【魚屋さんの簡単お魚レシピ】お刺身で作る!サーモンつくね

【魚屋さんの簡単お魚レシピ】お刺身で作る!サーモンつくね

子どもに食べさせたいと思いつつ、「レパートリーがない」「なんとなく苦手意識がある」などの理由で食卓にのぼることが少ない魚料理。この連載では魚屋三代目の柳田昇さんが、親子で魚好きになる簡単で飽きのこない魚レシピを紹介します。

はじめまして、魚屋三代目の柳田昇と申します。

今回から、簡単に作れて、喜んでお子様に食べてもらえるような料理をお伝えしていきたいと思いますので、お付き合いのほどよろしくお願いします! 初回はみんな大好きサーモンレシピ。彩りも桃色で優しい味付けに仕上げた「サーモンのつくね」の紹介です。

サーモンつくねのレシピ(3人分)

01

材料

・サーモン(お刺身用のサク)…300g

・タマネギみじん切り…中1/2個

・グリーンピース缶(小)…85g

・マヨネーズ…大さじ1

・塩…小さじ¼

・片栗粉…大さじ2

・サラダ油…小さじ2

・卵黄…お好みで

<つくねのタレ>

・しょうゆ…50ml

・みりん…50ml

・砂糖…大さじ2

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作り方

1.包丁でサーモンを適当な大きさに切り、ポリ袋に入れてスリコギで身を崩すように叩く。(包丁のみで叩いてミンチにしてもOK)

2.ボウルなどにミンチにしたサーモン、細かく刻んだタマネギ、マヨネーズ、塩を加えてよく混ぜ合わせる。塩気などの確認をしたい場合はここでする。

3.片栗粉を加えてさらによく混ぜる。

4.半分に分け、片方にグリーンピースを混ぜたものを作る。(お子様に食べて欲しいニンジンやピーマンなどの野菜を細かく刻んで加えるのも○)。

5.小鍋につくねのタレの調味料を入れ点火。よく混ぜながらお好みの濃さになるよう煮詰める。

6.掌に油(サラダ油・分量外)などを塗り、つくねを形成。大小、細長などお好きな大きさで。お子様にも手伝ってもらうのも良いですね。

7.フライパンにサラダ油を薄くしき、中火で熱したらサーモンのつくねを並べて2〜3分ずつ両面を焼き、香ばしい焼き色がついたら器に盛り付ける。この時に竹串を刺すと雰囲気がアップし、手に持って食べやすい。

8.食べるときにたれをかけ、お好みで崩した卵黄をつけて食べる。

02
ポリ袋に入れて叩いておくとそのあとミンチにしやすいのでおすすめ

料理のコツ・ポイント

サーモン(生鮭)は切り身でも良いのですが、骨や皮を取り除くのが手間と感じる場合、スーパーに売っているお刺身用のサーモンのサクを使うのがおすすめです。

サーモンを包丁で叩く前に適当に切り、ポリ袋などに入れ、すりこぎなどを使って叩けばミンチにしやすくなります。これならばお子様にも手伝ってもらえるので食育の一環にも。

お刺身用を使っているので、作っている段階で塩気や味の確認、味見ができます。焼き上がりを味見した時に中心が少し生だったしても吐き出さずに食べられますし、もう一度熱を加えればOKです。

彩りも考え、半分はグリーンピースを混ぜ込んだつくねも作ってみました。大きさや形を変えればお弁当のおかずにもなります。

焼き上がりに竹串など刺せば箸を使わずとも手にとって食べられますよ。甘辛いタレとお好みで卵黄をつけてお召し上がり下さい。大人は七味や練りがらし、炒り胡麻、柚子胡椒などお好みでどうぞ。


魚屋さんが教えるサーモンの目利き・選び方

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iStock.com/Sushiman

サーモンを選ぶ際、まずは身の色が鮮やかでオレンジの発色が綺麗なものを選びましょう。

頭に近い部分、中心、尾に近い部分と身質が異なるので、用途に合わせて選ぶのがおすすめです。

頭に近い部分と中心は、白い線が多く入っていて脂と甘味が強く、これはお刺身用でも同様です。特に腹部分は脂が強いトロサーモンと呼ばれる部位です。尾に近くなるとさっぱりとした身質で、骨もなく食べられます。


魚屋さんが教えるサーモンの豆知識

サーモンは赤身魚に思われがちですが、実は白身魚です。

鮭がオキアミなどのプランクトンを食べることで、アスタキサンチンという色素が体内に蓄積されることで身の色が赤くなるのです。アスタキサンチンは海老や蟹などにも含まれます。

このアスタキサンチンには強い抗酸化力があるので、美容に良く、老化を抑え、疲労回復などの効果があるといわれています。

さらに、サーモンには子どもの成長に大切なタンパク質やビタミンB群も豊富です。

小さなお子さんにもおすすめしたい、脳や神経の発達において特に重要な必須脂肪酸の一種であるDHA・EPAも含まれているので、ぜひ選んでみてくださいね。


監修

Profile

魚屋三代目・柳田昇

魚屋三代目・柳田昇

昭和49年 8月3日生まれ。 神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店『魚武商店(うおたけしょうてん)』の三代目。 父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。 その他、料理家としてレシピ本などの書籍やレシピ提案、レシピ提供、テレビ、料理教室など幅広く活動中。

<執筆、写真提供>柳田昇

<構成>KIDSNA編集部

2021年05月07日

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