【調査】資産形成でどう備える?子育て世代の「投資運用」の実態とは

【調査】資産形成でどう備える?子育て世代の「投資運用」の実態とは

子どものために準備しておきたいけど、お金のことまで考える余裕がない、将来のために資産運用を正しく理解したいけど、なんだか難しそう…投資について、そのように考えている方も多いかもしれません。今回、育児中の保護者を対象に、投資運用についてのアンケートを実施いたしました。投資運用の経験から、はじめたきっかけ、投資金額、投資の種類などまで、調査結果をまとめてご紹介していきます。

投資運用の経験

まずはじめに、投資運用の経験があるかどうかを聞いてみました。

Q.投資運用*の経験はありますか?また、投資未経験の方は、興味はありますか?

*投資運用とは株式投資、投資信託、積立保険等を意味しております。

投資経験有無のグラフ

投資の経験があると答えた方は約55%と、半数以上にのぼりました。

投資は未経験だが興味があると回答した方を含めると、約82%の方が投資に興味をもっていることがわかります。子どもの将来のために、投資を活用して先々に備えたいという、子育て世代の前向きな姿勢がうかがえます。

投資をはじめたきっかけ

では、投資をはじめたきっかけは何だったのでしょうか。投資経験者に聞いてみました。

Q.投資を始めたきっかけは何ですか?

投資をはじめたきっかけのグラフ

インターネット経由がもっとも多く、次いで、家族・友人経由、結婚や出産のタイミング、と続く結果になりました。

子育て世代にとって身近なインターネットからの情報を通して、投資をはじめるパターンが多いようです。

育児や家事で忙しい子育て世代が隙間時間を利用して調べることができるインターネットは絶好のツールといえそうです。

また、2024年1月1日から開始している新NISAなど、投資に関するニュースや話題を、ネットを通して目にする機会が増えたことも影響しているかもしれません。

投資運用をやめたきっかけ

一方で、投資経験はあるが現在行っていないと答えた方は、どのような理由で投資をやめたのでしょうか。聞いてみました。

Q.投資運用をやめたきっかけは何ですか?

投資をやめたきっかけのグラフ

「経済的に余裕がなくなった」と答えた方が圧倒的に多い結果となりました。

物価高騰や給料が上がらない不均衡など、現在の情勢をあらわしているのかもしれません。また、以前に比べ、転職や起業も当たり前になり、生き方が多様化していることも理由として挙げられるのではないでしょうか。

月々の投資金額

投資経験者が月々どの程度の金額を投資にまわしているのか気になる方も多いでしょう。実際の投資金額を聞いてみました。

Q.月々投資に回している(回していた)金額を教えてください。

月々の投資金額のグラフ

3万円以上と答えた人が45%を占めています。

資産や余剰資金は家庭によってそれぞれです。大切なのは、子どもの成長にあわせて無理のない範囲で着実に行うということ。そのために、夫婦でしっかりと話し合いながら金額を決めることが重要かもしれません。

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投資運用の種類

子育て世代が実際に運用している投資の種類はどのようなものが多いのでしょうか。

Q.どのような投資運用の経験がありますか?

投資運用の種類のグラフ

投資信託、積立保険、株式投資がTOP3という結果になりました。

投資信託や株式などがなじみ深いという方も多いのではないでしょうか。ですが、ひと言で「投資」といっても、実際は投資先もリスクもさまざまです。まずは投資について勉強し、予算やリスクなど、自分に合った商品を探すことが大切かもしれません。

投資に関する情報収集源

子育て世代の注目を集める投資ですが、そのような情報をどこで得ているのでしょうか。投資経験者の方々に聞いてみました。

Q.どのように投資に関する情報を収集していますか(していましたか)?

投資の情報収集源のグラフ

上位から、WEBサイト、Instagram、家族、知人・友人と続きました。

投資をはじめたきっかけの回答と同様に、WEBやSNSなど、手軽なツールで情報収集しているのは、忙しい子育て世代ならではの結果といえそうです。

投資への関心

では、投資経験がない方はどのくらい投資に興味をもっているのでしょうか。投資の種類と、投資に踏み出せない理由を聞きました。

どのような投資に興味がある?

投資への興味のグラフ

株式投資や投資信託が人気な一方で、そもそも何が良いのかわからないと回答した方も多くみられました。

どうして投資に踏み出せていないのか?

投資に踏み出せない理由のグラフ

「調べる・勉強する時間が取れない」がもっとも多く、次いで「リスクが気になる」、「どの投資商材が良いかわからない」と続く結果になりました。

まだまだ「投資はこわい」「投資は難しそう」と、投資に対してあまり良い印象を持っていない方も多いようです。それは、子育てだけでも大変なのに、調べたり勉強したりする時間をもつ余裕までないという、子育て世代の本音がうかがえます。

より深く知ることが投資への第一歩に

今回のアンケート調査では、投資運用の経験がある方が半数以上にのぼる一方で、投資に興味があるのに、いまいち踏み出せていない方が多いこともわかりました。忙しい子育て世代にとって、投資を学ぶ機会が少ないことや時間が十分にとれないことが理由にあるようです。

投資にはさまざまな種類があり、どれにも良いところがあれば悪いところもあるというのが事実です。自分の人生設計に適した選択をすることが大切かもしれません。

子どもにお金のことを話すことがネガティブなイメージではなく、人生設計をきちんとしていると前向きにとらえられるきっかけになるとよいですね。

【調査概要】

調査対象者:KIDSNAアンバサダー

調査期間:2023年11月13日〜11月20日

調査方法:インターネット調査

回答件数:265件

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