【厳選記事10選】今こそ読みたい、これからの女性の働き方のヒント

【厳選記事10選】今こそ読みたい、これからの女性の働き方のヒント

2021.01.03

新たな年を迎え、仕事やプライベートにおいて「新たなことに挑戦したい」と考える方も多いだろう。しかし、日本で子育てしながら働くには、まだまださまざまなハードルがある。そこで今回は、これからの働き方をあらためて考え直すヒントとなるさまざまな女性の働き方、仕事観をあらためてご紹介する。

子育てしながら働く女性に常に付きまとう、自身のキャリアと母親業の両立の問題。

一見どんなにバリバリ働く女性でも、出産で仕事を辞めざるを得なかったり、育休などでキャリアが断絶され、自分だけが世界の果てに取り残されたような気持ちを味わい、涙した夜もあるだろう。

そして、それは一見華やかな世界で活躍している女性たちとて例外ではない。

本記事はこれまでKIDSNAに掲載された多様で先進的な仕事観が数多く詰まった女性たちのインタビューを、「家事と育児の両立」「海外の仕事観」、さらに「Z世代の働き方」という観点から再編した。

「今のままでいいのか」という漠然とした不安や、「キャリアアップしたい」「働き方を見直したい」と考えるすべての女性必見のインタビューをご覧いただきたい。

育児と家事両立の壁をどう乗り越えたのか

【小島慶子】「両立のためには子育ても仕事も6割でいい」

【#私の子育て】小島慶子 ~オーストラリアと日本の2拠点生活を送る2児のママ


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2013年にはオーストラリアのパースに「教育移住」をし、自身は日本で働きながら、数週間ごとに夫と2人の息子が住むオーストラリアとを行き来する日々を送っている小島慶子氏。

精力的に執筆活動をおこない、多忙な日々を送る中で、両立のためには完璧を目指すのではなく、何事も6割を目指すこと、そして6割を達成できたら今日はもうここまでにしようと決めているという。

実際に話を聞いてみると、オンオフの切り替えが苦手であること、共働き時代は自転車操業と、テレビや雑誌など一見華やかな世界にいるようでも、コツコツと積み上げてきたものは、私たちと変わらない。

「子育てすべてをうまくこなしてきている人なんていない、そしてそれでいいのだ」と肯定されたような気持ちなる小島さんのインタビューは、子育て中の女性はもちろん、これから子どもを持ちたい女性や結婚を考える若い女性も必見の内容だ。


【中村朱美】「定時に帰れない」を変えるために新たなビジネスモデルを創造

【中村朱美】“日本にないからつくった”売上を追わない働き方

【中村朱美】大学進学より「トップのとり方」「稼ぎ方」

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働き方が多様化してきている昨今でも、定時に自宅に帰り子どもと食卓を囲めない親は多い。とくに日本の男性の長時間労働は、子育てや家事への参加を阻み、妻への負担が増加し、イライラが募るという負のスパイラルを生み出しているといえるだろう。

国産牛ステーキ丼専門店「佰食屋(ひゃくしょくや)」を経営する株式会社minitts代表取締役の中村朱美氏は、学生時代、オーストラリア留学の際にホストファミリーの両親が夕方には自宅に帰宅し、子どもと楽しく過ごしていることにカルチャーショックを受けたという。

「なぜ日本では定時に帰宅できないのか」という義憤から、「家族一緒に晩ご飯を食べる」生活の実現のため、1日100食限定、売り上げ次第閉店するというコンセプトと、売り上げや業績を追わない新たなビジネスモデルで起業した中村氏。

彼女に、起業にいたるまでの経緯と、家族との向き合い方について聞いた。


【犬山紙子】常に調整し続ける夫婦の育児シェアバランス

【#私の子育て】犬山紙子 ~4つの活動を同時進行でこなす2歳児ママ

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近年話題にのぼることが多くなった「フリーランス」という働き方。一部の限られた職種の話と思う方もいるかもしれないが、フリーランスの割合は年々増加し、政府もこれを後押ししている。

2017年に女児を出産後、母親業に加え、フリーランスとして執筆やコメンテーターの仕事、ボランティア活動をこなしながら数々の本を執筆し、さらに仕事の合間にプライベートの時間も確保しているという犬山紙子氏。

自由な生き方、働き方を得ているように映るかもしれない。しかし、フリーだからこその責任感は想像以上に大きく重いものがあるという。

幼い子どもを育てながらも仕事と自分に必要なタスクをこなす彼女は、いかにして多忙な日々を乗り越えているのだろうか。犬山紙子氏の仕事に対するスタンスと、今彼女を取り巻いている環境を踏まえ、その方法や考え方についてひも解いていく。


【須藤暁子】両立の不安から救ってくれた上司の言葉

【#私の子育て】須藤暁子 医師であり作家の顔も持つ、2人の男の子ママ

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医師であり、2人の男の子の母でもある須藤暁子氏。SNSで話題の子育ての日常をつづったエッセイが書籍化され、世の中の多くの母親たちから共感を集めている。

そんな彼女も、仕事復帰直後は自分が今までがんばってきたことを失ってしまうのではないかという感覚から無理をして頑張り過ぎていたという。

身体の弱かった息子が入院するたびに仕事を休み、そのたびに職場に迷惑がかかって申し訳ないという気持ちと、子どもに対しても、入院中なのに仕事のことを考えて連絡をしたりして申し訳ないという気持ちの板挟みを経験した。

そんなとき、上司のある言葉が彼女を立ち止まらせてくれたという。

仕事復帰後に多くの母親が経験する葛藤、そしてそれを乗り越えた今はどのようなことを心がけているのか、両立のために大切にしていることを伺った。

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家族との生活を重視する世界の働き方事情

働き方や仕事観に大きく影響を及ぼすのが子育てに対する価値観だ。さまざまな歴史や風土をもつ世界の国々は、子育て観も仕事観も日本とは大きく異なる。

今まさに日本が直面している課題を乗り越えてきた海外の事例は、日本で働く女性たちに新たな気づきだけでなく、一歩踏み出す勇気をもたらしてくれるだろう。


【リヒテルズ直子】世界一子どもが幸せになるオランダの大人の働き方

【オランダの子育て】働き方改革で得た理想のワークライフバランス

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ユニセフ・イノチェンティ研究所が2013年に発表した『Innocenti Report Card11』における「先進国における子どもの幸福度」調査では、物質的豊かさ/健康と安全/教育/日常生活上のリスク/住居と環境の5分野のスコアで総合1位を獲得し、“世界一子どもが幸せな国”として有名な国、オランダ。

「オランダの子どもが幸せな理由は、大人の働き方にある」と語るのは世界各国で暮らしながら2児の母として子育てを経験したオランダ教育の専門家であるリヒテルズ直子氏。

オランダではフルタイムの正規雇用であっても子どもが生まれると両親ともに週3~4日に勤務日数を減らす家庭がほとんどだ。

そのときどきのライフステージに合わせて、どこで働くか、週に何日、何時間働くかをアレンジできるオランダ。

現在の柔軟な社会にいたるまでの40年にもわたるオランダの働き方改革の歴史は、日本で働く私たちにもさまざまなヒントをくれるはずだ。


【佐脇千晴】“イクメン”は存在しない。育児も男女平等なノルウェー

【ノルウェーの子育て】男女平等文化が生んだ世界初の男性育休制度

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2020年、世界経済フォーラム(World Economic Forum)による153カ国の「ジェンダー・ギャップ指数」調査で、2位のノルウェー。

1978年に施行された男女平等法や、1981年の女性の初首相誕生を経て、現在のアーナ・ソールバルグ首相まで、女性の社会進出が進められ、男女平等先進国として注目されている。

日本とノルウェーの公立小中学校に勤務したのち、現在は翻訳家として活動している佐脇千晴氏は、「今日のノルウェーがあるのは、男性の育児参加の制度にある」という。

子育てに限らず、政治の世界も職場においても男女平等の考えが根底あるノルウェーのリアルな子育てと働き方に迫る。


【及川孝信】仕事と育児は“両立”するものではないニュージーランド

【ニュージーランドの子育て】国全体で“家族最優先社会”をつくる

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仕事と育児の両立を目指すのではなく、そもそも「子育て期の親は育児に重きをおくべき」という考えが一般的だというニュージーランド。

ご自身の子育てのためにニュージーランドへ移住し、現地プログラムやワークショップなどを行う及川孝信氏に、政治・経済界においても多数の女性リーダーを輩出したニュージーランドの「ファミリーファースト社会」について語ってもらった。

新しい価値観を持つZ世代の働き方

1995/1996年以降に生まれ、スマートフォンやSNSが当たり前にある中で育ったソーシャルネイティブである「Z世代」は、すでにさまざまな業界で活躍し始めている。

親世代の考え方をアップデートするためには、彼らの価値観を理解する必要があるだろう。


【辻愛沙子】これまでの社会の普通に問いを立て続ける

【辻愛沙子/前編】次の社会を担うZ世代の「発信」というアクション

【辻愛沙子/中編】中学から海外留学。居場所を探し続けた子ども時代

【辻愛沙子/後編】これまでの社会の「普通」に問いを立て続ける

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13歳で「広い世界を見てみたい」と自らの意思で幼稚園から高校までの一貫校を辞め、イギリス、スイス、アメリカの国々で音楽やアートなどものづくりに没頭する少女時代を過ごした株式会社arca(アルカ)代表取締役社長で、広告クリエイティブディレクターとして活躍する辻愛沙子氏。

慶応SFC在学中、自分の居場所を探してたどり着いたのが広告の世界だった。

当時インターンでありながら、すぐにプロジェクトを任されるようになり、“若者文脈”を読み取った視点や斬新なアイデアが評価され、契約社員、正社員とキャリアアップしたことが、今日の自分につながっているという。

常に“普通”を求められることに生きづらさを感じていた少女時代を経て、社会に対するさまざまな課題意識を持ち、同じように生きづらさを抱える人たちをエンパワメントしたいという夢に向かって歩み続ける彼女の今に迫る。


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2021.01.03

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