新型コロナウイルス感染に関するさまざま情報が錯綜するなか、「もし子どもや家族が感染したら?」「妊婦中のママは?」と、不安な方もいるでしょう。このような状況において大切なのは、不確実な情報に惑わされず、正しい情報に基づいて行動することです。今回は、厚生労働省の資料を参考に、新型コロナウイルスの予防、感染を疑う基準や受診の目安をまとめました。
[関連記事]
厚生労働省の資料によると、人に感染する「コロナウイルス」は7種類見つかっており、そのひとつが、「新型コロナウイルス(SARS-CoV2)」です。アルコール消毒(70%)などで感染力を失うことが知られています。
新型コロナウイルスの感染経路は、現時点では「飛沫感染」と「接触感染」の2つが考えられます。
飛沫感染は、感染者のくしゃみや咳、つばなどの飛沫と一緒にウイルスが放出され、他の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込み感染します。
※主な感染場所:学校や劇場、満員電車などの人が多く集まる場所
接触感染は、感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れてウイルスが付き、別の人がその物に触ってウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ると粘膜から感染します。
※主な感染場所:電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど
手洗いのタイミングはこの5つ。正しい洗い方でこまめに手洗いしましょう。
①公共の場所から帰ったとき
②咳やくしゃみ、鼻をかんだ時
③ご飯を食べる前と後
④病気の人のケアをした時
⑤外にあるものを触った時
洗っていない手で目や鼻、口などを触らないようにしてください。
「十分に休養をとること」や、「3食バランスの良い食事を摂ること」は健康管理の基本です。免疫力を高め、ウイルスに負けない身体をつくりましょう。
感染予防には部屋の換気も大切。1~2時間おきに、5~10分程度窓を大きく開けて空気を入れ換えてください。空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下するので、乾燥しやすい室内では加湿器などを使って、適切な湿度(50~60%)を保つことも重要です。
感染症を他人に感染させないために、咳やくしゃみをする際には、マスクやティッシュ・ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえましょう。
現時点では、妊娠後期に新型コロナウイルスに感染したとしても、経過や重症度は妊娠していない方と変わらないとされています。
胎児のウイルス感染症例が海外で報告されていますが、胎児の異常や死産、流産を起こしやすいという報告はありません。したがって、妊娠中でも過度な心配はいりません。
しかしながら、一般的に、妊娠中に肺炎を起こした場合、妊娠していない時に比べて重症化しやすいという意見もあります。
①密閉空間②密集場所③密接場面の「3密」を避け、日頃の健康管理を徹底してください。
厚生労働省では、妊婦用として布製マスクを各市町村に配布し、母子健康手帳の交付時や面談時などに受け取れるようにしています。また、職場に対しては、テレワークや時差通勤の協力を要請しています。
家族に新型コロナウイルスの感染が疑われる場合に、注意したいポイントをまとめました。
感染の疑いがある方は極力部屋から出ないようにし、食事や寝るときも別室としてください。部屋を分けられない場合には、少なくとも2m以上の距離を保ち、仕切りやカーテンなどを設置することをお薦めします。
ドアの取っ手、ノブ、ベッド柵などは、薄めた市販の家庭用塩素系漂白剤で拭いた後、水拭きしましょう。トイレや洗面所は、通常の家庭用洗剤ですすぎ、家庭用消毒剤でこまめに消毒しましょう。
体液で汚れた衣服、リネンを取り扱う際は、手袋とマスクをつけ、一般的な家庭用洗剤で洗濯し完全に乾かしてください。
鼻をかんだティッシュはすぐにビニール袋に入れ、密閉して捨ててください。その後は直ちに石鹸で手を洗いましょう。
感染対策でも紹介したように「手洗い・換気」は基本です。こまめに石鹸で手洗いし、定期的に換気しましょう。共有スペースや他の部屋も窓を開け放しにして換気するのがポイントです。
新型コロナウイルスは、いつ、どこで、自分も感染するかわかりません。対策においては、ひとり一人が正しい知識を持ち、適切な行動をとることが大切です。先行きの見通しが不透明で不安ですが、「今できること」に目を向けて、いっしょに乗り越えていきましょう。
KIDSNA編集部は、心穏やかな日々が少しでも早く訪れることを願いつつ、読者の皆様のSTAY HOMEの時間を支えるコンテンツをお届けしていきます。ぜひ、こちらもお役立てください。
※記事内で使用している参照内容は、2020年4月22日の記事作成時点のものです。
2020年04月28日
新生児のときに寝すぎていると心配になるママもいるかもしれません。昼間に寝すぎて寝ないと悩むママもいるようです。今回の記事では、新生児が寝すぎるときに確認したいことや寝すぎる新生児への母乳やミルクをあげるタイミング、新生児を起こすときに工夫したこと、寝すぎる場合に考えられる病気を体験談を交えてご紹介します。
河井恵美(エミリオット助産院)
やみくもに褒めるのでも叱るでもなく、子どもが本来持つ力を引き出す子育てがあります。ドイツの心理学者・アドラーが考案した「アドラー心理学」をベースにしたもので、家庭でも取り入れてみると子育てがよりスムーズになることもあるかもしれません。今回は、アドラー心理学を子育てに取り入れるメリット、アドラー式「勇気づけ」の具体的なポイントや実践方法などについてご紹介します。
ちまたで聞かれる「母性」という言葉。妊娠、出産を経てもなお、「私には母性がないのでは」と気に病む女性もいるのではないでしょうか。たとえば、疲れてしまって子どもの面倒が億劫、子どもをかわいいと思えない。そんなとき、自分の「母性」の欠如を責める気持ちになってしまうかもしれません。今回は、令和の時代の母性観、父性との違い、母性に影響するとされる要素、母性が無いと感じたときに母性を育む方法、ママたちの体験談についてご紹介します。
河井恵美(エミリオット助産院)
書籍「不機嫌な妻無関心な夫」より。近しい人の行動を耳にして心がざわつくことはありませんか。そしてそのざわつきが夫婦でズレていて、ケンカになることも。そんな時に覚えておきたいポイントとは…。
書籍「不機嫌な妻無関心な夫」より。何を聞いても「なんでもいいよ」「どこでもいいよ」と、どこか他人事。妻がイライラしているけどなぜかわからない。そんな時に覚えておきたいポイントとは…。
書籍「不機嫌な妻無関心な夫」より。夫婦でお金の使い方が違って不満が生まれたりしませんか?とはいえ生々しいお金の話はしづらい…。そんな時に覚えておきたいポイントとは?
書籍「不機嫌な妻無関心な夫」より。家事や育児に仕事と忙しい夫婦。2人して行き詰まってしまった時、家庭内がギスギスしてしまうことはありませんか?そんな時に覚えておきたいポイントとは…。
赤ちゃんの睡眠が不規則になる「睡眠退行」を知っていますか?せっかくまとまって眠るようになったのに、再び赤ちゃんの寝つきがわるくなると困りますよね。今回は、睡眠退行とはなにか、月齢別の原因や対処法、ママの体調・ストレスケアについて、体験談を交えて解説します。
保科しほ(医療法人社団 敦保会 恵比寿こどもクリニック)
今回の記事では、赤ちゃん、ママやパパ両方の立場から「怒る」ことについて考えてみます。赤ちゃんが怒る理由や対処法について、また、ママやパパが赤ちゃんを怒るときに気をつけるべきことや正しい叱り方について、実際の体験談も合わせてお伝えします。
河井恵美(エミリオット助産院)
Twitterフォロワー数25万人の大人気精神科医Tomy先生に、読者のお悩みを相談させていただきました。夫へ不満を上手く伝えるポイントをアドバイスいただいております!
読者からお悩みを募集し、子育て、教育、健康など各分野の専門家にご回答いただく人生相談コーナー。今回はこれまでのお悩みの中から夫婦のすれ違いに関するお悩みをセレクト!お悩みはオンラインで随時受付中。