天下の読売新聞が「まさかの大誤報」を2連発…謎の「関係者」からのリークに踊らされるマスコミの"生き恥"
権力との「ズブズブ」に辟易し、優秀な若手が次々と辞めている
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誤報となった7月の「首相退陣へ」報道
「えっ⁉ 新聞の号外って本人が否定しても“首相周辺”から聞いた話だけで出せちゃうんだ、じゃあ“首相周辺”が実は裏切り者で、記者に対してテキトーな情報を流したら、簡単に政局がつくれちゃうんじゃ……」
そんな風に衝撃を受けた人も多いのではないか。さる7月23日、読売新聞が「石破首相退陣へ」という号外を出して「誤報」となった経緯を検証した記事のことである。
「首相『辞める』明言、読売『退陣』報道を検証…石破氏が翻意の可能性」(25年9月3日)の解説によれば、あの号外をうったのは、7月22日夜から石破首相が“周辺”に対して「辞める」と明言していたということを読売新聞記者がキャッチをしていたからだという。
読売新聞としては「首相が繰り返し発した『辞める』との言葉は重いと判断した」(同上)として号外ということで広く社会に伝えたというのである。しかし、そこで想定外の事態が起きた。読売新聞が“首相周辺”から聞いたところによれば、「石破首相退陣へ」という読売報道を見て、石破首相が急に心変わりをしたというのである。
石破首相は「もう辞めないぞ」
実際、23日の午後、石破首相は記者団に対して、「私はそのような発言をしたことは一度もございません」と完全否定している。ただ、これまた読売新聞が“首相周辺”に聞いたところでは、首相は「こういう記事を書かれると俺も燃える。もう辞めないぞ。しばらくは『誤報だ』と言い続ける」と開き直っていたというのだ。
「やっぱり石破首相はロクなもんじゃないな」と怒りに震える方もいらっしゃるだろうが、聡明な読者諸氏の中にはこの「読売の言い訳」の違和感にも気づいているはずだ。
実は読売新聞側が「石破首相が退陣する」と判断したのは、すべて「首相周辺」という謎の匿名情報に基づいているのだ。