だから転職面接に落ち続ける…30代女性が気づけなかった「姿勢・声・表情」以外の"意外な弱点"
どんな努力も台無しにする"残念な口癖"がある
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就活や転職などの面接で失敗する人にはどんな共通点があるのか。アナウンススクール代表の松下公子さんは「声の大きさや姿勢、笑顔などを意識することは大切だが、それだけでは印象は変えられない。私が転職コンサルとして関わった30代の女性は、とある口癖が直らなかったことで面接に落ち続けていた」という――。
「とにかく面接が苦手」と語る30代女性
「書類選考までは通るのですが、面接で必ず落ちてしまうんです」――。
30代前半の女性Aさんは、そう深いため息をつきながら私の元を訪れました。大手メーカーで10年近く勤務し、チームリーダーとして後輩指導やプロジェクト管理も経験してきた、十分なキャリアの持ち主です。にもかかわらず、転職活動を始めて半年。
まだ一度も内定を得られていないというのです。
「とにかく面接が苦手なんです……」と本人も自覚しており、特に複数の面接官を前にしたときは緊張が極度に高まり、うまく話せなくなるといいます。履歴書や職務経歴書はきちんと整っている。人柄も誠実で、職務経験も豊富。それでも結果につながらない理由はどこにあるのでしょうか。
「ハキハキと大きな声」で話そうとしているが…
Aさんは相談の中で、自分なりの努力を話してくれました。
「声が小さいと暗い印象になると聞いたので、面接ではいつもより大きな声を意識しています。姿勢も背筋を伸ばして、できるだけ笑顔でハキハキと答えるようにしています」
確かに、姿勢や声の大きさは第一印象を左右する大事な要素です。元アナウンサーである筆者の経験からも、その意識は正しいといえます。
ところが、模擬面接を始めてすぐに私は違和感を覚えました。声量や姿勢の問題ではない。むしろ、それらを意識しすぎて表情が硬くなり、ぎこちなく見えていたのです。
そして何より気になったのは、答えの最後に必ず付け加えられるある一言でした。