幼稚園のお受験にかかる費用。お受験経験者のママ、パパから学ぶポイント

幼稚園のお受験にかかる費用。お受験経験者のママ、パパから学ぶポイント

2017.10.03

幼稚園をお受験する場合、特に気になるのがお受験にかかる費用の面。事前に知っておくと、お受験の選択材料になり、前もって準備をすることもできます。また、事前に必要な親側の準備も気になるポイントのひとつです。幼稚園お受験を経験したママやパパの体験談をもとに、必要な費用の詳細、親がすべき事前準備などをチェックしていきましょう。

幼稚園受験は費用も重要なポイント

有名幼稚園を受験する場合の費用の実態とは

都内で人気を集める有名お受験幼稚園の上位7施設の場合、受験及び入園にかかる費用の平均額は124万円です。その内訳詳細には、受験料金、入園料金、願書代、保育料金、教材費用、保健費用、冷暖房代、後援会費用が主に含まれます。

この金額は、受験した年に支払う1年間分の費用。3年間幼稚園に通う場合、受験料金・入園料金・願書代を差し引いた金額を、毎年支払う必要があります。受験費用自体は、平均3万円程度が目安のようです。


一般私立幼稚園の費用は

各都道府県に設置されている私立のお受験幼稚園の場合、都内有名お受験幼稚園の平均額の半分の金額が必要なケースが多いようです。

受験料金や入園料金、保育料金に加えて、PTA代金、バス通園費用や、給食を実施する幼稚園はその代金が必要費用となります。私立幼稚園のお受験費用は1,500円~15,000円の範囲内で設定する園が多いようです。


受験費用以外にも細々とした費用が必要

上記で紹介した費用以外にも、幼稚園をお受験する場合に考えておくべき費用がいくつかあります。

ひとつは、制服代です。私立のお受験幼稚園の場合、制服や体操服、作業着に加えて、専用の通園バッグや靴などを用意する幼稚園が大多数。制服に必要な費用は、安い場合でも1万円程度は必要です。

また、有名お受験幼稚園では寄付金や、学園債権といった任意での募集もあります。施設の改修費用や、整備に当てられるお金で、1口数万円数十万円が相場です。受験費用以外にも必要な費用は、それぞれの園ごとにあるので、事前にリサーチし計算しておくことをおすすめします。

体験談から学ぶママ・パパのお受験に必要な事前準備

気になる幼稚園の見学は積極的に

運動会

我が家では子どもが誕生してすぐに幼稚園のお受験を検討し始めました。幼稚園の方針や、施設内外の様子、内部進学制の有無、必要な費用、カリキュラムの充実度などを注目してリサーチを進めました。 

本格的に受験を視野に入れ始めた時期からは、見学に行くことが必須です。常時見学ができる幼稚園もありますが、見学期間が決められている場合や、予約制の園もあります。


また、運動会や園庭開放などの、入園希望者が参加できる行事を設ける幼稚園もあります。


行事に参加することで、通っている子どもたちの様子や、先生の接し方、保護者との情報交換などもでき、より幼稚園の状況を把握できるなど、とても参考になりますよ。


願書の入手・記入・提出は要チェック項目

お受験を考えていた幼稚園の願書の配布は、毎年10月初旬に行われる入園希望者説明会後に行う流れでした。そのため、入園希望者説明会には必ず出席する必要があり、お受験幼稚園では重要な行事のひとつです。


願書に記入する際は必ず下書きをし、美しく見やすく完成させることが大切。


願書に書いた内容を面接で質問されることもあるため、書き終えたら一部コピーをして手元に残しておくとよいでしょう。 

願書は、自身で園に持ち込み提出。提出順で面接の順番が決定する幼稚園だったので、提出時間よりも早めに園近くに到着して、様子を見て列に並びました。 

面接が早い方がよいのか、遅い方がよいのかは難しい点です。願書の受け渡し時の親の服装・身だしなみもチェックされることがあるので、ある程度節度のある服装で臨むようにすることをおすすめします。


面接の練習はいろいろな人と

面接の練習には家族はもちろん、可能な範囲で周囲の人にも面接官役をお願いすると、とても良い練習になります。 

幼稚園お受験を考える年頃の子どもは、まだ複数の大人と関わることが少なく、いざ面接となると上手に会話ができないことも。そのため、できるだけいろいろな大人に、「お名前は」などの簡単な質問からでも聞いてもらうことは効果的でした。

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幼稚園受験を行った先輩ママ・パパの体験談

日ごろから子どもの教育方針や育児方針を夫婦で話しておくことが重要

我が家は子どもの教育について、生まれる前から何気なく家族で話をしていました。そのため、幼稚園のお受験があることも早い段階から知っていましたし、情報収集もしっかりできて良かったです。

小学校のお受験は子どもが生まれて数年はのんびり考える余裕がありますが、幼稚園のお受験においてはあまり時間がありません。夫婦で、教育方針や子どもの将来などを、普段から話しておくことはとても大切ですよ。


面接の待ち時間に対応できる子どもの忍耐力がポイントに

幼稚園のお受験は、比較的スムーズなスケジュールで進む場合が多いようです。しかし、受験をする子どもはまだ2歳や3歳。面接を待つわずかな待機時間に、おとなしく座っていられず、騒いでしまいました。

待ち時間までしっかり考え、対応できるように練習することが大事だなと、経験してみて切に感じた思いです。


子どもの成長を記録しておくと、面接で細かな部分まで話せる

面接時には、幼稚園ごとにさまざまな質問をされます。日頃の子どもの様子を聞かれる質問パターンが多く、どの親も同じような返答になると聞きました。

そのため、我が家では日頃の子どもの様子を書き留めたノートを作り、面接時に我が家なりの答えができるよう準備しました。お受験用と始めたものの、今ではそのノートも大切な成長記録として手元に残り、良い思い出にもなっています。

お受験の心構えは親も大切

お受験は親もとことん付き合う覚悟が必須

幼稚園をお受験する場合、どの段階のお受験よりも親の意思が必要です。幼稚園のリサーチから始まり、習い事や、行事の参加など、短い期間の間にやることは盛りだくさん。

そこに加えママの場合、子育てや家事も両立させなければいけません。パパ・ママがお受験に向け、一丸となりとことんやりぬく覚悟を共通認識とすることが大切です。


お受験する幼稚園の方針や園風に納得したうえでの受験を

幼稚園は子どもにとって、初めて親元から社会に一歩足を踏み入れる場所。お受験を考える家庭は、より良い環境を考え、幼稚園をお受験する場合が多いはずです。そのため、幼稚園の方針や園風などの方向性もしっかり理解したうえで、お受験の準備を進めることもポイントになります。


お受験を失敗してもしっかり切り替える心構えを

希望の幼稚園に入れなかったとしても、不安に思ったり、落ち込んだりする必要はありません。親の姿勢を子どもは見たり、感じたりしているものです。お受験を考える家庭は、切り替えの心構えもしっかり考えておきましょう。

費用などパパ・ママの準備は抜かりなく

夫婦

幼稚園のお受験で必要な費用と、パパ・ママの事前準備は、確実に押さえておきたいポイントです。ママの負担が多くなりがちな幼稚園のお受験。パパのサポートや、家族のサポートも大切になってきます。

2017.10.03

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