仕事復帰したくない。産後ママが「仕事を辞めたい」と不安になる理由

仕事復帰したくない。産後ママが「仕事を辞めたい」と不安になる理由

大好きだった仕事も出産を機に「したくない」気持ちになることは珍しくありません。かわいいわが子と離れるのは辛いもの。復帰を前に、仕事を辞めたいと悩む日もあるのではないでしょうか。産後、仕事に復帰した先輩ママたちは、どのような不安との葛藤を経て復帰できたのでしょうか。先輩ママたちの体験談を交えてご紹介します。

産後仕事をしたくない理由とは

子どもの成長を見守りたい

出産前は、母になっても自分の誇れる仕事を続けていきたいと思っていた人も、産後にわが子との生活が始まると、その気持ちが揺らいでしまうことも少なくありません。

「出産前までは、母になっても自分の仕事を続けるつもりでしたが、今は、日々成長するわが子から目を離したくない気持ちでいっぱいです」

産んでみて初めて芽生える「仕事をしたくない」という心境に、戸惑うママたちも多くいます。産後、仕事を辞めたいと思い悩むのも決して少数派ではありません。


仕事へのモチベーションが上がらない

自分の力でお金を稼がなければならなかった独身時代と違い、結婚し、子どもを出産したことで、仕事自体に対するモチベーションが持てなくなったということもあります。

「出産前は、仕事が人生におけるやりがいでしたが、母となった今、仕事以上にやりがいや責任を感じる毎日を過ごしています。仕事から得られるものに価値を見出せなくなりつつあります」

立場が変われば、価値観も変わっていくもの。子どもに接する時間を減らしてまで、仕事をする理由を見つけられないというママも多数います。

実際、産後に仕事をして辛かった体験談

保育園で泣き叫ぶわが子を見る辛さ

仕事復帰を決意し、保育園での生活が開始すると、誰もが経験するのが、保育園でのお見送りのときです。

「朝、保育園に到着すると、大粒の涙を流しながら泣き叫ぶわが子。先生に抱きかかえられ、無理やり引き離される毎日で、本当に心が痛みます」

わが子が悲しむ姿は、親にとっても辛いものです。時間がたてば、子どもは保育園に慣れていきますが、慣れるまでの辛い時間は、永遠のようにも感じられます。


この時期に仕事を辞めたいと思い詰めるママも多いもの。


親子ともに新しい生活に慣れるのには、時間を要します。


思ったように仕事が進まず迷惑ばかりかける辛さ

仕事する女性

やっとの思いで、子どもを保育園に託し、会社に到着。子どもから手が離れても、思い通りに働けないもどかしさがママを悩ませます。

「復帰後は16時までしか会社にいることができず、同じ仕事をするのにも復帰前の倍時間がかかることも珍しくありません。子どもが熱を出したときは、周囲のメンバーが私の分まで対応してくれていて、ありがたいという気持ちと同時に、辛くもあります」

子育て中のママは、会社にいられる時間がどうしても少なくなりがち。突発的に休まなくてはならないことも多々あり、周囲に迷惑をかけてしまっているという罪悪感にさいなまれ、辞めたいと思ってしまうことも少なくありません。

こちらの記事も読まれています

不安を少なくするための行動

仕事復帰のための手続き

復帰前に、頭の中で悶々と悩むことに疲れたら、まずは具体的な手続きをしてみましょう。

「復帰前は、不安ばかりが募る日々でした。意を決して、入園手続きのため福祉センターへ行ったときのこと。担当の人が親身になって相談に乗ってくださり、安心できたと同時に、復帰に対して前向きな気持ちになれました」

多くのワーママが活躍する今日、悩めるのは決して自分だけではないのです。福祉センターでは、復帰に関する手続きや、ママの不安を軽減してくれるサポート制度を案内してくれます。復帰に向けて初めの一歩を踏み出すことが、不安の解消につながるかもしれません。


社内に相談できる人を見つける

復帰後、身近な存在となる職場の人。みんなとはいかないまでも、誰かひとりでも相談できる人がいると、大きな安心材料となります。

「社内に、私より4年先に育休から復帰した先輩ママがいました。復帰を決意した頃から頻繁に連絡をとるようになり、今では仕事もプライベートも何でも相談できるお姉さん的存在です」

同じような経験をしてきた人であれば、その気持ちをわかってくれるもの。社内に相談できる人を持つことは、仕事の面でも、ママのメンタル面でも大きな救いとなります。


メリハリを大切に

朝、保育園で泣き叫ぶわが子を見て、辛い気持ちのまま職場に到着。いつまでも心配な面持ちで仕事をしていては本来の能力も発揮できないかもしれません。

「毎朝、保育園でお別れするときはこちらも泣きそうになっていました。でも、保育園から一歩出たら、仕事モードに切り替えるように意識的にシフト。帰りは会社を一歩出るとママモードに切り替えます。毎日にメリハリがつきました」

仕事と母親業を両立するためには、メリハリが大切です。親の心配をよそに、ママの姿が見えなくなった後、子どもたちは保育園での時間を楽しんでいるかもしれません。心配しても、楽しんでも、ときは同じように過ぎていきます。貴重な体力や時間を、いつまでも心配に費やすのはやめて、自分の中に切り替えスイッチを作りましょう。

不安はひとりで抱え込まないことが大事

ママ

産後、仕事に復帰する前は、仕事を辞めたいという不安や、仕事をしたくないという思いにかられることも珍しくありません。ひとりで抱え込まず、ときには人に頼ったり、自分の気持ちを切り替えたりしながら、辛い気持ちを解消していけることが大事です。

子ども同様、ママも日々成長していきます。悩みすぎず、ひとつずつ、できることから進めていきましょう。

2017年09月10日


広告の後におすすめ記事が続きます


仕事カテゴリの記事

ショート動画

教育を親の自己満足にしてはいけない。教育虐待になりうるハイパーペアレンティングの恐ろしさとは

教育熱心はどこまで?

この連載を見る

不安定な社会情勢やSNSなどを通じて得る過剰な教育情報によって、子どもの教育に奔走し、過干渉な子育てをする親が増加しています。行き過ぎた「教育熱心」が及ぼす危険性とは?そして子どもを疲弊させないために、親がどうあるべきか、各専門家に取材しました。
夫婦2人で全部は無理?「子育て・家事・仕事」現代子育てに素敵な選択肢を

共働き家庭が増加している昨今、夫婦ともに実家が遠いと、どうしてもシッターが必要になることもあるのではないでしょうか。今回の記事では、共働き家庭のママが有資格者のみが登録できるKIDSNAシッターのサービスをはじめて利用した様子をレポートします。