「しょぼい自分」をさらけ出せるか…「走る人の気が知れない」と思っていた女性がマラソンを完走するまで

「しょぼい自分」をさらけ出せるか…「走る人の気が知れない」と思っていた女性がマラソンを完走するまで

SNSを行動を起こすために使う

自分の中に隠れている専門性を見つけるにはどうすればいいのだろうか。スクール「朝キャリ」でアウトプット指導の実績をもつ池田千恵さんは「まずは書いてみることを通じて自分の“好き”や“強み”を探していくのがよい」という――。 ※本稿は、池田千恵『朝15分からできる! 週末アウトプット』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。

ブログを書いたらパン教室を開くことに

SNSなどでは記事や投稿の一つひとつの反響がわかる指標がつき、可視化されるようになりました。匿名でも自ら発信することで周囲の反応を見ることもできます。有名であろうとなかろうと、発する言葉が相手に伝わり、相手の琴線に触れたとき、想いは加速度的に拡散していきます。

自分の想いとは裏腹にとんでもない方向に火の粉がふりかかったらどうしよう……など反応が怖いという気持ちもわからなくもないですが、逆に言うと反応してもらえるということは、自分の試みを無料でマーケティングして、データとして収集できることでもあるわけです。

でもやっぱり怖い。そんな方は、まずは「好き」から始めてみましょう。「好き」は最強です。好きだったら動けるし、自分の想いも自然と口から出てきますよね。「もうこれ、本当に大好きなんです!」と、「推し」を語るように話すことができるといいですよね。

私は会社員のとき、会社の許可を得てパラレルワークでパンとお酒の先生をしていました。でも最初から「先生になろう!」と思ったわけではなく、パン教室に通ったり、ワインの資格を取ったりして知識が増えるのが単純に楽しくて、ブログでアウトプットしていただけです。すると、SNS経由で「パン教室をやってみませんか?」と声がかかり、たまたま先生をすることになりました。

好きなことをしているときは、人にどう思われるかとか、パンを教える資格があるのかとか、そもそもそういう視点でやっていないのです。純粋に「これを作ったからおいしくて楽しい!」といったエネルギーのまま、ワクワクしていました。

見る側からアクションを起こす側へ

アウトプットする段階のときも、「これを書いて、なんて思われるかな」とか「このパンの切り方がおかしいって思われるかな」、「この膨らみ方で写真を出すなんておかしいって思われるのかな」のような考えはそもそも持っていないのです。つまり、自分の「好き」は、誰にもジャッジすることができないものなんです。

あなたの「好き」を否定する人はただのモラハラ野郎です。否定する人がおかしいんです。ですから、まずは純粋に「好き」を書き出してみるところからスタートしましょう。嬉々として、嬉しそうに、「この楽しさを伝えたいなー!」という気持ちが自分なりの「だし」として滲み出ていたから、私のブログが多くの方に読まれ、パン教室の先生というアウトプットにつながったのだと思います。

もちろん、続けていくためにはアウトプットのコツがあり、それは後述しますが、始めることをちゅうちょする必要はありません。自分自身をさらけ出そうと思うと恥ずかしいけど、自分が大好きなもののよさを知ってほしいな、と思った気持ちを伝えればいいと思うと気が楽になりますよね? そこに熱が乗ってきますので、最初は特にこの感覚を意識しましょう。

SNSなど不特定多数の人が見ているところで自分の考えや想いをアウトプットすることは、やはり最初は怖いですよね。見る専用にしている方も多いと思います。でも見る専用から一歩進んで「好き」のアクションを起こすと、自分にもいい影響として返ってきます。

詳細を見る

この記事を読んだあなたにおすすめ

画像

https://style-cp.kidsna.com/advertisement

2025.09.15

ニュースカテゴリの記事

KIDSNA STYLE 動画プロモーションバナー
【天才の育て方】#25 古里愛~夢はグラミー賞。名門バークリー音楽大学に合格した、13歳のジャズピアニスト

天才の育て方

この連載を見る
メディアにも多数出演する現役東大生や人工知能の若手プロフェッショナル、アプリ開発やゲームクリエイターなど多方面で活躍する若手や両親へ天才のルーツや親子のコミュニケーションについてインタビュー。子どもの成長を伸ばすヒントや子育ての合間に楽しめるコンテンツです。