「毎朝3分あれば弁当を作れる」超多忙オードリー・タンがデリバリーではなく手作りにこだわる納得の理由
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多忙な日々の中、効率よくタスクをこなすにはどうすればいいのか。起業家であり台湾のデジタル担当大臣に抜擢された経歴も持つ“若き天才”オードリー・タンは、さまざまなツールやテクニックを駆使して時間管理をしているという。約2年ぶりの最新刊『オードリー・タン 私はこう思考する』(かんき出版)より、彼女が実践する時間管理術について紹介する――。
朝目覚めたら最初にすること
2020年、オードリーが「ポモドーロ・テクニック」で時間を管理していることがメディアで報じられると、社会はこの話題でもちきりになった。多くの人がその効能を知るとともに、オードリーも改めてよさを認識した。スマートな時間管理術は明晰な思考の末にたどり着いた方法であるだけでなく、仕事に縛られず、自分の人生の主導権を握るためのカギでもあるのだ。
デジタルの世界に精通したオードリーにとって、業務効率を向上させる方法はいくらでもあり、「ポモドーロ・テクニック」は数ある時間管理術のうちの一つにすぎない。オードリーの1日の過ごし方を知れば、政務で多忙な日々のなかで効率よく仕事をこなしつつ、生活の質の向上や自らの学びのための時間をいかに生み出しているかがよくわかる。
オードリーがリモートワークをしていたころ、異なるタイムゾーンの同僚たちとオンラインで仕事をするため、眠りにつくのはいつも明け方だった。だが、彼女は通常8時間の睡眠を必要とする。政務委員になってからは毎朝9時に出勤しなくてはいけない。オードリーは1日の時間を次のように配分している。
「毎朝7時前後に目覚めますが、すぐにはベッドを出ません。昨夜の夢で見た新しい考え方やアイデアを忘れないうちに書きとめます。書き終えたらベッドを出て、朝食を食べ、昼食用の弁当を用意して出かけます」