「朝食・昼食・夕食」たっぷり食べていいのはどれか…長寿研究の医師が指南する「やせる時間」「太る時間」

「朝食・昼食・夕食」たっぷり食べていいのはどれか…長寿研究の医師が指南する「やせる時間」「太る時間」

人間は空腹になると「若返りスイッチ」がオンになる

体の老化を防ぐ方法はあるのか。抗加齢・長寿研究の第一人者である医師の白澤卓二さんは「マサチューセッツ工科大学が2000年に発見した『若返り遺伝子』は、体内の老化を進める活性酸素を除去し、見た目や体の若々しさを保つ効果があるとされる。この遺伝子を働かせるためには空腹状態が必要だ」という――。 ※本稿は、白澤卓二監修『科学的に正しい一生老けない方法100』(宝島社)の一部を再編集したものです。

太りにくい体を内側からつくる

肥満を防ぎ、若々しさを保つために重要な身体機能の一つが「代謝」です。代謝とは、食事から摂取した栄養をエネルギーとして変換し、そのエネルギーをその日のうちに効率良く使い切る仕組みのこと。この代謝の働きがスムーズであれば、体に余分な脂肪をため込まず、健康的な体型を維持することができます。

代謝によって発生する熱の多くは、体内の発熱器官によって生み出されています。その中心的な役割を担うのが「肝臓」であり、全身の代謝活動のなかでも特にエネルギー消費量が多い臓器です。しかし、肝臓のほかにも、もう一つ代謝に深く関わる器官があります。それが「褐色脂肪細胞」です。

褐色脂肪細胞は、体温を調整するために活発に熱を生み出し、余分なエネルギーを燃やしてくれる細胞です。主に首の後ろ、腋わきの下、鎖骨の下、肩甲骨の間などに分布しており、冷えたときや食後などに働きを活発化させて体温を維持します。この細胞の働きを高めることで、代謝はより促進され、結果として肥満の予防につながります。

胃腸を元気にする「食べ方の3原則」

さらに、代謝を高めるうえで欠かせないのが、胃腸の調子を整えること。胃腸は食べたものを消化・吸収する器官で、ここの働きが良ければ、摂取した栄養もスムーズに代謝されやすくなります。そこで実践したいのが「食べ方の3原則」です。

1つ目は「空腹でない限り食べない」。体がエネルギーを必要としていないときに食べると、余ったカロリーは脂肪として蓄積されやすくなります。2つ目は「腹八分目を守る」。満腹になるまで食べてしまうと胃腸に負担がかかり、代謝も落ちやすくなります。3つ目は「食べる順番を守る」。野菜や汁物などから食べ始めることで血糖値の急上昇を抑え、脂肪の蓄積を防ぎます。

これら3つの原則を守るだけで、特別な道具や方法を使わなくても、体に無理のないかたちで代謝が高まり、健康的で若々しい体を手に入れることができるのです。

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2025.09.14

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