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働く?働かない?ママたちが選択した理由とは。税金や年金、保険料の違い
働くママと専業主婦のママが抱える悩みとは?
働く主婦のママと専業主婦のママ、お互い大変なことはわかっていても、うらやましく思う瞬間もあるのではないでしょうか。それぞれのママたちが抱える悩みや金銭事情、働くことを選んだ理由や働かないことを選んだ理由を伺ってみました。
働く?働かない?それぞれを選択した理由
働くママ、専業主婦のママはどのような理由からそれぞれの生活スタイルを選択したのでしょうか。
働く選択をした理由
30代ママ
30代ママ
好きな仕事だったので、子どもが生まれたからといってやめるという選択肢はありませんでした。
30代ママ
子どもが小学校へ入学し、時間的な余裕ができたのでパートタイマーで働き始めました。
ママたちが働く選択をした理由は、家庭の事情、仕事への想い、子どもの年齢、ママの考え方によってそれぞれあるようです。
出産後に1年間の育児休暇を取り正社員として職場復帰をしたママ、時短勤務に切り替えたママ、パートやアルバイトをしているママなど、働き方の種類もたくさんありますね。
働かない選択をした理由
30代ママ
子育てに専念したいと思い、出産を機に退職してからは働いていません。できる限り子どもの成長を見守りたいという気持ちがあったのと、仕事と初めての子育てを両立させる自信がないこともありました。
30代ママ
夫が働くことに反対しています。経済的にも夫の収入だけでやっていけますし、前職で人間関係にトラブルがあり精神的に少し疲れていたので、今は専業主婦を楽しもうと思っています。
30代ママ
将来的には働きたいと思っていますが、今は家事と育児をこなすことで精いっぱいです。子どもが小さいうちから働いているママは凄いなと思います。
経済的に働く必要を感じない、子育てを楽しみたいなど、働かない選択をしているママの理由もそれぞれですね。子どもが大きくなったら仕事に復帰したいと考えているママも多くいるようでした。
働くママと専業主婦のママの金銭事情
働くママの家庭と専業主婦のママの家庭では金銭事情にどのような違いがあるのでしょうか。
収入
ママが働く家庭は、世帯年収が増えることになります。ママが働くことでいざというときの安心感につながることもあるようです。経済的に余裕が生まれ、貯金がしやすくなったり、家族旅行の回数が増えたという声もありました。
一方で専業主婦のママは、パパの収入だけで生活することに不安を感じることもあるようです。
税金
働くママと専業主婦のママの家庭では、税金の支払い額が異なることもあります。
ママが専業主婦の場合は、所得税や住民税の支払い義務はありませんが、ママの収入が年間100万円を超えると住民税の支払い義務、103万円を超えると所得税の支払い義務が生じます。
また、ママの収入によってパパの税金の支払い額が変わる場合もあります。パパの給与年収が1120万円以下の場合、ママの収入が150万円までなら配偶者控除または配偶者特別控除が満額利用できるので、ママが働く、働かないに関わらず、パパの住民税と所得税の負担額は変わりません。
ママの収入が150万円を超えてから201.6万円までは、収入が増えるにつれパパの税金の負担が徐々に増加します。201.6万円を超えると配偶者特別控除の適用範囲外となり、税金上の扶養範囲から外れることになります。
社会保険料
働くママと専業主婦のママの家庭では、社会保険料の金額が異なることもあります。
社会保険とは、国が国民の生活を保障するための公的な保険制度のことです。社会保険は一定の条件を満たす国民に加入、支払いの義務が生じます。
社会保険に含まれる保険は以下の通りです。
・健康保険
・国民年金や厚生年金
・雇用保険
・介護保険
・労災保険
ただし、労災保険は従業員に支払い義務はなく、介護保険は40歳まで支払い義務が生じません。
社会保険料の支払い義務があるのは、以下の条件をすべて満たす働くママです。
・1週間あたりの労働時間が20時間以上ある
・1カ月あたりの賃金が88000円以上ある
・雇用期間の見込みが1年以上ある
・従業員数が501人以上の会社に勤めている、もしくは従業員数が500人以下の会社で社会保険の加入義務がある
上の条件に当てはまらず、パパが健康保険・厚生年金保険に加入しており、年収の見込みが130万円未満のママの場合は、パパの扶養内で働くことができるため、ママの社会保険料の負担はないようです。
年金
将来受け取れる年金額は、社会保険料の支払い方で異なります。フルタイムの正社員で働くママは厚生年金に加入することになり、基礎年金に加えて加入年数と収入に比例した額を受け取れます。
また正社員として定年まで勤めると退職金がもらえるなど、ママが働くことによって老後にもらえるお金が増えることもあるようです。
ママが働くことで出費が増えることもある
働くママの家庭では、世帯収入が増えたことにより、毎月の保育料が高くなったり、オフィスカジュアルに合わせて職場に着ていくための洋服代など、新たな出費が生じることもあるようです。
働くママと専業主婦のママそれぞれの悩み
働くママと専業主婦のママは、生活スタイルが異なりますがそれぞれどのようなことに悩みを抱えているのでしょうか。
働くママの悩み
30代ママ
ある程度覚悟はしていたものの仕事と家事の両立は、想像以上に大変でした。部屋がなかなか片付かないこと、簡単な料理ばかりになってしまうことなど、しょうがないと思っていてもきちんと家事をこなせないことにストレスを感じ、イライラしてしまいます。
30代ママ
仕事は楽しいですが、子どもの日々の成長を見守れないことが寂しいです。平日の送り迎えができないため、子どもがやりたいと言った習い事も我慢させてしまっています。
30代ママ
子どもが病気になったときは、病児保育を利用していますが、風邪が流行っている時期は病児保育の予約が取れないこともあります。職場にお休みをお願いするとき、本当に申し訳なく思います。
仕事と家事の両立が大変、働くことによって子どもとすごす時間やコミュニケーションが減ったなど、働くママが抱える悩みは家族のことを大切に思うからこそ生じるのかもしれません。
働き始めた頃はフルタイムの正社員としてスタートしたが、いっしょにすごす時間を減ったことを子どもがストレスに感じてしまい、時短勤務に切り替えたというママもいました。
働くママの中には子どもの病気のためのお休みが取りにくいと感じたり、すぐにお迎えに行けないことを子どもに申し訳なく思うママもいるようでした。職場環境によっては、子育てしながら働くワーママへの理解を得にくい場合もあるかもしれませんね。
専業主婦のママの悩み
30代ママ
仕事をしていたときは、成績がお給料に反映されたり、大きなプロジェクトが成功したときに達成感がありました。今は家事や子育てをどんなに頑張ってもほめてもらえないです。
20代ママ
子どもと2人きりで家にいる時間を長く感じたり、SNSで独身時代に仲良しだった友達が海外旅行を楽しんでいる様子を見ると、やりきれない気持ちになることがあります。自分で稼いだお金を自由に使えていいなと羨ましくなります。
30代ママ
働きたい気持ちはありますが、パパの帰宅も遅く、1年~2年で転勤することもあり難しいです。
ほめられるために主婦業をしているわけではないですが、家事や育児をどんなに頑張ってもほめられず、虚しさを感じたり、社会との疎外感を感じる専業主婦のママも少なくないのかもしれません。
また、自分の収入がないことで、お金の使い方に関する悩みを持つママもいるようでした。
保育園などの預かり先が見つからない、時間帯や職種など希望する求人がない、子どもが急病になったときにサポートを頼める人がいないなど、家庭の事情によって、働く意欲があるのに働けないことを悩んでいるというママの声も多くありました。
働く・働かないの選択は柔軟に考えよう
生活費を得たい、仕事が人生のモチベーションとなる、子育てを楽しみたい、働きたくても働けないなど、働くこと、働かないことを選択する理由は、それぞれです。
ママの気持ちや時間に余裕ができてから、働く選択をしても遅くはないでしょう。子どもといっしょにすごす時間が減ってしまうことが不安な場合は、いっしょにいられる時間の関わり方を工夫するとよいかもしれません。
働くことで社会保険料や税金などの支払い額が増え、収入が想定より低くなってしまう事態を防ぐためには、年収だけでなく手取りベースでシミュレーションすることも大切です。
パパの扶養範囲内になるように時短勤務やパート、アルバイトで働いたり、正社員として腰を据えて働くなど、働き方にもいろいろあります。
頑張りすぎないこと、悩みすぎないことが、ママとして頑張る上で一番大切なことかもしれません。働くか働かないかはママの気持ちや家庭の事情に合わせ、柔軟に選択できるとよいですね。
経済的な理由からです。私が働かなければ家計が成り立ちません。