ワーママという言葉が定着してきたということは、妊娠しても働く女性が多いということ。妊娠中に起こる心身の変化は人それぞれで、戸惑うことも多くあります。妊娠中に仕事をしていた先輩ママたちは、どんなストレスを経験し、どう乗り越えてきたのでしょうか。体験談を交えてご紹介します。
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妊娠中は、あらゆることに過敏になりがち。ちょっとしたこともストレスの要因となります。体調に波があって出勤できないことが続くことも珍しくありません。
業務の内容によっては、せっかくがんばって進めた仕事も、途中で担当を交代せざるを得ないこともあります。自分の意思と関係なく日々変動する体調に、自分自身が1番翻弄されているのかもしれません。
妊娠を機に思い通りにならないことが増え、ママがイライラしていると、お腹の赤ちゃんは敏感に察知します。赤ちゃんとママは一心同体。母子ともに健康でいるためには、ママがストレスフリーでいることが理想的です。
とは言え、仕事をしているとストレスはつきもの。完全に避けることはできないとしても、ストレスを上手に解消し、蓄積させないことが重要です。
老若男女、さまざまな人が狭い空間に詰め込まれる通勤時間は、妊婦にとっての大きなストレス要因ともなります。
「妊娠初期は、お腹が目立たず電車でも席を譲ってもらえることがあまりありませんでした。つわりで体調が悪いときも、立ちっぱなしのことが多かったのは辛かったです」
「毎日混雑しているバスで通勤していますが、お腹で人をかき分ける様な毎日。お腹に人や荷物がぶつかりそうで、守ることに毎日必死です」
電車やバスのなかには優先座席が設けられていますが、自分から席を譲って欲しいと申し出るのも、なかなか難しいもの。マタニティマークをつけていても、そのマークになじみがない人もまだ多くいます。
つわりの症状は人によりさまざまです。変動し続ける体調に、その都度対策を考える日々が続きます。
「すぐにお腹が空いてしまい、空腹になると吐き気を催すので、度々席を外しては、何かをつまむ毎日。正直、仕事に身が入りません」
根本的な原因は不明とされるつわり。仕事が思い通りにはかどらない歯がゆさと、自分の体調に根気強く向き合うことが必要とされます。
働く女性が増えているとは言え、妊婦に仕事をさせるのに抵抗がある職場もまだまだあるようです。
「外回り中心の営業職でしたが、妊娠を伝えると『何かあってはいけないから』とデスクワーク中心のアシスタント職に異動となりました。気遣いはありがたいけれど、モチベーションが保てません」
無理は禁物とは言え、妊娠を理由に誇りを持っていた職を手放さなければならないのは大きなストレスと感じる方もいるようです。
妊娠中は、母体の健康を保つことが第一優先事項です。心身ともに多くの変化に見舞われる妊娠中は、いつも以上に自分の体調を整えるための行動をとっていた妊婦さんが多く見られました。
「妊娠中は、9時間睡眠を確保するようにしていました。昼休憩も15分ほど昼寝。とにかく寝るようにしていました」
「吐き気のひどい朝は、時差出勤の制度を活用していました。通勤時間をずらすだけでも、体への負担は軽減できたように思います」
自分を守ることができるのは、基本的に自分だけ。日々のちょっとした工夫で、ストレスを軽減できるかもしれません。
妊娠を理由にいろいろなことを諦めるのに抵抗がある人も多くいます。しかし、妊娠期間中は母体のためだけでなく、赤ちゃんのためにもがんばりすぎは禁物。今だけは、と割り切ることも時には必要です。
「つわりがひどく、立ち仕事の接客ができなくなりました。仕事ができないことはストレスでしたが、仕事をセーブすることで心身ともに楽になったのも事実」
「妊娠中は家事のほとんどを旦那さんにやってもらいました。仕事から帰るとゆっくり休むことができたのは気持ち的にも大きかったです。お腹の赤ちゃんを育てられるのは私だけだからと、旦那さんも協力的で助かりました」
自分と赤ちゃんのために、今本当にしなければならないことを見極めることが大事です。
妊娠中だからこそできる息抜き方法があります。今しかできないことを、思い切って楽しんでみましょう。
「マタニティヨガに参加して、体がほぐれて気持ち的にも楽になりました」
「マタニティスイミングで、同じ予定日のママと出会い、出産後の今も仲良くしてもらっています」
妊娠中は意識的に自分をリラックスさせる手段を確保しておきたいもの。妊娠中の女性が多く集まる場に行ってみるのも、有効な手段です。
妊娠は生涯で、そう何度も経験できるものではありません。赤ちゃんを育み、この世に誕生させられるのは、他でもないママだけです。妊娠中は一時的に諦めたりセーブしたりしなければ、とストレスを感じることもありますが、長い目で見れば一瞬の出来事です。
ママが妊娠中の期間を楽しんでいれば、赤ちゃんもリラックスできるのではないでしょうか。仕事や体調に関するストレスも、難しく考えすぎず、そのときどきを1番楽しめる方法を選択してみてください。
2017年09月14日
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