【#私の子育て】田村淳~子どもが自ら喋りだす、親のコミュニケーション方法

【#私の子育て】田村淳~子どもが自ら喋りだす、親のコミュニケーション方法

2024.11.20

賑やかで楽しそうな家族の生活や、ふたりの娘さんへのメッセージを載せたInstagramが子育て世代に人気の田村淳さん。今回はKIDSNAアンバサダーの皆さんが、子育ての悩みを田村さんに相談します。田村さんならではの子育て観を踏まえた回答とは?

前編はこちら

【#私の子育て】田村淳〜自分軸で生きる子を育てるために。感情を言葉で伝える大切さ

「保育園どうだった?」はあえて聞かない

鉢嶺:KIDSNAアンバサダーの皆さんから淳さんに聞いてみたいことはありますか?

小谷さん:保育園に通っている2歳と3歳の息子ですが、家で「今日保育園どうだった?」と聞いても、あまり会話が盛り上がらなくて。子どもとの会話のコミュニケーションで気を付けることを知りたいです。


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田村:ご本人を前にして言うの失礼ですが、「保育園どうだった?」と、聞かれたほうはすごく困りますよね。僕は子どもたちには自発的に喋ってほしいので、本人が喋りたくなるまでは聞かないようにしています。

たとえば「パパ新しいゲーム買ったんだけど、うまくできなくてさ」とか「料理してたんだけど、塩どのくらい入れたらいいと思う?」とか、子どもの年齢や興味に合った内容で、本当は答えを知っているんだけどあえて聞く、という方法をよくとりますね。

もちろん、聞いたからといっていつも考えてくれるとは限らないですけど、考えてくれたときは「助かったよ!」「ナイスアイデア!この発想はなかったわー」などと伝えるようにしています。そうすると、ある日から自分の意見を発信し始めるんですよね。その延長で、保育園であったことを勝手に喋りだす日もくるんです。

パパと話して楽しかったとか、自分の助言がママのためになったとか、そのような成功体験が積み重なることで、徐々に会話自体を楽しめるようになっているんだと思います。


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逆に、パパやママ自身が成功体験を積み重ねる意味でも、いろいろと実験するのがいいと思いますよ。その子がどうやったら楽しく喋ってくれるのか、コミュニケーションに興味を持ってくれるのか。

今話したのは我が家の例ですが、子どもによって違うと思うので、うまくいかなかったら諦めずにどんどん他の方法を試すことが必要だと思います。「保育園どうだった?」が効かないというのがもうわかっているのであれば、次のアイデアを試していくのがよさそうですね!


友達とのトラブル解決は順序を踏んで

室塚さん:一番上の3年生の男の子が最近サッカーを始めました。周りの子は幼稚園〜1年生くらいに始めた子が多くて、ついていけないところがあります。本人は一生懸命頑張っているのですが、周りの子から「お前下手だな」と言われたり、足を踏まれたり、嫌がらせを受けることがあって。「コーチに相談してみる?」と聞くと、息子はイヤだと言います。淳さんだったらそういうときどう対応しますか?

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田村:僕だったら、まずはサッカーが本当にやりたいのかどうか、本人の意思を確認するのが最優先だと思います。なんとなくやっているんだったら、そんなに苦しい思いをしないでさっさとやめちゃったほうがいいので。

本人が続けたいと思っているなら、親は全力で環境を整えてあげないといけないですよね。そうしたら、まずはいじめてくる子をどう対処するか、ということになると思います。最終的には頼るべきはチームで一番偉い監督だと思いますが、いきなりそこに相談するのではなく、順序を踏んだほうがいいと思います。

たとえばこういうトラブルがあったときに、いじめてくるAくんやその親に、いじめられている側のBくんや親が直接言うと、摩擦が大きい。そういうときにCさんという第三者にまずは話してもらう方法があると思います。

いじめている側のAくんは、「言い方がちょっときついよ」とか「Bくん傷ついていると思うよ」などと、当事者以外の人から言われることで、冷静に自分がしたことがよくなかったと気が付くこともあると思います。また、「人から見られているんだ」ということを意識するだけでも、けっこう変わると思います。

それでも改善が見られなかったら監督に相談してAくんに話してもらう、それでも無理なら最後は室塚さんが直接Aくんに話してみるなど、段階を踏むことが必要かな。お子さんがサッカーを楽しめるように、頑張ってみてください。


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子どもともスケジュールの共有を

宮園さん:淳さんは普段お忙しいので子どもと接する時間も限られてしまうと思いますが、お子さんと接するときに一番意識しているのはどんなことですか?


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田村:具体的な仕事のスケジュールを正直に共有するようにしています。たとえば火曜日は生放送が23時に終わるので確実に会えないけど、金曜日は比較的早く帰って来れるから一緒にゲームをする時間がある、などとトイレにあるカレンダーを通して共有しています。僕の予定だけではなく、家族4人分のスケジュールをカレンダーに書いています。

宮園さん:夫とはカレンダーアプリで予定を共有していますが、子どもにも分かるようなカレンダーはよさそうですね!

田村:そう思います。家族がいっしょに出かけられる日が、子どもが見ても分かりやすいので。長女はトイレから出てくると「この日みんな空いてるから、ごはん食べに行こうよ」などと提案してくれたりしますよ。


新たな可能性を子どもの興味×パパの得意で探してみる

木植さん:1歳の娘は今のところパパ大好きなんですが、最近の子はおませさんなので、小学生くらいになると「パパいやだ」と言う子も増えてくると聞きます。淳さんは8歳の娘さんとも仲良しだと思いますが、女の子とパパがよい関係でいられる秘訣を教えてください。

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田村:いつかはパパから離れていく日がくるとは思っていますが、ずっと好きでいてほしい気持ちは変わらないので、そのいつかまでに、子どもとの信頼関係をどのくらい築けているかだと思うんですよね。僕は娘と遊ぶ約束をしたら絶対に守るし、嘘をついたりすることもありません。

あとは娘との時間をなんとなくで過ごさず、常に全力で自分が持っているスキルを全て使うようにしているんです。たとえば最近よくやっているのは、動画で4コマドラマを撮る遊び。4コマの起承転結を娘に考えてもらって、それを撮影して、動画編集をして物語を作っています。

僕は編集ができるので、それを子どもがやりたい遊びの中に組み込んでいる。このマッチングが重要だと思うんです。たとえばパパがプラモデルが得意だから子どもと一緒にやっているけど、子どもは全く興味なくて、ただなんとなく一緒に作っているなんていうパターンをよく聞いたりしますけど、これではあまり意味がないと僕は思っていて。

あくまでも子どもが主導で遊びの物語が進行していて、そのなかで自分の新たな可能性に気付いたり、何か発見があることが大事だと思うので、そのサポートをしてあげるようにしています。

木植さん:パパが得意なことと、子どもが興味のあることのマッチングですね。うちもマッチングすることを探してみたいと思います。

田村:思いつかないときは、お互い初めてのことをやってみるのもいいかもしれません。たとえば僕は、娘と一緒に陶芸をやってみました。お互い初めてだと、どうしても大人のほうがうまくできちゃう部分があるので、最初はわざと下手に作ったりします。娘が僕より上手なものを作れたという成功体験をさせてあげたいので。

そうすると自信を持ってやり始めるので、今度は本当に追いつけなくなる日が来ます。実際に娘は、僕よりずっと上手にマグカップを作れるようになりました。一緒にトライするのも楽しいですよ。このように親子の時間を大切に過ごして、信頼関係を築いていければ、娘からずっと好きでいてもらえるのかなと、今のところはそう思っています。

鉢嶺:淳さん、KIDSNAアンバサダーの皆さん、ありがとうございました!

田村:僕の話が全国のパパママに当てはまるかはわかりませんが、子どものことを想って毎日を過ごしている。そのことに自信を持つことは忘れないでほしいなと思います。どうか自分自身のことも大切にしてくださいね。


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