S&P500、オルカン一辺倒に"落とし穴発見"…年利5%+αで億り人になった元会社員の"もう一つの投資先"

S&P500、オルカン一辺倒に"落とし穴発見"…年利5%+αで億り人になった元会社員の"もう一つの投資先"

普通のおじさんが26年の投資キャリアで資産2億稼げた投資信託以外の要素

「億り人」になった人は、なぜ億り人になれたのか。資産2億稼いだ個人投資家の桶井道さんは「数年で1億円稼ぐとか、10年でFIREするとか、資産数十億円を目指すということでなければ、忙しい会社員にも十分可能な再現性のある億り人になるための投資法がある」という――。

2億稼いだ投資家の賢者が暗黙の了解でやっていること

個人投資の世界で「ザ・平均」を具体的に数字で表しますと、年率5%の複利運用を目指すということになります。「たった5%?」と思う人もいるでしょう。でもガッカリするのは早計です。「5%」がどれだけの力を持つのかわかりやすく説明します。

毎月1日に(一定の間隔)、3万円を(一定の額)、30年間(長期間)、積立投資するとします。これを年率5%で複利運用した場合、いくらになるか。

投資額(元本)は、月3万円×12カ月×30年=1080万円です。

年率5%で30年間にわたって複利運用した場合、評価額は2496万円となります。投資額の約2.3倍になりました。これが、投資が持つ力です。

これを、毎月6万円の積立投資とすれば、投資額は2160万円、評価額は4993万円(2.3倍)になります。毎月9万円の積立投資とすれば、投資額は3240万円、評価額は7490万円(2.3倍)になります。

毎月9万円は大変に感じるかもしれませんが、もし賞与で25万円×年2回=50万円分を投資に回せるなら、月々の負担は4万8333円ですみます。分解して考えるとハードルが下がるのではないでしょうか。

世界経済は大きくなっていく

しかし、年率5%での複利運用が本当に可能なのか。そんな都合良く成長するものか。そう思われる方もおられると思います。もちろん、長期で投資しているとマイナスになる年もあります。投資で絶対に毎年儲かるということはありません。ですが、長期的にはお金が増える可能性が高いです。

ここで、安心材料として、金融庁発のエビデンスを2つご紹介しましょう。

金融庁がNISAの解説資料で、「国内外の株式・債券に長期・積立・分散投資をした場合、20年継続(1989年以降のデータ)すると勝率がほぼ100%になる」というデータを掲載しています。

また、つみたてNISAの解説資料で、「国内外の株式に長期・積立・分散投資した場合、20年継続(2001年1月~2020年12月)すると勝率がほぼ100%になる」というデータを掲載しています。

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出所=金融庁「はじめてみよう!NISA早わかりガイドブック」

これらから分かるように、長期投資、世界分散投資、積立投資の組み合わせによって負けない投資になるということです。

さらに、株価が上がるメカニズムも紹介します。

世界の人口が増加しています→人口が増えた分だけ、必要とするモノやサービスの量が増えます(需要増加)→供給を増やせる企業は売上高が上がります→企業の利益が増えます→株価は上がります。

または……。

人間は便利なモノや新しいモノを追求し続けます→イノベーションが起きます→新しい需要が生まれます(需要創造)→そこに供給できる企業は売上高が上がります→企業の利益が増えます→株価は上がります。

株価は原則として、長期では企業価値(どれだけ稼ぐ力があるか、稼ぎが伸びるか)にリンクしていきます。理由もなく上下するわけではありません。つまり、売上高を伸ばして、利益も伸ばせる企業に投資すれば、私たち投資家は儲けることができるということになります。

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2025.09.17

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