大まかな収支を把握。1円単位切り捨てで手軽にはじめる家計管理

大まかな収支を把握。1円単位切り捨てで手軽にはじめる家計管理

2017.11.30

家計簿をつけたいけれども、レシートを残す手間や細かく管理するなどなかなか続かないという方に、まずは継続しやすく大まかな家計の収支を確認できる方法を紹介します。

ざっくり家計簿の始め方

家計簿と聞くと、1円単位まできっちり正確に記帳していくものだと思っていませんか?

日々の家事や育児、仕事などに時間がかかるなか、家計簿まで手が回らない、と感じているママもいるかもしれません。

そこでおすすめな方法が「ざっくり家計簿」。手持ちのノートにざっくりと家計簿をつけていく簡単な方法です。


大まかな収支を把握

家計簿をつける目的のひとつは、収入がどれだけ入ってきているかということと、何にいくら使ったかという収支を把握することです。

収支の内訳は、1円単位で正確に捉えなくても大丈夫なようです。

スーパーで買い物をしたときや、レストランで外食をしたとき、洋服を買ったときなど、お金の動きがあったときに、手書きでノートに書き込み、大まかな収支を把握してみましょう。

ノートに書いておくと、後から見直して家計のムダに気づくことができるかもしれません。


家計の支出をざっくりと一覧に

友人とカフェでランチしたときや、タクシーに乗ったときなど、支出があるたびに、まずはノートにメモしておきます。

月末に、それらの支出をざっくりと一覧にしてみましょう。


項目を種類ごとに分類し、目安を立てる

ノートに一覧にした支出を、家賃や食費、光熱費、交際費などの種類ごとに分類します。

その際、食費なら、自炊のためにスーパーで購入した食材費と、外食でつかった食費は分けるなどの工夫をすると、「今月は外食が多かったな……」など、ムダに気づくことができることがあります。

支出がイメージしやすい分類を

お金の使い方は、1人1人違います。ファッションに興味のある人は、一カ月の衣類費に数万円かける場合があるかもしれませんし、食べることが好きな人は、外食費だけで数万円出ていくこともあるでしょう。

自分がどんなお金の使い方をしているか、イメージしやすいように種類ごとに項目を立てることが大切かもしれません。


消費・浪費・投資の分類

支出は、消費、浪費、投資の3つに分類できるようです。



消費:食費や家賃、日用品など、生活する上で消費される必要な出費のこと。

浪費:本来使わなくても良いがムダに使ってしまった支出を指します。

投資:貯蓄や、資格取得のための教材など、将来的に何らかの形で回収できる可能性のある支出を指すようです。


ただし、何を浪費とするかは人それぞれで異なると思います。たとえば、会社帰りに衝動買いした衣類を浪費だと捉える人もいれば、相場よりも安く購入できたと考え、消費に分類する人もいるでしょう。


分類する軸は自分で自由に決める

お金の使い方は人それぞれ。

家計簿も、自分にとって収支がイメージしやすいものであれば良いので、分類する軸をあまり悩まずに自分で自由に決めましょう。

たとえば、仕事関係の人と食事に行った際、その食事会がスキルアップや人脈作りにつながると捉え、浪費ではなく将来への投資と位置づけることができるかもしれません。


毎月浪費に分類される項目に注目を

日々、出て行ったお金をノートに書きためておいて、月末に項目ごとに分類していると、何カ月か経つと、自分が浪費と位置づけるものの傾向が見えてくるでしょう。

衣服にお金をかけすぎているなとか、外食が多すぎるかもしれないなどの気づきが、自分自身のお金の使い方を考え直すきっかけにつながるかもしれません。

月に数千円のムダでも、年月を経ると何万円、何十万円の浪費に発展しますから、小さな無駄遣いでもやめていくことには価値があるかもしれません。

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ざっくり家計簿のおすすめポイント

ざっくり家計簿をつけていく上でおすすめの方法をご紹介します。


1円単位は切り捨てる

1円
Martin Prague/Shutterstock.com

1円単位できっちり正確に家計簿をつけ通すというのは、簡単なことではないかもしれません。計算間違いや記帳間違いなどでやる気がそがれたり、レシートの山を前に挫折してしまうこともありますよね。せっかく家計簿をつけようと思い立っても、これでは本末転倒でしょう。

「ざっくり家計簿」では、思い切って1円単位は切り捨てて、あくまで「ざっくり」収支を把握することを目標とするのがポイントだそうです。たとえば、コンビニで買ったお弁当と飲み物が626円であれば、630円として計算してみましょう。

1円あたりを四捨五入して記帳するだけで、見た目にも分かりやすいですし、計算もしやすくなりますよ。


分類・記録は月に1度でもOK

スーパーで買い物したときや、友だちと遊びに行ったときなど、お金の動きがあったときに、ノートにぱっと簡単に記帳しておけば、分類や記録は月に一度でもよいでしょう。

家賃や光熱費など、通帳で引き落としを確認する支出もあるので、月の終わりにまとめて一覧にし、項目ごとに分類して家計を見直してみてはいかがでしょうか。


項目や金額をざっくりにして継続

ノートに書き込む家計簿は、ざっくりとでも継続することが肝心かもしれません。まずは3カ月、取り組んでみましょう。1カ月目には、支出の流れが項目の一覧によって理解できるだけかもしれませんが、3カ月目になると、先月との比較や自分の浪費の傾向が見えてくるようになるでしょう。

1年も経つと、たとえば「真夏と真冬は光熱費が普段の2倍以上かかっている」など、特定の支出が多い月も分かって、その月は貯蓄の目標額を下げよう、などの対策をとることができるかもしれません。

「ざっくり家計簿」はノートに手書きで簡単に

ノートで家計簿作成
JN-chantalao/Shutterstock.com

「ざっくり家計簿」は、1円単位を切り捨ててノートに記帳することや、月に一度だけ分類、記録するなど、簡単に取り組める種類がさまざまであることがおすすめできる点でしょう。

食費や衣類費など自由に項目を立て、むだを見つけて気を付けながら家計の収支の目安を計算してみてはいかがでしょうか。

2017.11.30

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