ちょっと特別な日に!鯛のトマトクリームシチュー【魚屋さんレシピ】

ちょっと特別な日に!鯛のトマトクリームシチュー【魚屋さんレシピ】

Profile

魚屋三代目・柳田昇

魚屋三代目・柳田昇

鮮魚店「魚武商店(うおたけしょうてん)」三代目

昭和49年 8月3日生まれ。 神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店『魚武商店(うおたけしょうてん)』の三代目。 父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。 その他、料理家としてレシピ本などの書籍やレシピ提案、レシピ提供、テレビ、料理教室など幅広く活動中。

子どもに食べさせたいと思いつつ、「レパートリーがない」「なんとなく苦手意識がある」などの理由で食卓にのぼることが少ない魚料理。この連載では魚屋三代目の柳田昇さんが、親子で魚好きになる簡単で飽きのこない魚レシピを紹介します。

こんにちは、魚屋三代目です!

11月のテーマ「秋に食べたい定番メニュー」も今週でラスト。

最後に紹介するのはシチューです。朝晩と冷え込む日が多くなってきたので、シチューで身体をぽかぽかにあたためましょう!

トマトクリームシチューは、食べやすいよう野菜をダイス状にカット、あさりの水煮缶を汁ごと使うことで、トマト風味のクラムチャウダーのようなお味に仕上げました。

皮目を香ばしく焼いた鯛と一緒にお召し上がり下さい。

鯛のトマトクリームシチュー

 

材料(3人前)

・真鯛の切り身…3切れ

・ジャガイモ…中2〜3個

・ニンジン…1本

・タマネギ…1玉

・あさりの水煮缶…1缶(固形量60g:内容総量125g)

・トマト缶(ホール缶推奨)…1缶

・牛乳…400ml

・コンソメ(顆粒)…大さじ1

・バター…30g

・薄力粉…大さじ3

・塩…少々

・こしょう…適量

・パセリ…お好みで

作り方

1. ジャガイモの皮をむき、1.5〜2cm角に切って水にさらす。ニンジンもジャガイモと同じように皮をむいて切り、タマネギは粗くみじん切りに。

 

2. 鍋にバターを加えて溶かし、切ったジャガイモ、ニンジン、タマネギを加えて中火で炒める。

 

3. タマネギが透き通ってきたら薄力粉をまぶす。粉っぽさがなくなり、全体がなじむまで炒め合わせる。そのあと、あらかじめ芯を取り除いてつぶしておいたホールトマトと牛乳を加える。

 

4. あさりの水煮缶を汁ごと入れ、よく混ぜながらコンソメを加えて15〜20分ほど中弱火で煮込む。

 

5. 真鯛の切り身に塩とこしょうをふり、魚焼きグリル又はフライパンを使って、皮目がこんがりするまで焼く。

 

6. 塩とこしょうで味をととのえてからトマトクリームシチューを器によそう。その上に焼いた真鯛の切り身を乗せ、さらにお好みでパセリを添えたら完成。

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料理のコツ・ポイント

トマト缶はホールタイプがオススメです。ホールタイプのトマトは、主にイタリア品種のサンマルツァーノ種で、加熱すると旨味がギュッと増します。ちなみに、カットトマト缶はサッと加熱する料理に向いているので、上手に使い分けてみてください。

焼いた真鯛を崩し、シチューと混ぜて食べるのもいいですし、トマトクリームシチューをソースとして真鯛につけて食べても美味しいですよ。

仕上げにパルメザンチーズをかけたり、煮込むときにローリエを加えたりすると風味が増します。

お子さま用にやさしめな味付けに仕上げていますが、追いこしょうをすると大人向けのお味に調整できます。

魚屋さんが教える鯛(真鯛)の目利き・選び方

 

鯛(真鯛)の切り身を選ぶときは、血合いの色が鮮やかできれいなもの、そして身に透明感があるものを選んでください。

皮目がくすんでおらず、艶があるものも鮮度がよい証拠です。

ちなみに、頭に近い方の切り身は、柔らかく脂があります。

魚屋さんが教える鯛(真鯛)の豆知識

名前に「鯛」とつく魚はたくさんあります。金目鯛や甘鯛、エボ(イボ)鯛に石鯛などなど、約300種もの魚の名前に「鯛」が入っています。

しかし実際のところ「タイ科」に属する魚はたった13種で、名前に「鯛」が入っていても「タイ科」ではない魚がたくさんいるのです。

それはなぜかと言えば、鯛は「おめでたい(鯛)」ときに用いられるなど縁起がよいので、「あやかりたい(鯛)」という思いでつけられたという噂です!

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魚屋三代目・柳田昇

魚屋三代目・柳田昇

昭和49年 8月3日生まれ。 神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店『魚武商店(うおたけしょうてん)』の三代目。 父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。 その他、料理家としてレシピ本などの書籍やレシピ提案、レシピ提供、テレビ、料理教室など幅広く活動中。

<執筆、写真提供>柳田昇

<構成>KIDSNA編集部

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