夫婦円満のコツは「自分のやりたくない家事育児を率先してやる」こと【木下ゆーき】

夫婦円満のコツは「自分のやりたくない家事育児を率先してやる」こと【木下ゆーき】

SNSフォロワー数35万人以上の子育てインフルエンサーの木下ゆーき氏をお迎えしてお届けする「KIDSNA TALK」第3弾。今回は、「男性の育児参加」「子育て中の息抜き」といったテーマでトークします。

KIDSNA TALK
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加藤
最近、男性の育児休暇取得率が12%に上昇したことや、男性育休の義務化が推進されていることなどがニュースで報じられ、男性の子育て参加への意識が社会全体で高まっていることを感じます。

一方で、まだまだ一般的に男性は育児は「手伝うもの」「協力するもの」という感覚がすごく強いようにも思います。前回、シングルファザーを経験されたことが、ご自身の中でのターニングポイントになったとお伺いしましたが、男性の育児ってどうしたらもっとよくなると思いますか?
木下ゆーきさん
難しい問題ですよね。
加藤
男性側はやっぱり、女性が主体という感覚があるんでしょうか。
木下ゆーきさん
僕に関してはまったくなかったですね。父親が小さい頃からいろんなところに遊びに連れて行ってくれる人だったので、自然と自分も子どもたちにもそうしてあげたいと思っていました。
加藤
やはり自分が育ったり見てきたりした世界って大きいですよね。
木下ゆーきさん
パパの中には「自分が外で仕事を頑張ってる間、ママは家で子どもをみながら休んでる」「仕事より育児は楽」と思っている人もいるかもしれませんが、家で子どもをみるって地獄の時間じゃないですか(笑)。

そもそも僕は「育児参加」という言葉もよくないんじゃないかと思ってますね。「参加」と言ってる時点で「元々はしていないけど」「参加する」というイメージがある。

もちろん、常にめちゃくちゃ残業がある会社で、帰宅してからでは子育てすることが出来ない人もいるでしょうから、パパの状況にもよると思うんですよ。

だからパパが仕事を頑張っている時間は、ママは家で頑張ってくれているということをしっかり理解した上で、一緒に子どもを育てていく意識が大切だと思います。お互いの仕事量や、余裕によるから一律とはいきませんが、男性も育児時間を捻出しようとすることが大切だと思います。

ただ、結局、子育ての大変さを身をもって理解していないなければ、その状況を変えようとは思わない。

たとえば、政治家のみなさんが「保育士さんの給料を上げます」と国会では言いながらなかなか進まないけれど、実際に保育園で一週間でも働いてみれば「これは絶対に給料あげなあかん!」と切実に思いすぐに対策するんじゃないでしょうか。育児参加にも同じことがいえると思います。
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加藤
現在の木下さんご夫妻の子育ての割合をお聞きしてもよいですか?
木下ゆーきさん
だいたい同じくらいの割合でやっていると思います。担当を決めているわけではなく、「これをしなきゃいけない」というタスクに気付いたらやるというのは心がけています。

ただ、自分が「やりたくない」と思うめんどくさいことってあるじゃないですか。そういうのって絶対パートナーも「やりたくない」と思っているので(笑)、やりたくないことほど、率先してやるよう心がけてます。
加藤
理想的です!でもみんながそうはなれないと思うんですよね……。
木下ゆーきさん
もちろん簡単にはいかないでしょう。でも血のつながった家族でさえ何を考えているのか分からないんだから、もとは他人の夫婦ならなおさら、ちゃんと言葉で伝えなきゃ。

だから僕はできるだけ「これをしてほしい」とか、「これをしてくれてありがとう」は、言葉にして伝えるように心がけてます。
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加藤
著書にも「夫婦の会話が大事」と書かれていましたが、スマホが当たり前の時代、お互い同じ空間にいても、ちゃんと向き合う時間ってあえて取ろうとしないとなかなか取れないことが多いと思うんですよ。
木下ゆーきさん
そうですね。僕もスマホにゲームを入れていた時期はおもしろくてついついやっていました。ただ、子どもが生まれて、何が大切かって考えた時に、家族との時間に勝るものは無いと感じたので無理やり消しましたね。

もちろん、スマホでなにかすることが大切な息抜きになっている人もいるでしょうし。そうであれば、「これは自分にとって息抜きとして必要」としっかり会話することも大切ですよね。
加藤
ちなみに今の木下さんの息抜きは何ですか?
木下ゆーきさん
僕の息抜きは料理ですね。とくに魚が好きでまるごと一匹買ってきて、さばいて、刺身にして日本酒を飲むのが一番の息抜きですね。自分でさばいた方が安いですし。

あとは僕は子どもと遊ぶのも息抜きになっていますね。
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加藤
ご夫婦での息抜きはどんなことをされていますか。
木下ゆーきさん
やっぱりひたすら会話することが多いですね。話の途中で大喜利が始まったり(笑)。話が盛り上がるとさらにいろいろ話したくなるんです。つねに会話があると、子どもの話を引き出したりするのにもいいですし、家族間の悩みや不安も言いやすい雰囲気になります。
加藤
木下さんが育った家庭もそういう雰囲気だったんでしょうか。
木下ゆーきさん
そうですね。
加藤
それはお子さんが親になってもきっと同じようにされるでしょうね。
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加藤
木下家が子どもの将来のためにされていることは何かありますか?
木下ゆーきさん
子どもが気になったことや、「これ何?」「なんでこうなるの?」と疑問を抱いたことは、できるだけその場ですぐに一緒に調べるようにしてます。

ほんのひとつの小さな知識だと思いますが、その小さなひとつの積み重ねが後々すごい役に立つと思うので。子どもの疑問や好奇心は大切にして、その場で補ってあげられるように心がけています。もちろん、余裕のないときはできませんよ。
加藤
そうしてあげなきゃと思っていても、本当に忙しいときに子どもに「これって知ってる?」と言われても、「なんでだろうね」で終わっちゃうときがあるんですよね。余裕のないときはどうされていますか?
木下ゆーきさん
僕も「なんでだろうねー」で終わるときは当然ありますよ。あとで時間ができたときに、答えることもありますが、毎回ちゃんと疑問に答えられているわけではないです。

子育てメディアのインタビューって、「こういう風に心がけてます」「こういう風にしてます」「こうするといいです」ということが読者の方のヒントになることもあると思いますが、でも、「余裕がない時はできないです」と正直に伝えることの方が大事な気がしているんです。
加藤
たしかに、そういった記事を読んで、真面目な人ほど「自分もこうしなきゃ」「自分はできていない」と一生懸命になりすぎて、疲弊してしまいますもんね。それが加速すれば産後うつやヒステリックになりかねない。

「うまく抜くときは抜いて、ちゃんと接するときは接する」オンオフがきちんとできるのが理想的ですが、バランスをとるのが難しいんですよね。
木下ゆーきさん
やはり親子といえど人間同士なので、うまくできないことも当たり前のように起きますよ。「うまくできなかった」「冷たく接してしまった」というときは、そのあとに謝ればいいだけだと思います。

僕もうまく謝ることができなくて、子どもの寝顔を見ながら「なんてダメな親なんだ」と自分を責める夜を何度も経験してきましたが、言い換えれば、なんてダメな親だと自分を責めることの裏には、「もっとよい親になってあげたい」という思いがあると思うんです。

そういう思い抱けるのは十分子どものことを考えている証拠。無理やりかもしれないけれど、怒りすぎて自分を責めちゃうときこそ、いい親をできてるんだなってちょっと自分を褒めてあげることも大切だと思います。
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加藤
子育てって普通にできて当たり前とされていて、とくに評価されないんですよね。だから自分で認めてあげることは大事かもしれないですね。
木下ゆーきさん
そうですね、自分で自分を認めてあげる。ただそれも、結局余裕がないと出来ないんですが(笑)。
加藤
私は最近、できなかったり、分からなかったり、落ち込んでいたりすることは、全部子どもに言うようにしています。つらい気持ちを隠して笑顔で接するのって、余裕がないとしんどいじゃないですか。

「これについてすごく悩んでいて、どうしたらいいかな」とオープンに伝えて、全部対等に話し合って、一緒に向き合おうと思って。
木下ゆーきさん
めちゃくちゃいい話じゃないですか。僕なんて子育てがうまくいかない時や子どもが言うことを聞いてくれない時は大体低気圧のせいにしてます。全然ご飯食べてくれないのも、全然座ってくれないのも、低気圧だから仕方ないねと(笑)。
加藤
うちの子どもはもう随分大きいからですからね。その当時は全然無理でしたよ。
木下ゆーきさん
子育てがうまくいかなくて悩んじゃうときは、とりあえず、全部気圧のせいにするのもいいかもしれないです。「あー、低気圧だ。あー、かわいい」って(笑)。
加藤
そうやって自分の中での逃げ場を作ることも大事ですもんね。
木下ゆーきさん
子育てをしていたら絶対イライラしてしまいますからね。子育てで蓄積するイライラをドラッグストアのポイントに変換できる制度があれば、たぶん最速でNintendo Switchが手に入りますよね(笑)。
次回の更新は11/24(水)予定です。お楽しみに!
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2021年11月17日

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