保育園が決まり、育休明けの仕事復帰を控え、子どもがどのように保育園に慣れていくのか、復帰後がどうなるのか、心配しているママもいるのではないでしょうか。保育園では慣らし保育の期間を設け、短時間から徐々に慣らし、信頼関係を築いていきます。ここでは、仕事復帰前のママが知っておきたい園の「慣らし保育」についてご紹介します。
園や月齢、年齢にもよりますが、小さな子どもが突然ママと離れて保育園で一日過ごすのは負担が大きいという理由で「慣らし保育」が行われているようです。
例えば1週間から10日程度の期間で、最初の数日は2時間だけママと離れて過ごし、その後、お昼ご飯を食べたら降園、お昼寝後に降園、おやつを食べて降園、と数日ずつ段階を踏んで慣らしていくこと、などを指します。
慣らし保育最終日までに、仕事を始めたときの送り迎えの時間に合わせられるよう、夕方まで保育できるのが理想です。慣らし保育の期間は、子どもの慣れ具合や、パパママの仕事の都合も関係していきますので、保育園に事前確認しておきましょう。
子どもにとって保育園入園は、突然パパやママと離れて異なる環境に入るのでストレスを感じてしまうものです。
寂しくなって大泣きする子、遊びやごはんを拒否する子など、反応はさまざまです。しかし子どもは、親の姿が見えなくなると次第に泣き止み、遊びをみつけたり、保育士さんに甘えたり、新たな世界を作ろうとするかのように慣れていく子もいるそうです。
保育士さんは保育のプロなので、いろんな方法で子どもの笑顔をひきだそうとしてくれますので、保育士さんの顔を覚え信頼関係ができてくると、泣くのも比較的減っていくかもしれません。
育休取得のときには、慣らし保育期間も計算に入れて申請しておきましょう。育休が明ける前に会社へ相談し、いつ復帰するか、復帰後の仕事内容がどうなるかなど確認しておくとスムーズと言えます。
保育園への入園が決まると、準備物や書類などをそろえるため、一度保育園へ行って面談をする場合があります。アレルギーの話や病歴、既往症のことや、送り迎えなど子どもを預けるにあたっての重要な話とともに、慣らし保育についての説明があるので、仕事のスケジュールとの兼ね合いも確認しておくとよいでしょう。
子どもが10カ月のころに保育園に預けて仕事復帰したという体験です。
保育園に預けるまで病気をしたことがなく元気な子だと思っていました。でも、慣らし保育が始まって3日目に突然発熱。熱がすぐには下がらず数日休みました。落ち着いたので再び保育園へ行くと、今度は下痢。検査の結果、菌やウィルスが検出され、しばらく休むことになりました。
慣らし保育の期間は2週間ありましたが、実際に行けたのは3日程度で、保育園に慣れていなかったため、仕方なく職場の上司に相談して育休を1週間延長してもらいました。
上の子3歳、下の子1歳で2人同時に慣らし保育を始めました。上の子は、以前違う保育園に通っていたことがあったので、ママが仕事を始めること、保育園に行くことを理解している様子で、それなりにクラスに馴染むのも早かったです。どのタイミングでお迎えに行くか話をして、混乱しないように気をつけました。
下の子は突然ママと離れて見知らぬ世界に入ったショックが大きかったのか、夜泣きがひどくなり、寝不足が続きました。仕事に行ける体力があるかと心配しましたが、何とか予定通りに仕事復帰。現在では保育園にも慣れ、夜泣きも減っていき、生活リズムも整うようになりました。
1歳の子を保育園に預けて慣らし保育を始めました。最初はきょとんとしていましたが、離れるときには大泣き。2時間後に迎えに行くとお茶も拒否して泣いていたようです。
その後も数日間、お茶やごはんを拒否したので保育時間を延ばすことができませんでした。この子に保育園は無理だったのだろうか?と悩んでいましたが、保育士さんに「保育士との信頼関係ができれば大丈夫。その子のペースで良いですよ」と言われ少し心が楽になりました。
そしてある日突然、ごはんを食べ、お昼寝、おやつも食べるようになり、夕方まで待つことができるようになりました。それぞれの子どものペースがあるのだなと感じました。
仕事復帰日=保育園入園日と思っていると、慣らし保育期間があった場合にスケジュール調整が大変になります。
復帰日前の2週間の平日を慣らし保育に当てる場合が多いので、復帰日の2週間前から入園できるよう、保育園の入所申し込み申請時期や申請期間に注意しましょう。
仕事復帰のタイミングや入園日が分からない場合は、区役所や保健センターなどで相談しておくのも情報収集の一つです。復帰後の仕事内容を把握し、いつからどのように働くか確認しておくと、入園から慣らし保育もスムーズに進むでしょう。
勤務上、慣らし保育の期間をしっかり設けることができない場合も。そのようなときは、早めに保育園に伝えて相談しましょう。
また、子どもが病気などで慣らし保育期間に十分に慣らし保育ができないことあります。そういった場合には職場の上司に事情を説明して相談をしておくとよいでしょう。育休を延期したり、早退したり、など柔軟に対応してもらえるかもしれません。できるだけ子どもや職場の負担にならないよう早めの相談を心がけましょう。
慣らし保育期間が長くなってしまったり、仕事が遅くなってしまったり、思わぬ事態があった場合、パパや祖父母の協力があるととても助かります。
朝のお見送りや突然のお迎えコールにどう対応するのかなど、事前に話し合っておくことが大切です。ママ一人で抱え込まないで、できるだけ周囲の人に相談し、協力体制を整えたいですね。
慣らし保育は、子どもにとっても親にとっても新しい環境に慣れるための大切な時間です。慣らし保育のために仕事を早退したり、育休を延長したりとバタバタ慌てないためにも、育休の期間や、慣らし保育のタイミングを計算して保育園に入園できるよう注意しましょう。
2017年10月22日
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