【皮膚科医監修】赤ちゃん、子どもの乾燥性湿疹は病気のひとつ。ホームケアと保湿

【皮膚科医監修】赤ちゃん、子どもの乾燥性湿疹は病気のひとつ。ホームケアと保湿

肌がデリケートな赤ちゃんや子どもは、乾燥する季節に乾燥性湿疹という肌トラブルになりがちです。そもそも乾燥性湿疹は病気なのか、市販薬でも治療することはできるのか、など、赤ちゃん、子どもの乾燥性湿疹のホームケアと治療薬について恵比寿mamaクリニック院長の加藤円香先生監修のもと解説します。

加藤円香(mamaCLINIC 恵比寿mama)

赤ちゃん、子どもの肌の悩み

子ども保湿
iStock.com/myella

赤ちゃんや子どもの肌は、スベスベして潤っている印象がありますが、大人の肌に比べて厚みがなく、水分や皮脂の量も少ない状態なのでとてもデリケートでもあります。乾燥や湿疹などの肌トラブルにもなりやすく、治るまでに時間がかかることもあります。赤ちゃんや子どもの肌にはどのようなスキンケアが必要なのか説明していきます。

乾燥性湿疹は病気?

赤ちゃんや子どもの肌トラブルのなかでも特に多いのが乾燥性湿疹です。乾燥性湿疹は空気が乾燥する季節の秋から冬シーズンに多く発症する病気です。「皮脂欠乏性湿疹」や「乾皮症」ともよばれます。どのような原因や症状があるのかママやパパは知っておきましょう。

原因や症状は?

乾燥性湿疹は皮膚の脂や水分が減少することで乾燥し、さまざまな症状を起こしてしまう病気です。乾燥した肌が敏感になり肌表面が、ひび割れや白い粉を吹いたような状態になったら、乾燥性湿疹の一歩手前かもしれません。

症状が進むと炎症を起こして赤くなったり、かゆみが強くなったりします。こうした肌あれや水ぶくれなどの湿疹といった症状が出ると乾燥性湿疹と診断されます。

症状が出やすい部位

保湿剤
GOLFX/Shutterstock.com

乾燥性湿疹は手足や腰回りなどに症状が出やすいようです。衣服がすれやすい部位は、特にかゆみをともないやすく、赤ちゃんや子どもが無意識にかきむしってしまうと炎症に繋がることがあります。

乾燥性湿疹のケア

赤ちゃんや子どもは、かゆみをうまく口で伝えられないときや寝ているときに身体をかきむしったりすることがあります。子どもがかきむしるのを止められないとき、ママやパパはどのようなケアをするとよいのでしょうか。

肌を清潔にする

赤ちゃんや子どもは小さな体に対して、汗をたくさんかくため肌を清潔に保つことが大切です。ただし、洗浄力の強い石鹸などは肌を傷つけたり、皮脂を落としすぎてしまうこともあります。肌に優しいベビー用の石鹸や洗浄料をしっかり泡立てて、肌をこすらないように優しく洗い流しましょう。

保湿をかかさない

肌を清潔にしたら、必ず保湿をすることも大切です。特にお風呂のあとは肌の角層細胞の間隔が広がっているので肌の水分がなくなりやすい、といわれています。またお風呂のあとに保湿剤を塗るのは高い効果が期待できるため、入浴直後の保湿を心がけましょう。

さらに最も注意が必要な秋や冬シーズンで乾燥しやすい時期は、日常的に保湿クリームなどで赤ちゃんや子どもの肌をケアすることが大事です。最低でも1日2回保湿剤を塗ることで高い確率で肌の乾燥を防ぐことができるといわれています。

赤ちゃんや子どものスキンケアについて、詳しく説明されている以下の記事も参考にしてみるとよいでしょう。

肌着は刺激が少ない素材のものを使う

赤ちゃんや子どもの肌はデリケートなので、ママやパパは肌着の素材も肌触りが優しいものを選びましょう。一般的に化学繊維や起毛素材のものは刺激になりやすいため、肌着は綿100%などの低刺激で柔らかい素材を選ぶとよいでしょう。

爪は短く切る

赤ちゃん 爪切り
iStock.com/Yangguza

赤ちゃんや子どもが皮膚をかきむしらないように、爪は短く切っておくとよいでしょう。爪で肌を傷つけてしまうと症状が悪化してしまうおそれもあります。

症状で迷ったら病院で診察を受ける

日頃からママやパパが意識して、赤ちゃんや子どものスキンケアをするのも大事ですが、根本的な治療にはなりません。乾燥性湿疹はアトピー性皮膚炎などの深刻な皮膚の病気になることもあるので、症状があらわれたら迷わずに病院で診察を受けることも大事です。

保湿剤や外用薬などを医師から処方してもらい、早めに治療することが症状の悪化を防ぐことにつながります。

保湿剤が処方されない?

病院によっては子どもや赤ちゃんの乾燥性湿疹にも保湿剤が充分な量が処方されないこともあったようです。

理由のひとつとして、治療ではなく美容目的で処方薬を求める患者がいるという問題が表面化しためです。その問題について国や医療機関が議論し、ヘパリン類似物質を含む、特定の保湿剤の適正使用を徹底するという方針になりました。必要な患者さんには処方するということは変わりありませんので、医療機関で相談してみましょう。

子どもが乾燥性湿疹なのに保湿剤の処方が足りず悩んでいるママやパパは、市販薬のヘパリン類似物質を含む保湿剤がドラッグストアや通販などで販売されているので、選択肢のひとつにいれてもよいかもしれません。

ただし、市販薬のヘパリン類似物質を含む保湿剤は、赤ちゃんや子どもの肌に合わない場合もあるので、医師や薬剤師に相談したうえで使用すると安心でしょう。

赤ちゃんや子どもの乾燥性湿疹に市販の保湿剤はOK?

赤ちゃんや子どもが乾燥性湿疹になったときにすぐに病院に行けない場合など、市販の保湿剤で対処することも考えてよいでしょう。ただし、市販の保湿剤といっても、赤ちゃんや子どもの肌のためにはどのような保湿剤を選べばよいのでしょう。

ローション、クリーム

肌の細胞に必要なのは水分ですが、水分は油分で蓋をしないとすぐに蒸発してしまいます。また油分だけでも保湿にはなりません。そのため水分と油分のバランスの良い乳液(乳状ローション)やクリームタイプがおすすめです。市販の保湿剤にはさまざまな種類があります。まずは、医薬部外品と明記されているものから選ぶのがよいでしょう。医師や薬剤師などに相談するのもひとつの手です。

ワセリン

ワセリンは刺激性がほとんどない皮膚の保護剤です。光や湿気などによって酸化することが少ないので保存も難しくなく、ワセリンは肌の表面にとどまる保護剤なので使用感はちょっとベタつきがあります。

赤ちゃんや子どもによってはベタつきが気になり、使いにくいと感じることもあるかもしれませんが、肌の保湿、保護効果は期待してもよいでしょう。

市販で売られている保湿剤やローションなどをいくつか紹介しました。デリケートな肌の赤ちゃんや子どもに市販のものを使用するときは、必ず医師や薬剤師に相談してから使用しましょう。

赤ちゃんや子どもの肌を日常的にケアしよう

保湿クリーム 子どもに
iStock.com/Hakase_

乾燥性湿疹は、大人だけでなく、赤ちゃんや子どもの肌の病気のひとつです。乾燥性湿疹の改善には日常的な肌のケアも深く関わってきます。特に赤ちゃんや子どもの肌はとてもデリケートなので、ママやパパが意識してケアすることで健康な肌を保つことができるのではないでしょうか。

空気の乾燥の厳しい季節は、日常的に保湿を心がけ、子どもがかゆそうに肌をかいている様子や炎症など、乾燥性湿疹と思われる症状が確認できた場合は、病院で診察を受けることも大事です。

市販で購入したものや処方された外用薬や保湿剤は医師や薬剤師に相談の上、用法用量を守って正しく使用しましょう。

監修:加藤円香(恵比寿mamaクリニック)

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加藤円香(mamaCLINIC 恵比寿mama)

加藤円香(恵比寿mamaクリニック)の監修記事一覧

医療法人社団mamaCLINIC 恵比寿mamaクリニック院長。

4児の子育てをしながら、恵比寿にお母さんと家族のための皮膚科、漢方内科を開院。こどものスキンケアから美容など、小さなことでも相談できる『家族みんなのかかりつけ医』として診察を行なっている。

恵比寿mamaクリニックホームページ

2018年09月26日

専門家のコメント
17
    てぃお先生 保育士
    働いている保育所で、子どもの肌のガサガサをただの乾燥と思って、頑に保育士から
    「ちょっとだけ病院で診て貰っては?」
    の言葉に一切耳を傾けず
    「この子は乾燥です!私も乾燥肌だからそうなの!」
    とおっしゃっていて、結局とびひになってしまい、常にジュクジュクしているほどに...
    市販薬を自己判断でつけて余計に悪化。
    子ども本人もいつも痒そうにしていて、お昼寝も痒くて起きてしまい、体調を崩して高熱が出て初めて病院へ。
    結局、重度のアトピーと診断され、とびひも更に悪化していて、しばらくの包帯生活になっていました。

    お忙しいのはわかりますが、自分がそうだからと決めつけずに、一度他を疑ってみてください。
    いくら血を分けた自分の子どもでも、1人の人間です。別の体です。
    安易に市販薬を自己判断で選ぶ前に、薬剤師さんやお医者さんなどの専門家に相談しましょう。
    安易な自己判断で、苦しむのは我が子ですよ。
    もしもしまま先生 保育士
    家庭では1日の中でこまめに保湿できますが、保育園ではそうはいきません。
    園にもよると思うのですが、保湿剤などは基本的に預かりません。
    朝晩、お家でしっかりケアして下さい。
    としか、お伝えできず、あまりにも酷い状態であれば、ワセリン等で一時的な処置をする程度しかできません。

    忙しいとは思いますが、病院で処方してもらった薬で、ご家庭でしっかりケアしてほしいと思います。

    我が子も、乾燥にやられています。
    家にある保湿剤では追いつかず、病院で薬をもらいました。
    のの先生 保育士
    よく保湿してあげること。それでも症状が落ち着かない場合や、酷くなっていくようなら早めに受診をするべきだと思います。その方が治りが早かったり、綺麗に治ります。また、子どもの医療費の制度があるので負担額が少なくいい物が使えます。
    いちぽ先生 保育士
    生後3ヶ月くらいのとき乳児湿疹ができ、病院を受診しました。病院で処方された薬は肌にあってたのかきれいに治りました。お医者さんに半年を過ぎると今度は乾燥性の湿疹ができやすいから継続してケアしましょうと言われ、1日2回保湿ケアしてます。夏に汗疹にもならず、トラブルは一切なくきれいな肌を保ってます。市販のものもいいものもあると思いますが、通うのは手間をとりますが、確実なケアができるので、小さいうちから保湿するのが大切と感じています。
    りか先生 保育士
    乾燥を放置しておくと悪化して湿疹等悪化してしまいます。
    入浴後3分以内にクリームを塗ってあげると効果的です。
    あーちん先生 保育士
    赤ちゃんの肌がカサカサしていると痛くないかな?と心配になります。デリケートなので日頃からケアしてあげることを心がけています。
    私はお風呂上がりの市販のクリームをぬっているだけですが、乾燥もなく「肌がきれいだね〜」とよく言ってもらえています!
    子どもの体質や体調によってあう、あわないがでてくると思うので様子を見ながら試していけるといいかなと思います(^^)!
    すー先生 保育士
    2人とも初めは乾燥しているだけと思っていたのですが、保湿しても効果がないので皮膚科を受診しました。
    先生からは「これは乾燥ではなく、アトピー気質です。炎症を起こしています」といわれショックでした。今はお薬を処方してもらい、だいぶ落ち着きました。自己判断せず、早めに受診しとけばよかったと後悔しています。
    でぶいも先生 保育士
    10月産まれで、翌年夏まで湿疹がひどく、耳がよく切れて皮膚科を受診していました。どの薬を塗っても良くならなかったのですが、顔に石鹸をつけるのをやめたら、自然と良くなっていきました。顔を丁寧に洗いすぎて、必要な油分まで取り除いてしまっていたのかなと反省しました。
    はつみ先生 保育士
    この時期はお尻かぶれなどの子もよくいます。お尻がかぶれると本当に辛そうです。
    朝晩だけでもきちんと保湿してあげるだけでだいぶ違います。
    私の園ではワセリンなど預かって塗ることもありましたが、園によって違うと思います。
    それに夜ママやパパが身体を撫でるように優しく薬を塗る事で質の良い睡眠にも繋がるのでご家庭でのそうゆうスキンシップもいいと思います。
    ぽんた先生 保育士
    とくに、11月生まれの赤ちゃんは、アトピーになりやすいと聞いたことがあり、うちもその通り(^^;)11月に生まれると、生まれてすぐに乾燥の強い季節に入るからだとか。。。そのためには、やはり保湿ですね。皮膚科で薬を出してもらうとき、チューブのを一本よりは、ジャータイプのほうが使いやすいですよ。体全体にしっかり塗るのに、チューブだと、、ちまちまして出すのも面倒ですし。。。皮膚科のクリームではなく、ワセリンをぬるという話しもよく聞きますが、うちでは使わなかったです。うちは、肌が弱かったので、夏の汗疹対策も気をつけました
    じゅん先生 保育士
    皮膚が痒く、掻いているお子さんをよく見かけます。掻き毟って血が出ていても保育士は、薬を塗ってあげる事は出来ないと言う事を保護者さんに理解してもらいたいです。早めの病院の受診をお願いしたいです。
    ぬーぬー先生 保育士
    このぐらいの季節になるとこどもが「先生、カサカサしてかゆい」といって来ます。
    私たちとしては「家でクリーム塗ってもらってね」としかいえません。
    こどもだから大丈夫とおもわず保湿ケアして欲しいですね。
    あまりひどい子は集団での活動もカサカサで集中できなくなります。
    あと、朝ごはんにケーキやマフィンなど甘いものばかり食べている子も栄養バランスが整わずカサカサでした。
    すみっこ先生 保育士
    小さい頃から肌トラブルで皮膚科通いです。いくつか通いました。病院によりますが、ステロイド使って直そう という病院が多いです。正しく使用することが大事です。我が家はステロイドに助けられました! 義母には反対されましたが…
    なつまる先生 保育士
    やはり病院に行って保湿クリームをもらうのが確実だと思います!
    園でもしクリームを預かってもらえるようであれば、着替えの際などに塗ってもらえるように相談してみてもいいかと思います!
    ひよひよ先生 保育士
    子どもの医療費は国に負担してもらえるのだから、子どもの気になる変化にはすぐに病院に行くべきだと思います!
    うちは、湿疹が気になって皮膚科行きましたが、乾燥肌なので、すぐに保湿剤もらいました。
    周りの友達には、自分の子どもが何もなくて、保湿剤羨ましがられますが、何もなくても市販の保湿剤塗るとみんな綺麗に保ててると思います!
    せおみ先生 保育士
    我が子も乾燥肌で、特に冬場はしっかりと保湿しないと、ボロボロができ、かきむしり、かさぶたになってしまいます。産まれて何か月の時からずっと病院で保湿剤とステロイドをもらい毎日塗っています。
    ちゃんと、こまめに保湿をしていると落ち着いてきますし、怠るとまたボロボロが悪化してしまいます。
    よっしー【シッター】 保育士
    先月の自治体主催の研修で、乳児の時の肌の乾燥がその後のアレルギー(食物アレルギーを含む)と関係が深いことを知りました。

    また、クリームだけを塗るより、水分を与えてからクリーム・ワセリンで蓋をすると、皮膚の水分は保たれると聞きます。

    「乾燥肌」の一言で片付けるのではなく、適切なものを使って適切な処置をしたいですね。

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