年長の子どもの特徴とは。取り入れたい遊びや学び、ママの悩みと対処法

年長の子どもの特徴とは。取り入れたい遊びや学び、ママの悩みと対処法

小学校入学まであと一年。年長の子どもたちの特徴と生活にはさまざまな成長がみられるようです。今回は、子どもが年長期に生活に取り入れたい遊びや学び、ママたちの悩みと親ができる上手なサポート法について、ママたちの体験談をもとにご紹介します。

年長の子どもの特徴と生活

いよいよ保育園や幼稚園での生活も最後の一年になり、すっかりお兄さんお姉さんらしく成長した年長の子どもたち。小学校入学を見据えて、生活や学びに関するさまざまな準備を始める家庭も多いかもしれません。

年長の子どもの特徴には、どのようなことが挙げられるのでしょうか。ママたちに子どもたちの様子について聞いてみました。

iStock.com/Milatas
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年長の頃になると、今までの遊びにも変化がみられるようになり、機械仕掛けのおもちゃやブロック、パズルなど、頭で考えながら遊べるおもちゃを楽しむようになるようです。

そういったおもちゃを一人で集中して楽しむ姿がみられる一方で、集団でできる遊びを通して友だち関係を作り上げ、コミュニケーション能力を養う時期でもあるでしょう。

男の子をもつママの中には、男の子同士で遊んでいるときの乱暴な言葉使いや友だち同士のトラブルでのケンカに悩むこともあるようですが、友だち関係のなかでケンカしたり仲直りしたりすることで学ぶことが増えるのかもしれません。

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年長になると、園生活においても自然と下の学年の子たちのお世話をするようになる子もいるようです。

ほかにも、年中までは引っ込み思案だった子が、年長のお遊戯会では堂々とステージ上で発表をしていて、今まで見たことのない子どもの成長に感動したというエピソードも聞かれました。

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年長の子どもの遊び

選ぶおもちゃや遊び方にも変化がみられるようになる年長の子どもたち。

実際にどのような遊びをしているのか、ママたちの体験談をもとにまとめました。


乗り物

年長になり、子どもの体も大きく成長してくると、自転車などの乗り物で遊ぶ家庭もあるようです。

年長の子どもの自転車を選ぶときは、体の大きさにちょうどよいサイズで、サドルに座ったときに無理なくハンドルに手が届くものを選ぶようにしましょう。子どもが一人でも扱いやすいようにブレーキのきき具合や自転車の重さに配慮し、子どもが気に入ったデザインのものを選ぶと、楽しく乗ることができるかもしれません。

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絵本

年少や年中のころと比べ、読解力や想像力がより豊かになる年長の子どもには、子どもがおもしろいと思う絵本はそのまま読みつつ、普段選ばないようなジャンルの絵本を選んでみてもよいかもしれません。

Creativa Images/Shutterstock.com
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子どもの想像力をかきたてるような、冒険ファンタジーや、疑問を投げかける絵本、文字のない絵本などを選んだというママの声もありました。

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知育玩具

小学校に向けて役立つことを勉強できるよう、靴紐を結ぶ練習ができるおもちゃを用意したママがいました。ほかにも、大きな作品を作ることができる複雑で細かいパーツが入ったブロックや、国名などを教えてくれる機能がついた地球儀など、想像力を働かせながら楽しめる知育玩具も人気のようです。

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手作りのおもちゃ

年長の子どもに手作りのおもちゃを用意したという声がありました。

好きなキャラクターのマスコットや昔ながらの竹とんぼ、ゴムで動くおもちゃなど、身近なアイテムで簡単に手作りできるおもちゃがたくさんあるようなので、子どもの性格や好みにあわせて手作りしてみてもよいかもしれません。

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年長の子どもの学び

年長になると、小学校入学に向けて、さまざまな学びを取り入れるママやパパもいるようです。


ドリル

iStock.com/damircudic
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1ページ書き終わるたびに色塗りできるよう、各ページに子どもの好きなキャラクターが描かれているドリルを使っていたというママがいました。

ドリルにはひらがなやカタカナのほかに、数字の練習をするものなど、さまざまな種類のものがあるようなので、子どもといっしょに選んで楽しみながら進めるとよいかもしれません。

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教材

ひらがなの書き順を覚えてほしかったので、教材のキットを使って勉強したという声がありました。

番号や矢印がふってあり、どこからどの向きに書けばよいのか分かりやすく教えてくれるものや、書き順が色で示されたものもあるようです。子どもがやりやすいだけでなく、ママやパパが教えやすいものを選ぶことがポイントかもしれません。

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習い事

年長になるとそろそろ子どもに習い事をさせたいと考える方もいるのではないでしょうか。年長の子どもにおすすめの習い事について、ママたちに聞いてみました。

芸術や学習系の習い事には、ピアノや英会話、そろばん、実験教室などがあるようです。小さい頃から文化や芸術にふれると、感受性豊かな子どもに成長できるかもしれません。また、学習系の習い事を選んだママからは、小学校への入学を見据えたという声も聞かれました。

体を動かすことが好きな子どもには、運動系の習い事がよいでしょう。

スイミングやサッカー、体育教室やダンスなど、子どものやる気やバランスを考えながら、楽しく続けられるようにサポートできるとよいですね。

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年長の子どもに対するママたちの悩みと対処法

運動能力や言葉の面でも大きく成長する年長の時期に、ママたちはさまざまなことで悩みを抱えているようです。

ママたちが抱える悩みとその対処法について、ご紹介します。

iStock.com/takasuu
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園に行きたがらない

幼稚園の学年が上がったタイミングで幼稚園に行きたくないと言い出したり、なかには、ある日突然幼稚園に行きたくないと言い出す子もいるようです。

ママと離れるのが寂しい、お友だちとうまく遊べない、幼稚園で苦手なことがあるなど、子どもによってはさまざまなことを敏感に感じ取って、登園したがらなくなっているのかもしれません。

子どもの話をゆっくりと聞いてあげたり、前向きな声かけを心がけたりして、子どもの気持ちに寄り添うことを大切に、笑顔で登園できるようにサポートしましょう。

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環境の変化

ママやパパの仕事の都合や、ママの産休育休のタイミングで転園を経験した家庭がありました。

年長で転園することで、新しい環境に子どもが馴染めるかどうかだけでなく、ママ自身もママ友ができるかどうかという悩みがあるようです。年長児は、翌年の小学校入学への準備時期でもあることから、ママたちはさまざまなことを不安に思うのでしょう。

vitec/Shutterstock.com
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転園するときにどのようなことを意識するとよいのか聞いてみると、転園先のことや、書類の準備など、早めに行動する、転園先に子どもと見学に行き、園の雰囲気や子どもの反応を見ながら決める、転園前のお友だちとしっかりお別れするなどの声が聞かれました。

転園後は子どもの様子をしっかり見守りながら、新しい環境を家族で楽しむ前向きな気持ちが大切かもしれません。

年長で転園するとき。ママたちが意識した子どものことやママ友のこととは

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お弁当

子どもにお弁当を作るとき、喜んでくれるメニューで、しっかり完食できるようにしたいママもいるのはないでしょうか。

実際にどのようなメニューにしたか、ママたちに聞いてみると、ピーマンの肉詰めや野菜のベーコン巻き、きんぴらなど、野菜とお肉をバランスよく食べられるメニューを作っているようです。運動会や遠足には、のりなどでデコレーションしたり食材を飾り切りにして、特別なお弁当を作ってもよいかもしれません。

子どもが食べやすいようにひと口サイズにしたり、完食できる量に調整したりして、子どもにとって楽しいランチタイムになるよう工夫してみましょう。

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年長の子どもの成長を見守ろう

miya227/Shutterstock.com
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子どもの年長期には、遊びや友だち関係にも変化があり、園生活においては下の学年の子どもたちのお世話を率先して行うなど、頼もしい姿もみられるようです。

小学校入学を見据えて、家庭で文字や数字などの学習を取り入れたり、習い事を始める家庭もあり、子どもが長く続けられるように、興味をもっていることを尊重して、習い事の時間帯や通いやすさ、親が送迎するときの利便性などを事前に確認しているとの声もありました。

ママやパパは子どもたちの成長のなかで日々悩むこともあるようですが、子どもの様子をしっかり見守りながら、前向きな生活を送れるよう上手にサポートできるとよいですね。

2021年03月10日


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