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幼稚園お受験を検討したい。特徴や費用、試験や面接時の服装
幼稚園で子どものお受験を考えているママパパもいるでしょう。お受験を検討している家庭の中には、どのタイミングで受験をするか迷っている方やどんなランキングの幼稚園を選べばよいのか迷う方もいるかもしれません。幼稚園受験の特徴や費用、試験や面接時の質問や服装、心構えについてまとめました。
幼稚園のお受験はどのようなもの?
子どもの幼稚園受験とはどのようなものなのでしょうか。いつ受験をしたらよいか迷う保護者の方は参考にしてみてください。
幼稚園受験とは、幼稚園から大学までエスカレーター式に進学することができる内部進学制度のある大学付属の幼稚園や人気が高い幼稚園を受験することを言うようです。大学まで都度受験する負担が軽減でき、長期的に学習スケジュールの見通しをたてやすいメリットがあります。
他にも、内部進学制度がない幼稚園の中でも小学校受験に向けての学習環境が整っている園や一般的な私立幼稚園でも、受験を行っている場合があるようです。
大学付属の幼稚園や私立幼稚園の多くは、面接や試験を取り入れています。面接は、親子でいっしょに受ける場合と、親子それぞれ別で受ける場合があります。試験では、積み木やカード、絵本を用いた問題が出たり、工作や粘土、お絵かきなどをする様子を見たり、運動する様子を見たりするようです。
幼稚園のお受験においては、親の意思でスタートすることが大半です。そのため、子どもに配慮して、準備を進めていくとよいでしょう。
幼稚園のお受験にかかる費用
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お受験にかかる費用が気になる方もいるかもしれません。お受験にかかる費用をご紹介します。
都内の名門お受験幼稚園の上位7施設の受験及び入園にかかる費用の平均額は、124万円です。その中には、受験料、入園料、願書代、保育料、教材費、保険代、冷暖房代、後援会費などが含まれています。この金額は1年間にかかる費用で、初年度以降は受験料、入園料、願書代を差し引いた金額を支払います。
一般的な私立幼稚園では、受験料や願書代の費用は1,500円~15,000円の範囲内で設定する園が多いようです。入園にかかる費用は園によってさまざまで、入園料、保育料に加えて、PTA代、バス通園費用などが必要になります。
他にも、制服や体操服、指定の通園カバンなどの費用がかかります。また、有名お受験幼稚園では寄付金の募集もあるようです。事前に、お受験や入園でかかる費用をリサーチしておくとよいでしょう。
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幼稚園のお受験に向けた準備と対策
子どもの幼稚園受験は、計画的な準備と対策が成功の鍵を握ります。子ども本人の負担にならないよう、ご家族も安心して当日を迎えられるよう、どのような準備をすればよいか、ポイントをまとめました。
試験の準備
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幼稚園受験では、小学校受験のように難しい内容のペーパーテストは出ませんが、それでも一定の準備は必要です。多くのご家庭が、専門の幼児教室や塾に通い、対策を進めています。
基礎学力の定着:文字や数字を完璧に読み書きできる必要はありませんが、数を数えたり、簡単な図形を認識したりする練習をしておくと、試験で出される課題にスムーズに対応できます。
巧緻性(こうちせい):工作や粘土、お絵かきなどを通して、手先の器用さを養います。これは、試験で出される課題をこなすだけでなく、その後の園生活でも役立つ大切なスキルです。
行動観察の対策:子どもが指示に従って動けるか、お友達と協調性をもって遊べるかなど、集団行動における様子が観察されます。日頃から、ご家庭で遊びを通してルールを守ることや、お友達との関わり方を学ぶ機会を増やしておきましょう。
塾や幼児教室は、お子さまが受験の雰囲気に慣れるだけでなく、保護者の方が他のご家庭の様子を知る良い機会にもなるでしょう。
面接の準備
面接は、子どもの個性や家庭の教育方針を伝える大切な場です。親子で一緒に行う面接では、子どもだけでなく、保護者の受け答えも重要になります。
保護者の準備:なぜこの幼稚園を選んだのか、ご家庭での教育方針、お子さまの性格や長所などを整理しておきましょう。面接では、ご家庭とお子さまの間に一貫性があるか、園の教育方針と合致しているかを見られます。
子どもの準備:自分の名前や年齢を言える、簡単な質問に答えられるように練習しておきましょう。練習の際は、ただ答えを暗記させるのではなく、子どもが楽しみながら自分の言葉で話せるように促してあげることが大切です。面接は、子どもが初めて出会う大人とのコミュニケーションの練習でもあります。
面接練習は、子どもが緊張せずに本来の力を発揮できるよう、ご家庭で何度もロールプレイをしてみるのがおすすめです。
試験・面接のときの服装
幼稚園受験は、子どもだけでなく、ご家族にとっても大切な日です。試験や面接の際は、服装も重要な要素の一つとなります。これからご紹介するポイントを押さえることで、面接官に好印象を与え、子どもが試験に集中できる環境を整えましょう。
子どもの服装
子どもの服装は、元気で活発な印象と、お行儀の良さを両立できるスタイルが理想です。面接や試験当日は、子どもが動きやすい服装であることも重要です。
<男の子の服装>
スーツ: 濃紺や黒のブレザーと、同系色のハーフパンツのセットが定番です。清潔感があり、きちんとした印象を与えます。
シャツ: 白の無地のポロシャツや、襟付きのシャツを合わせます。
靴下: 白か紺の無地のソックスを選びましょう。
靴: 黒の革靴が一般的です。子どもが履き慣れているものを選び、当日つまずいたりしないか事前に確認しておきましょう。
<女の子の服装>
アンサンブル: 紺やグレー、または幼稚園のイメージカラーに合わせたワンピースとジャケットのアンサンブルが人気です。
インナー: 白のブラウスを合わせると、顔色が明るく、清潔感のある印象になります。
靴下: 白のハイソックスが定番です。ワンポイントのリボンなどがついたものも良いでしょう。
靴: 黒、紺、茶などの落ち着いた色の革靴を選びます。子どもの足に合う、履きやすい靴を選んであげましょう。
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ママやパパ
ご両親の服装は、子どもをどのような家庭で育ててきたかを示すメッセージでもあります。清潔感があり、控えめな印象を与えるスタイルが基本です。
<パパの服装>
スーツ: 紺やグレー、チャコールグレーなどのダークカラーのスーツが一般的です。派手な色や柄は避け、落ち着いた雰囲気のものを選びましょう。
シャツ: 白や薄いブルーの無地のシャツがおすすめです。アイロンをかけ、シワのない清潔な状態にしておきましょう。
ネクタイ: スーツと同系色か、落ち着いた色合いのネクタイを選びます。派手な柄やキャラクターものは避けましょう。
靴: 黒か紺の革靴を履き、きれいに磨いておきましょう。
その他: 面接当日は、子どもを抱っこしたり、しゃがんだりする場面が想定されます。動きやすい服装であることも大切です。
<ママの服装>
スーツ: 紺やグレー、ベージュなど、落ち着いた色のアンサンブルやワンピーススーツが定番です。上品で清潔感のあるスタイルを心がけましょう。
インナー: 白やオフホワイトのブラウスやカットソーを合わせると、顔色が明るく見えます。
靴: シンプルなデザインのパンプスを選び、ヒールの高さは低め(3~5cm程度)にすると、上品な印象になります。子どもを連れて歩くため、安定感のあるものが良いでしょう。
バッグ: スーツの色に合わせた、シンプルなハンドバッグがおすすめです。
小物: 華美なアクセサリーは避け、控えめなものを選びましょう。髪の毛はすっきりとまとめ、清潔感のある身だしなみを心がけます。
受験本番を迎える前に、子どもと一緒に何度か試着をしてみましょう。早めの時期から服装に慣れておくことで、当日安心して試験に臨むことができます。また、動きにくい箇所はないか、サイズは合っているかなどを確認しておくことも大切です。
お受験の考え方は家庭によってそれぞれ
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子どものお受験への考え方は、子どもの性格や家庭の教育方針などによってさまざまです。特に幼稚園や小学校のお受験は、親の意思も大きく影響するでしょう。子どもの適性を考え、家族でお受験について考える機会を作ってみてはいかがでしょうか。
お受験をするときは、早めに情報収集や準備を進めるなどして桜咲くとよいですね。