「紙コップで5000円」の代償は大きかった…大阪万博「英国のアフタヌーンティー」が炎上した本当の理由
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大阪・関西万博の英国パビリオンで提供されたアフタヌーンティーがSNS上で批判を集め、英国大使館が謝罪する事態にまで発展した。グルメジャーナリストの東龍さんは「アフタヌーンティーは高級ホテルなら1万円することもあり、英国パビリオンの5000円は安い。にもかかわらず『これで5000円は高い』と炎上したのは、外食における“体験価値”を満たせていなかったからだ」という――。
「スコーンは2個と書いてあったのに…」
大阪・関西万博の英国パビリオンで提供された「アフタヌーンティー」がSNS上で議論を呼んでいる。
開幕中の2025年大阪・関西万博にある英国パビリオン=4月9日、大阪市内
万博開幕から3週間ほどたった4月下旬、家族連れで英国館を訪れ、アフタヌーンティーを注文した女性がX(旧Twitter)に写真と感想を投稿。「メニューにはスコーン2個と書いてあったのに実際に提供されたのは1個だけだった」旨を伝えるポストに、多くの人が反応した。
なかでも批判が大きかったのは、紅茶が紙コップにティーバッグを入れたものだったこと、そしてクロテッド・クリームやコンフィチュールも紙コップに入れられていたこと。加えて、ティースタンドが簡素なトレイであることや、ケーキが業務用製品に酷似しているという指摘も上がった。