「見守る」でも「背中を押す」でもない…不登校・ひきこもりの子どもたちを変えた"親の秘密"
親が"自分を大切にする"と問題はウソのように消えていく
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子どもが不登校やひきこもりになった時、親はどうすればいいか。不登校ひきこもり専門カウンセラーのそたろうさんは「親が『子どものために』とがんばるほど、子どもも苦しくなって、身動きが取れなくなってしまう。やるべきことはむしろ逆だ」という――。
いますぐ不登校問題を解決できる魔法がある
はじめまして、そたろうと申します。
不登校やひきこもりの専門カウンセラーとして、多くのご家庭をサポートしてまいりました。今回はその経験から、不登校ひきこもりの問題をいますぐに本質的に解決する方法についてお伝えしたいと思います。
不登校の子どもが朝、なかなか起きてこない。スマートフォンやゲームばかりしていて、ただ見守っているだけでは動き出す気配がない――このようなお子さんの様子に、頭を抱える親御さんも少なくありません。
かといって、「学校には行けそう?」「どうして行けないの?」と背中を押そうとしても、うまくいかないことがほとんどです。
見守っても動かない、背中を押しても動かない――。
この狭間で、どうすれば良いのか分からず、苦しんでいる方は非常に多くいらっしゃいます。このような状態が10年、20年、30年と続いてしまうのではないかという不安を抱えている親御さんも決して少なくないのです。
でも、大丈夫です。これまでのカウンセリング経験で断言できるのは、そうした悩みがまるでウソのように消えてなくなる方法があるということです。
それは、決して「我慢」や「耐え忍ぶ」「無理をする」といった努力によって成し遂げられるものではありません。
むしろその逆です。
親御さんご自身が、自分の心と体を大切にし、自分の意思を尊重していくこと。それによって、親御さんの心にゆとりが生まれて、ラクになり、自由になっていきます。その安心感がお子さんにも伝わり、やがてお子さん自身が、自らの意思で人生を選び取るようになるのです。
「そんな魔法のようなことが本当にあるのだろうか?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際に僕が関わってきた多くのご家庭では、親御さんの内面の変化がきっかけとなって、子どもたちの状況も大きく改善していきました。そして皆さん「本当に魔法みたいですね」と言ってくださいます。
本稿ではその“魔法”をどうすれば使えるようになるのかについて、詳しく説明していきたいと思います。