「粒納豆とひきわり納豆」どちらが体にいいか…管理栄養士が「腸内環境を整えるにはこれ」という最強の食べ方
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年齢を重ねると乱れがちな腸内環境を整えるには何を食べるといいか。管理栄養士の森由香子さんは「納豆とキムチは腸内環境を整えるためにおすすめしたい食材だ。ただし、粒納豆とひきわり納豆にはそれぞれ特徴があり、キムチを買うときにも注意点がある」という――。 ※本稿は、森由香子『60歳からの「少食」でも病気にならない食べ方』(青春出版社)の一部を再編集したものです。
「粒納豆とひきわり納豆のどちらがいいか」の最終結論
良質なたんぱく源であるとともに、腸内環境をしっかり整えてくれる、納豆。
納豆はたんぱく質をはじめ、食物繊維、ビタミンB群、ビタミンE、ビタミンK、カルシウム、鉄、マグネシウム、カリウムなど豊富な栄養が含まれている、毎日食べたいスーパーフードです。
ところで皆さんは、粒納豆とひきわり納豆のどちらを食べていますか。栄養相談でいろいろな方にうかがってみたところ、基本的に粒納豆を好む人が多く、反対にひきわり納豆が好きな方はひきわりしか食べないなど、どちらか一方に決めて購入している方が多い印象でした。
でも、腸内環境を整えたいのであれば、ぜひとも、粒納豆とひきわり納豆の両方を購入し、できれば交互に食べていただきたいと思います。
なぜなら、粒納豆にもひきわり納豆にも、それぞれに良い特長があるからです。まず、腸内細菌のエサとなる食物繊維は、粒納豆のほうが多いです。
でも、腸内環境を良くするためには、腸内で食物繊維を一部糖に変える必要があるのですが、その際に必要になるビタミンB1をより多く含んでいるのは、ひきわり納豆のほうです。同じ納豆でも、その差はなんと2倍です。
ですから、粒納豆とひきわり納豆を毎日交互に食べると、どちらか単独で食べ続けるより、腸内環境が整いやすくなるわけです。両方を半分ずつ、ミックスして食べてもいいですね。
買い物をするときは、ぜひ両方の納豆を購入するようにしてください。
ただし、胃腸の調子が落ちている方には、ひきわり納豆をおすすめします。ひきわり納豆は、大豆の皮をとってから砕いているので、非常に消化が良いのです。