時間がかからず子どもが熱を出したときに迎えに行きやすい場所にある職場で働きたいと思いました」(30代ママ)

「出産前は土日でもシフトに入る仕事をしていましたが、子どもが生まれてからは子どもと休日をすごすことのできる仕事に転職したいと考えるようになりました。子どもの保育園の行事にも参加できるような仕事を探して転職をしました」(30代ママ)

保育園や幼稚園の送り迎えや行事の参加などのタイミングで、子育てしやすい職場への転職を考えたママがいました。では、実際に転職をするときにはどのようなことをするのでしょう。

保育園のこどもたち
maroke/Shutterstock.com

子育て中に転職するときのポイント

子育て中に転職をするときはどのように転職先を探すとよいのでしょう。必要な資格をどのように取得したのかなどの転職する際のポイントをママたちに聞きました。


ハローワークなどで転職先を探す

「転職しようと考えたときに、まず地域のハローワークに行って各種登録をしました。ハローワークには子育て中に働きやすい職場を紹介してくれる相談員の方もいたので、希望する職業や勤務地、勤務時間などを相談しやすいと感じました」(40代ママ)

ハローワークで転職先を探したママがいました。求人募集をハローワークに出している企業も多いようなので、希望事項を登録しておくとよいかもしれません。他に、転職サイトに登録しエージェントに相談しながら転職先を探したというママの声もありました。


転職に必要な資格を取る

「子育て中は日曜日が休みになる仕事をしたいと思い、病院の医療事務の資格を取りました。経験はありませんが資格を持っていることで採用されるチャンスが増えるのではないかと思いました」(30代ママ)

転職先によっては資格を持っていることで採用されやすくなるかもしれません。子育て中に通信教育で取れる資格もあるようです。ママのなかには、子どもが保育園に行っている時間にハローワーク主催の講座に通って簿記やパソコンの資格を取ったという声もありました。


履歴書の書き方を工夫する

「転職をする場合の履歴書には、志望動機や自己アピールの他に子育て中であることも書くようにしました。育児について家族が協力しあえることなどを具体的に記入し、子育て中であってもしっかり働けることを伝えるように意識しました」(30代ママ)

転職のための履歴書には、その職場で働きたい理由や自分ができる仕事などの他に、子育てをしていることも明記するとよいかもしれません。子育て中であることを知ってもらった上で面接に行ったところ、採用担当の方と話しやすくなったというママの声もありました。

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面接時に気をつけたこと

子育て中に転職をするときの面接ではどのようなことに意識するとよいのでしょう。ママたちに気をつけたことを聞いてみました。


勤務時間の希望を伝える

「面接では子どもの保育園のお迎えのために16時までの時短で働きたい旨を担当者の方に伝えました。また、残業が必要な場合は延長保育をお願いすることもできるため、この会社でしっかり働けるということを話しました」(30代ママ)

面接で担当者に働ける時間を具体的に伝えたママがいました。勤務時間を相談するときには勤務可能な時間を具体的に話すとともに、時間内で仕事をこなす努力をすることなどを伝えるとよいかもしれません。


育児について具体的に使える

「面接で子どもが熱を出したときの対応などについて質問されました。保育園から連絡があった場合は私か夫が迎えに行くかもしれないことや、私の実家が近くにあり両親にお願いすることもできることなどを伝えました」(20代ママ)

子育て中に転職をする際の面接では、子どもに関わる緊急時の対応について具体的に質問されることもあるかもしれません。家族のサポート体制や自治体の制度を利用することなどをあらかじめ確認しておくと、採用担当者の方に具体的に答えることができそうです。


アピールポイントをしっかり伝える

「調剤薬局に転職するために管理栄養士の資格を持っているので仕事に役立てたいということを面接で伝えました。調剤薬局では栄養面での相談を受けることもあるため、管理栄養士の資格を持っていることで採用されやすいと思いました」(40代ママ)

持っている資格やそれまでの仕事での経験は、転職するためのアピールポイントになりそうです。ママのなかには、子どもが生まれる前に簿記の資格を取っていたので、転職のためにもう一度勉強し直して自信を持って仕事ができることを伝えたという声もありました。

ママたちに聞いた転職後の生活

子育て中に転職をしたママたちは、転職後の生活はどのように変わったのでしょう。転職後に感じたことを聞いてみました。


子育てにゆとりが持てるようになった

「自宅に近い職場に転職したので、朝夕の子育てや家事に使う時間にゆとりが持てるようになりました。転職先は女性が多い職場なので、子育てについて相談することもできて働きやすいと感じています」(30代ママ)

転職後に時間のゆとりができ、子育てや家事を行いやすくなったというママがいました。自宅や保育園に近い職場は、朝の忙しさが緩和されるかもしれません。周りに子育て中の女性がいれば、お互いに助け合うこともできそうです。


正社員として働けるようになった

「転職後しばらくしてから会社との話し合いで正社員として働けるようになりました。女性が多い職場のためか子どもが小学校入学までは時短で働くことができるので転職してよかったと思います」(40代ママ)

転職後に一定期間仕事に従事することで正社員になることもあるようです。子どもの就学まで時短勤務の制度を設けている女性が働きやすい会社に転職できれば、正社員となってからも仕事にも子育てにも集中しやすいかもしれませんね。

子育てしやすい転職を考えよう

働くママ
Have a nice day Photo /Shutterstock.com

子育て中に転職をしたママたちは、資格を取ったり面接での受け答えの対策を考えたりして採用されやすいように工夫したようです。女性の多い職場への転職後に正社員になったママのなかには、時短で働くことができてゆとりが出てきたという声もありました。

子育てや仕事のしやすさを考えながら、タイミングを見て働きやすい職場を探せるとよいですね。

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