だから12年間毎日語学学習を続けて8カ国語を習得できた…外国語を上達させる"たった1つ"のコツ
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新たに物事を習得するときに必要なことは何か。作家・翻訳家の宮崎伸治さんは「難易度の高いスキルが得られるまでの道のりは辛く長いため、楽しさだけでは動機として不十分だ。やる気を維持するためには、他人の助けを借りるといい」という――。 ※本稿は、宮崎伸治『50歳から8か国語を身につけた翻訳家の独学法』(青春出版社)の一部を再編集したものです。
外国語が上達するコツは「長く続ける」がすべて
「どうすれば外国語が上達するのですか?」
このような質問への私の答えは、「とにかく長く続けること」です。
というのも外国語が神経になじむまでに長年の歳月がかかりますし、日本で生活をする以上、学習をストップしてしまったら実力は下がる一方だからです。
したがって上達するには長く続けることが最低条件なのです。
続くか続かないかは、動機がすべてです。「しんどいのにこんなことやっても意味がない」と思った瞬間、学習がバカバカしくなります。
逆に、「やりたい」という気持ちが続けば、学習を続けられます。
長続きできるか否かは自ら「やりたい」と思えるよう自分を動機づけられるか否かにかかっているのです。
一言で「動機」といっても、さまざまな種類があります。
ひとつは、「楽しいから」「学習自体の価値を信じているから」「達成感があるから」「もっと詳しく知りたいから」「挑戦が好きだから」といった、内発的動機(自分の内面からわいてくる動機)です。
一方で、「親にやれと強制されたから」「必須科目だから」「進学に役立つから」「就職・転職に役立つから」「友達に負けたくないから」「お金儲けにつながるから」といった、外発的動機(自分の外側から生じる動機)もあります。
「楽しいから」で学習が長続きできれば理想的ですが、「楽しい」という感情は消えやすく、いずれ成長がストップしかねません。上達するには「楽しい」だけでは乗り越えられない壁があるからです。