子どもが保育園へ通ったり、お出かけして外へ出ると、家族以外の人とかかわる機会が多くなってくるかと思います。ほかの人への思いやりや礼儀作法が身についていると、子どもも周りも、そしてママも気持ちよく過ごせるでしょう。子どもに礼儀作法をどのようにしつけたらよいのか、躾のやり方について考えてみました。
礼儀作法ができていないと、相手に不快な思いをさせてしまったり、子ども自身が恥をかくことにもつながるかもしれません。礼儀作法は相手を思いやっての行動でもあるので、優しさがないと思われてしまう可能性もありそうです。
子どもだからと多めに見てくれる人もいるかもしれませんが、礼儀作法は人の印象を決める大事な要素と言えるので、子どものうちから躾をして身につけさせたいですよね。
あいさつはどんな状況においても使うことが多い、基本の礼儀作法と言えるでしょう。
「こんにちは」「ありがとうございます」「お願いします」「ごめんなさい」「さようなら」などの、人に会ったとき、お礼を言いたいとき、謝りたいときのあいさつを言えるように躾として習慣化させておくと、あらゆる状況の中でもきちんとあいさつができるようになるかもしれません。
食事の礼儀作法も、気になるマナーの1つと言えるでしょう。躾をしておきたい礼儀作法としては、食器で音をたてない、音を立てて食べない、口に食べ物が入ってるときにしゃべらないなどがあるようです。
また、ドリンクバーやビュッフェなどの場では、飲み物や食べ物がある共有スペースを汚さない、列に横入りしないなども併せて躾をしておいた方がよいかもしれません。
公共のマナーは気つけるべきことがたくさんあるようです。電車やバスなどの乗り降りで降りる人を待つ、社内やお店の中で騒がない、お店の商品を壊さないなど、いろんな状況での礼儀作法があるようです。
筆者の前の職場では、ベッド売り場で靴のままベッドに乗ったり、スタッフが注意してもジャンプを続けたりしていた子もいました。家ではあまり気にしないことでも、外ではしてはいけないと躾をしなければならないこともあるかもしれません。
こういうときはこうするもの、とただ教えるだけでは子どもは理解できない場合も多いかもしれません。なぜここでこうすべきなのか、それによってそこにいる人がどんな気持ちになるのかなど、理由もいっしょに説明してあげると覚えてくれるかもしれません。
親がお手本を見せることでマネさせるという躾のやり方もあるようです。外で急に実践するのは難しいので、家族間でも意識的にやるようにすれば、外でも自然にできるようになりそうですね。
子どもがきちんとマナーを守れたら、その都度ほめてあげましょう。これはやってもいいんだ、やったらほめてくれるんだと子どもが認識すれば、礼儀作法として定着しやすいようです。またその際、結果だけではなくプロセスもほめてあげると、子どもは自信を持って挑戦できるようです。
子どもは一度言われただけでは覚えられないので、習慣になるように繰り返し伝えてあげましょう。すぐにできるというわけではないので、毎日同じことを繰り返し教え続けて、ありがとうをいつも言ってくれるようになったというママもいました。
「2歳の時から、何かしてもらったら必ず『ありがとう』と、飲食店での『ごちそうさまでした』もセットで言うように徹底してしつけていました。できたときには店員さんがおまけをくれたりしたこともありました」
「誰に対してもあいさつができるように、おうちでも何かもらったときにはお礼を言うようにしつけていました。その結果ありがとう、ごめんなさい、を自然に言えるようになりました。たまに遊びに来るおばあちゃんも、いっしょにに連れていて鼻が高いと言ってくれています。子どももほめられることで、意識して言うようになるというよい連鎖が生まれたように思います」
躾をされてきちんと言えるようになると、周りの反応も変わってくるようです。そういったよい反応があると、子どもも親もモチベーションが上がりそうですね。
「片手はおはし、片手は器を持って両手で食べる、食べた後は器を片づける、いただきますやごちそうさまをきちんと言う、その他の細かいマナーも、家庭内もしくは外食先でもしつけていました。結果的にはいっしょに食事をしていて気にならなくなったので、かなり実践できていると思います」
「口を開けて食べない、食べているときにクチャクチャと音を出さないようにと教えています」
食事の礼儀作法のやり方に関しては、やってはいけないことを細かく教えているママが多いように見受けられました。マナーができているかが表れやすいシチュエーションでもありますので、しっかりと躾として身につけさせたいですね。
「電車に乗るときは降りる人が先、座ったら足を閉じる(女の子の場合)、場所を取りすぎないようにとしつけていました。そのおかげでできているなと感じるようになりました。成長するにあたり大切なことなので、根気強く小さいころから言い続けてよよかったと思います」
「よそのお宅に上がるときには、脱いだ靴をそろえる癖を2歳ごろからつけさせました。すぐに習得してくれて、義母などにほめてもらえました」
子どもによっては、すぐに覚えてくれる礼儀作法もあるようです。こういった事例があると、なかなか覚えないことでももう少しがんばってしつけてみようという気持ちになれますね。
礼儀作法のやり方はすぐに覚えられるものではないので、長い目で見て焦らずじっくり躾として覚えさせる方がよさそうです。礼儀作法を覚える過程も、子どもにとって学びの機会を得ていると思うとよいかもしれませんね。
お互いが気持ちよく過ごせるように、子どもに礼儀作法をしつけてみてはいかがでしょうか。
2018年01月16日
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