
新生児のときに寝すぎていると心配になるママもいるかもしれません。昼間に寝すぎて寝ないと悩むママもいるようです。今回の記事では、新生児が寝すぎるときに確認したいことや寝すぎる新生児への母乳やミルクをあげるタイミング、新生児を起こすときに工夫したこと、寝すぎる場合に考えられる病気を体験談を交えてご紹介します。
[関連記事]
新生児期の赤ちゃんの寝る様子についてママたちに聞いてみました。
「入院していたときは寝ては起きての繰り返しだったのですが、自宅に戻ったら昼間は授乳の時間以外よく寝ていました。夜中は、昼間寝すぎて寝ないこともありました」(30代ママ)
「新生児の頃は1、2時間毎に起きると聞いていたのすが、入院中に赤ちゃんと同室になったときからよく寝ていてびっくりしました。看護師さんにアドバイスをいただき、授乳のために2、3時間毎に起こすようにしました」(30代ママ)
新生児の頃はママのお腹の中にいるときと同じように昼夜関係なく短いサイクルで寝たり起きたりを繰り返すと言われているようですが、1日のうちほとんどの時間を寝ていたり、長時間まとまって寝たりする新生児もいるようです。赤ちゃんがあまりに長い時間寝ていると心配になったというママの声もありました。
新生児が寝すぎているときに赤ちゃんの状態を見るとよいかもしれません。新生児のどのようなことを確認していたのか、ママたちの体験談をご紹介します。
「赤ちゃんが寝すぎていて起こした方がよいか悩んだときは、脱水症状になっていないかを確認しました。おむつを替えてから時間が経っているのに濡れていなかったら、赤ちゃんを起こして授乳をするようにしていました」(30代ママ)
赤ちゃんのおしっこの量が普段より少ないときは、起こすようにしていたというママの声もありました。体の中の水分が不足することで、おしっこの回数や量が減っているかもしれないので、心配なときは赤ちゃんを起こして授乳をするとよいかもしれません。
「新生児の頃よく寝ていて心配になったときは、赤ちゃんの唇を触ってみてカサカサしていないか確認しました。カサカサしていなくて潤っているときは、そのまま寝かせていました」(20代ママ)
「朝授乳をして寝てから昼前までずっと寝ていることがありました。赤ちゃんの様子を見ると汗をかきながら寝ていたので、水分補給をさせたいと思い起こしました」(30代ママ)
赤ちゃんが寝すぎるときは、肌の状態や顔色が悪くなっていないか確認したというママの声もありました。赤ちゃんが寝すぎているときは、具合が悪くなっていないか顔や体の状態を確認するとよいかもしれません。
「新生児の頃、5時間くらい寝たままのときが数回ありました。赤ちゃんが寝た後、自分もいっしょに寝ていましたが、起きたときに赤ちゃんはまだ寝ていたので、さすがに心配になり起こしました」(20代ママ)
「いつもは約3時間毎に起きたり寝たりを繰り返していたのですが、5時間以上まとめて寝ていたときがありました。出産のときの入院中に、3時間以上経ったら起こして授乳するようにと言われていたので起こして授乳しました」(30代ママ)
寝ている時間を計っていなくても、昼過ぎから夕方までずっと寝ていて気になって起こしたというママの声もありました。寝ている時間が5、6時間以上の場合は、水分補給のためにも起こして授乳などをしてもよいかもしれません。
新生児の頃の授乳は2、3時間おきにあげているママもいるようですが、寝すぎる新生児への授乳はどのタイミングであげていたのでしょうか。ママたちに聞いてみました。
「3時間以上経っても寝ているときは、赤ちゃんの状態を見て大丈夫そうならそのまま寝かせておいて、起きて泣いたら母乳をあげていました」(30代ママ)
赤ちゃんが泣いたときに授乳していたママもいるようです。寝ていてもお腹が空いたときは泣いてママに知らせるのかもしれませんね。
「赤ちゃん用の体重計を買って、新生児の頃毎日計っていました。最初の頃は泣いたら母乳をあげていましたが体重が増えなかったので、定期的に起こして母乳をあげていました」(20代ママ)
「赤ちゃんが産まれてから10日ほどして、出産した病院で赤ちゃんの体重測定がありました。そのとき体重があまり増えていなかったので、規則正しくあげようと思い3時間毎に起こしてミルクをあげていました」(30代ママ)
産まれてからある程度日数が経っても体重が増えていないときに、数時間毎に起こして授乳をしていたママもいるようです。赤ちゃんとママの授乳のリズムを早くつかむために、新生児の頃からなるべく規則正しい授乳間隔で母乳をあげていたというママの声もありました。
「母乳をあげていますが、授乳から2時間くらい経つと、おっぱいが張って痛かったので、どうしようもないときは赤ちゃんを起こして授乳していました」(30代ママ)
胸が張っているのを放っておくと乳腺炎などならないか心配になるママもいるようです。胸が張って痛いとは、搾乳して母乳を保存しておく方法もありますが、授乳のリズムをつけるためにも赤ちゃんを起こして授乳するとよいかもしれません。
寝ている新生児を起こしたいときに、どのように起こせばよいのか気になるママもいるかもしれません。よく寝ている赤ちゃんを起こすときに工夫していたことをママたちに聞いてみました。
「起こすときは、赤ちゃんの名前を優しく呼びながら声をかけていました。声かけは起こすときの最初に行う手段で、敏感になっているときだとパチっと目を見開いていました」(30代ママ)
赤ちゃんを起こすときに声をかけていたママもいるようです。起こすときに明るい歌を歌ったというママの声もありました。優しく語りかけるように声をかけてあげるとよいかもしれません。
「寝すぎている赤ちゃんを起こすときは、おむつを替えていました。寝ているときだと交換がしやすかったです。起きると泣いてしまうので、おむつをすばやく替えていました」(30代ママ)
赤ちゃんを起こすきっかけとしておむつ替えをしていたというママもいるようです。おむつを替えてもまだ起きないときは、おむつを開けたままにして、うちわで仰いで股に刺激を与えて起こしていたというママの声もありました。
「赤ちゃんを起こしたいときは、肌への刺激になるかと思い、顔や足の裏をくすぐって起こしました。くすぐると顔や足をちょっと動かして起きてくれました」(20代ママ)
顔や足などの体をくすぐる起こし方は簡単にでき、赤ちゃんとのスキンシップにもなってよいかもしれません。くすぐる以外にも、頭をなでたり、体にフーっと息を吹いたりとさまざまな起こし方ができるようです。
新生児の中には寝すぎたり、寝すぎて寝ない赤ちゃんもいるようです。寝すぎて病気ではないかと心配なときは肌の状態を確認したり、ママの胸が張るときや赤ちゃんの体重の増えない場合は、起こして母乳など授乳をしたりするとよいかもしれません。寝すぎる赤ちゃんを起こすときは優しく触れたり声をかけたりしながら、気持ちよく赤ちゃんを起こせるとよいですね。
河井恵美(エミリオット助産院)
看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等、様々な診療科を経験し、助産師歴は25年。青年海外協力隊でコートジボアールとブルキナファソに赴任した後、国際保健を学ぶために兵庫県立大学看護学研究科修士課程に進学・修了。現在は、シンガポールの産婦人科クリニックに勤務し、日本人の妊産婦さん方のサポート。世界にいる親御さんを応援するため、インターネット上でエミリオット助産院も開設している。
2023年01月24日
やみくもに褒めるのでも叱るでもなく、子どもが本来持つ力を引き出す子育てがあります。ドイツの心理学者・アドラーが考案した「アドラー心理学」をベースにしたもので、家庭でも取り入れてみると子育てがよりスムーズになることもあるかもしれません。今回は、アドラー心理学を子育てに取り入れるメリット、アドラー式「勇気づけ」の具体的なポイントや実践方法などについてご紹介します。
ちまたで聞かれる「母性」という言葉。妊娠、出産を経てもなお、「私には母性がないのでは」と気に病む女性もいるのではないでしょうか。たとえば、疲れてしまって子どもの面倒が億劫、子どもをかわいいと思えない。そんなとき、自分の「母性」の欠如を責める気持ちになってしまうかもしれません。今回は、令和の時代の母性観、父性との違い、母性に影響するとされる要素、母性が無いと感じたときに母性を育む方法、ママたちの体験談についてご紹介します。
河井恵美(エミリオット助産院)
書籍「不機嫌な妻無関心な夫」より。近しい人の行動を耳にして心がざわつくことはありませんか。そしてそのざわつきが夫婦でズレていて、ケンカになることも。そんな時に覚えておきたいポイントとは…。
書籍「不機嫌な妻無関心な夫」より。何を聞いても「なんでもいいよ」「どこでもいいよ」と、どこか他人事。妻がイライラしているけどなぜかわからない。そんな時に覚えておきたいポイントとは…。
書籍「不機嫌な妻無関心な夫」より。夫婦でお金の使い方が違って不満が生まれたりしませんか?とはいえ生々しいお金の話はしづらい…。そんな時に覚えておきたいポイントとは?
書籍「不機嫌な妻無関心な夫」より。家事や育児に仕事と忙しい夫婦。2人して行き詰まってしまった時、家庭内がギスギスしてしまうことはありませんか?そんな時に覚えておきたいポイントとは…。
赤ちゃんの睡眠が不規則になる「睡眠退行」を知っていますか?せっかくまとまって眠るようになったのに、再び赤ちゃんの寝つきがわるくなると困りますよね。今回は、睡眠退行とはなにか、月齢別の原因や対処法、ママの体調・ストレスケアについて、体験談を交えて解説します。
保科しほ(医療法人社団 敦保会 恵比寿こどもクリニック)
今回の記事では、赤ちゃん、ママやパパ両方の立場から「怒る」ことについて考えてみます。赤ちゃんが怒る理由や対処法について、また、ママやパパが赤ちゃんを怒るときに気をつけるべきことや正しい叱り方について、実際の体験談も合わせてお伝えします。
河井恵美(エミリオット助産院)
Twitterフォロワー数25万人の大人気精神科医Tomy先生に、読者のお悩みを相談させていただきました。夫へ不満を上手く伝えるポイントをアドバイスいただいております!
読者からお悩みを募集し、子育て、教育、健康など各分野の専門家にご回答いただく人生相談コーナー。今回はこれまでのお悩みの中から夫婦のすれ違いに関するお悩みをセレクト!お悩みはオンラインで随時受付中。
「生まれてからずっとママが大好きだったのに、急にパパに懐いて寂しい」「ママが好きなのは嬉しいけれど、少しはパパと過ごして息抜きさせてほしい」。どちらの意見も一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。今回はパパっこ育児のメリットや、ママの気持ちの持ち方などを、ママたちの体験談と合わせて紹介します。