「水を飲む」よりも「ひたすら寝る」よりも早く治せる…ひどい二日酔いの朝に胃袋に入れておくべき「2品」
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肌の管理や体型維持のためには運動だけでなく、食生活の改善も必要だ。「野菜を育むプロ」を自称するしんさんが、肌荒れ、むくみ、二日酔いの解消などに適した野菜を解説する――。 ※本稿は、しん(野菜を育むプロ)、東京慈恵会医科大学附属病院栄養部(監修)『農家が教えたい 世界一使える野菜の教科書 おいしくて体にいい選び方&食べ方』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
かぼちゃは皮ごと食べるのがオススメ
症状:肌荒れ
外側からのケアに意識が向きがちですが、肌は体の内側から作られます。各種ビタミンなどの栄養素のなかでも、特に肌の健康に役立つ野菜を食べれば、体の内側から肌が整い、乾燥、炎症、ニキビといった肌荒れにも改善効果が期待できるでしょう。
かぼちゃ
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEは強い抗酸化作用を持ち、栄養学の世界では「ビタミンACE(エース)」とも総称されています。抗酸化は、炎症の軽減、肌の修復促進、紫外線などにより生成される有毒物質・フリーラジカルの中和など、肌の健康には不可欠な作用。つまりビタミンACEは「肌荒れ解消のエース栄養素」であり、この3つをすべて含むのが、かぼちゃなのです(厳密には、かぼちゃに含まれるβカロテンが体内でビタミンAに変化します)。
これらはかぼちゃの皮に特に豊富なので、むかずに料理すると抜群の美肌効果が期待できます。また、かぼちゃは食物繊維も豊富。腸内環境も肌の調子に影響するため、食物繊維をとって便通をよくすることも有効な肌荒れ対策です。食物繊維は特にかぼちゃのワタに多く含まれているため、ワタごと料理するといいでしょう。
ブロッコリーは「花蕾だけ」はもったいない
モロヘイヤ
モロヘイヤは体内でビタミンAに変化するβカロテン、ビタミンC、食物繊維を多く含みます。βカロテンとビタミンCは抗酸化作用などにより肌荒れ解消に役立つ一方、食物繊維は腸から肌の健康にアプローチ。モロヘイヤを食べると、この両方の効果を狙えるのです。
ブロッコリー
ブロッコリーも「肌荒れ解消のエース栄養素(ビタミンACE)」と食物繊維の美肌効果が期待できる野菜。さらにはフィトケミカルの一種、「アントシアニン」も多く含みます。アントシアニンとは、抗酸化・抗炎症作用、さらには血行促進により肌の新陳代謝を促すことで、肌荒れ解消に役立つ成分。ビタミンA、C、Eのうち特に多く含むのは、強力な抗酸化物質であると同時に、肌の潤いとハリの元であるコラーゲンの生成に欠かせないビタミンCです。
ブロッコリーの葉軸(茎から生えている葉)は特にビタミンCに富み、葉軸を無造作に捨ててしまうのはブロッコリーの美肌効果を損ねているということなのです。これからは花蕾も茎も、そして葉軸も一緒に食べましょう。