保育園に子どもを預ける共働き家庭の役割分担やお迎え事情

保育園に子どもを預ける共働き家庭の役割分担やお迎え事情

2020.05.11

保育園児のいる共働きの家庭では、子どもの保育園や習い事の送迎など夫婦でどのように分担しているのでしょうか。今回の記事では保育園の送迎や、子どもが保育園で熱を出したときの急なお迎え事情など、共働き家庭でどのように協力しあっているのかについて体験談を聞いてみました。

保育園に通う子どものいる共働き家庭

夫婦で共働きをしながら保育園に通う子どもを育てている家庭では、保育園や習い事への送り迎えなどで悩むママやパパもいるのではないでしょうか。子どもの急病時などの対応について、他の共働き家庭ではどのようにしているのか気になる場合もあるかもしれません。

また、保育園の送迎でベビーシッターやファミリーサポートをどのように活用したらいいのか知りたい方もいるでしょう。今回は、保育園に通う子どものいる共働き家庭の子育てについて、ママやパパの体験談を交えながらご紹介します。


共働き家庭での保育園や習い事の送迎分担

夫婦で共働きをしている場合、保育園や習い事への子どもの送迎分担はどのように工夫しているのでしょうか。共働き家庭のママやパパたちに、保育園や習い事への送迎について聞いてみました。

ママが担当


車
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20代ママ
20代ママ

フルタイムですがパートタイム勤務のため、保育園や習い事への送り迎えは私が担当しています。習い事がある日は私の仕事を午前中のみの時短勤務にして、子どものお迎え時間までに夕食の支度や洗濯物の片づけを済ませておきました。


30代ママ
30代ママ

私の会社では子どもが3年生になるまで時短勤務を取れるため、保育園の送迎は私の担当です。出勤の途中にある保育園なので、保育園選びは成功だったと思います。どうしても休めないときだけ、夫に定時で上がってもらい、お迎えに行ってもらいます。


パパが担当

30代パパ
30代パパ

わが家では、私が出勤するときに保育園に子どもを送り、妻が仕事帰りに子どもを保育園へ迎えに行って帰宅することが多いです。保育士から聞いたことなど、夫婦でお互いに共有するようにしています。

30代パパ
30代パパ

うちは共働きですが、妻は在宅勤務ができないサービス業で、私はフルリモートの仕事なので、保育園の送迎は基本的に私がしています。最初の頃は何度か揉めましたが、話し合いを重ねて今のスタイルになりました。


保育園や習い事への送迎分担は、夫婦どちらかが担当していたり、夫婦で協力して行ったりと、家庭によってさまざまな声が聞かれました。共働き家庭のなかには、夫婦のどちらかがパートタイムで働いていたり、短時間勤務制度などを利用したりして、保育園への子どもの送迎や家事をする時間にあてている場合もあるようです。

ベビーシッターなどの送迎サービスを利用


20代ママ
20代ママ

習い事への送迎も頼めるベビーシッターのサービスを、月に2回ほど利用しています。幼児教室での子どもの様子なども丁寧に教えていただき、安心して預けることができました。


30代ママ
30代ママ

子どもが保育園に入り、最初の頃は私が送迎するのが当たり前の雰囲気で、夫が手伝ってくれないことに疲労感を覚えていました。話し合いを重ね、夫は「ファミリーサポートを使ったらいい」と言ってくれて、最初は抵抗がありましたが、仕事の調整ができない日は、お願いするようになりました。


共働き家庭のママやパパのなかには、送迎代行サービスや自治体が主体となって運営しているファミリーサポート制度などを、保育園や習い事の送り迎えで利用しているという声もありました。夫婦で仕事の調整ができないときなどに備えて、地域にどのようなサービスがあるか調べておくと安心かもしれませんね。


保育園の急なお迎えへの対応

保育園で子どもが熱を出してしまったときなど、急にお迎えに行かなければならないときもあるかもしれません。共働きをしている家庭では、保育園への急なお迎えにどのように対応しているのでしょうか。共働き家庭のママやパパに、保育園の急なお迎え事情についてを聞いてみました。


行けるほうがお迎えに行く

30代パパ
30代パパ

保育園から子どもが熱を出したという連絡が入ったとき、夫婦で連絡を取ってどちらがお迎えに行けそうか話し合いました。私の場合、会議などがない日はその後の業務を在宅勤務に切り替えて、保育園へ子どもを迎えに行くことも多いです。

その日の仕事の状況によって、保育園にお迎えに行ける方が行くというパパの声がありました。他には、職場が保育園に近い方がお迎えに行くと決めている家庭もあるようです。

親や親戚を頼る

祖父母とこども
Rawpixel.com/Shutterstock.com
20代ママ
20代ママ

保育園に急に迎えに行かなければならなくなったときは、私の父母にお願いしました。迎えに行った後に「熱はあるけど元気そうだよ」などと子どもの様子を母がメールで教えてくれて、安心したのを覚えています。もともと、そういうこともあるかなと思い、父母が車を停めやすいような場所にある保育園選びを心がけました。


保育園への急なお迎えが必要なとき、祖父母に頼んだママがいるようです。周囲に頼れる人がいない場合、病児ケアも行ってくれるベビーシッターのサービスを利用したというママの声もありました。

外部サービスを利用する

30代ママ
30代ママ

私の住んでいる区の公的なファミリーサポートでは、病児のお迎えはお願いできなかったのですが、民間のベビーシッターでは依頼ができたので、事前に登録して、いざというときにお願いするようにしていました。


20代ママ
20代ママ

どうしても定時で上がれないときは、ファミリーサポートさんにお願いしています。ただ、突発的な場合はお願いできない場合もあります。


保育園への急なお迎えが必要なとき、祖父母に頼んだママがいるようです。周囲に頼れる人がいない場合、病児ケアも行ってくれるベビーシッターのサービスを利用したというママの声もありました。


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夫婦で協力して子育てをするための工夫

共働き家庭のママやパパたちに、夫婦で協力しながら子育てをするための工夫を聞いてみました。

お互いのスケジュールを把握する

30代パパ
30代パパ

お互いのスケジュールの確認に、家族の予定が共有できるカレンダーアプリを活用しています。習い事がある日など子どもの予定や、夫婦の出勤予定など、色分けして記入することで把握しやすくなりました。

子育てを夫婦で協力して行うために、スケジュールが共有できるカレンダーアプリを使って、お互いの出勤予定などを把握できるようにしているというパパの声がありました。残業などで子どもの保育園のお迎えに間にあわなそうな日は早めに夫婦で共有し、お迎えを頼んでおいたママもいるようです。

家族会議を開く

20代ママ
20代ママ

夫婦で共働きをするようになってから、意識的に夫婦で話し合いの時間を作っています。繁忙期などいつから仕事が忙しくなりそうかや、お互いに大変だと感じていることを話し、家事の分担を見直したこともありました。個人ではなく、家庭単位での生産性を意識しています。


共働き家庭では、お互いに忙しくてなかなか夫婦で話す時間がないという家庭もあるかもしれません。ママのなかには、夫婦で家庭のことを話しあうための家族会議の時間を意識的に作っているという声もありました。また、お迎え時に保育士さんから聞いた情報も家族会議でシェアするというママもいました。負担をひとりで抱えこまないように、夫婦で悩みや課題を話し合いできるとよいですね。


保育園のお迎えにまつわる体験談

共働きのママ・パパに、保育園のお迎えにまつわる体験談を聞いてみました。


30代ママ
30代ママ

うちはどちらもフルタイムの共働きですが、私のほうが定時にあがれるような仕事をしていたため、基本は保育園の送迎を含め、子育て全般を私が担当していました。ただ、どうしても急な仕事で帰れなかったときに、何日か続けて夫にお迎えを頼んだら、それが夫も楽しかったようです。保育園で見る子どもの姿は家とはまた違うので、できるだけ分担してお迎えに行けたらいいなと感じました

20代ママ
20代ママ

いつもは送りはパパ、お迎えはママ、と役割分担をしていますが、前にたまたま私とパパがいっしょにお迎えに行くことがあり、子どもが大喜びしました。仕事の都合がつけば、たまに夫婦二人で行くのもいいなと思います

共働き家庭では子育ても協力して

家事や子育てを協力し合う夫婦
iStock.com/TAMAKI NAKAJIMA

夫婦で共働きをしながら子育てをしている家庭では、子どもの保育園や習い事への送り迎えを夫婦で分担し合うなど家庭の状況に応じてベビーシッターなど外部サービス利用をしていたりさまざまなようです。夫婦でスムーズに協力しあえるようコミュニケーションをとりながら、子どもの成長を見守れるとよいですね。本記事をぜひ参考にしてみてください。


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