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【体験談】5歳の子どもの赤ちゃん返り。幼稚園を嫌がるなど具体例やきっかけと対処法
赤ちゃん返りの行動は、5歳になった子どもや一人っ子にも見られる場合があるのか気になるママもいるかもしれません。今回の記事では、お漏らしや幼稚園に行きたがらないといった行動の具体例とあわせて、ママたちに聞いた5歳の子の赤ちゃん返りの体験談と対応方法をご紹介します。
※この記事は、2025年9月12日に更新されたものです。
赤ちゃん返りとは
赤ちゃん返りとは、子どもが赤ちゃんのような行動を再びとるようになる現象を指します。具体的には、おむつを履きたがったり、赤ちゃん言葉を使ったり、親に甘える行動が増えることが含まれます。これは通常、きょうだいが生まれたときや家庭環境に大きな変化があったときに見られることが多いです。赤ちゃん返りは、子どもが安心感を求める一種のサインであり、感情の調整をしようとする自然な反応だと考えられているようです。
赤ちゃん返りは、一時的なものであり、子どもの成長過程の一部と捉えることが重要なようです。親としては、子どもが安心できる環境を整え、子どもが感情を表現できるようにサポートすることが大切でしょう。無理に「大人っぽい」行動を強制せず、子どものペースに合わせて寄り添いながら、少しずつ適応を促していくことが望ましいでしょう。
5歳になっても赤ちゃん返りはあるのか?
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まるで赤ちゃんのような行動をとる「赤ちゃん返り」は、幼児期に下の子が生まれた影響で起こると考えられがちのようです。しかし、実際にママたちに聞くと5歳の頃に始まる場合や一人っ子であっても赤ちゃん返りをして困ったという声も聞かれました。
子どもの赤ちゃん返りを体験したママたちは、具体的に子どものどのような行動に悩んでいたのでしょうか。
赤ちゃんの真似をする
「2人目が生まれてから、下の子が泣くと上の子も真似して泣くなど赤ちゃん返りのような行動が始まりました。赤ちゃんを抱っこしようとすると上の子も『抱っこ~!』とせがむので、しばらく大変でした」(20代ママ)
「5歳になった娘は、弟の真似をして赤ちゃん言葉を話すことがありました。ひどいときは癇癪を起こし、スムーズにコミュニケーションが取れないこともあり困ってしまいました。子育てで一番大変だった時期だと思います。」(30代ママ)
赤ちゃんが生まれたときに、ママや保護者の気を引こうとして赤ちゃんと同じ行動を取る子どももいるようです。他には、赤ちゃんと同じものを食べたがったり、おもちゃを取ったりとの行動に悩んだというママの声もありました。
前はできていたことをやらなくなる
「今まで嫌がることがなかったのに、幼稚園に行きたくないと駄々をこねることがありました。やっとの思いで幼稚園に連れて行っても、私からなかなか離れてくれず苦労しました。イライラせずに乗り切るのは大変でした。」(20代ママ)
「5歳の息子は、一人っ子なのに『食べさせて!着替えさせて!』と赤ちゃん返りのように甘えることありました。しばらくつきあっていたのですが、いつまで続くのかわからず対処法に悩みました」(30代ママ)
今までできていた行動を突然嫌がるようになることも、赤ちゃん返りで見られる行動のひとつかもしれません。他には、幼稚園でも先生から離れず、甘えることが増えるという子どももいるようです。
ママたちが考える赤ちゃん返りの理由
子どもの赤ちゃん返りが始まった理由について、ママたちはどのように考えていたのでしょうか。
家庭環境の変化
「うちの子は、2人目の妊娠中からわがままや癇癪を起こすことが増えました。下の子にママを取られると思い、赤ちゃん返りをして私の気を引こうとしているように感じました」(30代ママ)
家族構成やママとの時間のすごし方が変わることで、赤ちゃん返りのきっかけのひとつになるのかもしれません。他にも一人っ子のママからは、仕事復帰するタイミングで子どもの赤ちゃん返りが始まったという声も聞かれました。
幼稚園や保育園でのできごと
「家にいるときに私にべったりくっついて離れず、赤ちゃん返りかなと思うことがありました。後日、幼稚園や保育園でお友だちの輪に入れずに泣いてしまうことがあったと聞いたので、不安な気持ちが原因だったのかもしれません」(20代ママ)
家庭だけでなく園生活での変化も、赤ちゃん返りにつながる場合があるようです。ママのなかには、保育園でのお昼寝がなくなった頃に、夜にお漏らしや寝ぐずりなど赤ちゃん返りのような行動が見られたという声もありました。
成長によるもの
「一人っ子の娘は、5歳頃に赤ちゃん返りをしたようにわがままを言って周りを困らせることがありました。娘は大人っぽい子でもあったし、小学校に入る前だからと『自分のことは自分で』と、私も厳しくしていたので、まだまだ甘えたかったのかもしれないと思いました」(20代ママ)
赤ちゃんのようにママや周囲に甘えることで、自分の主張を伝えている子どももいるかもしれません。成長していく途中で子どもなりにがんばっているときは、適度に甘える時間を持つことも大切になるのではないでしょうか。
5歳の子どもが赤ちゃん返りしたときの対処法
子どもが赤ちゃん返りしたときに、ママたちはどのような対処法をとっていたのでしょうか。
スキンシップをとる
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「抱っこしてほしいと言われたら、子どもの気が済むまでたっぷりと抱っこしました。家事の手を止めてじっくり向きあったときの方が、断ったときよりも癇癪が長引かないような気がします」(30代ママ)
赤ちゃん返りはママにまだまだ甘えたい時期と考え、気長に向きあうようにしたというママの声がありました。子どもを抱きしめたり、じっくり話を聞いて受け止めたりとスキンシップを重ねることで、親子の絆や信頼も深まっていくかもしれません。
前向きな言葉をかける
「赤ちゃん返りが続くと私自身もイライラして、それが子どもにも伝わるという悪循環になることがありました。行動を直そうと怒るよりも、できたことを褒めるようにしてポジティブな会話を心がけていました。前向きな言葉で、子どもの自己肯定感が育てられるようにあらためて意識しました」(30代ママ)
前向きな言葉をかけるだけでなく、ママの大好きの気持ちを大げさに伝えて、子どもの気持ちを満たすことを意識してみるのもよいかもしれません。5歳の子どもを持つママからは、赤ちゃんのお世話を手伝ってもらい「あなたのおかげで助かった、ありがとう!」と伝えることで、次第にお兄ちゃんらしくなっていったという声も聞かれました。
周りにもサポートしてもらう
「夫や実家の母がいるときは、主に下の子のオムツ替えや遊びなどの対応をお願いして、私は上の子とかかわる時間を持つように意識していました。授乳以外をサポートしてもらって上の子とかかわる時間を増やせたことで赤ちゃん返りも少なくなったように感じます」(20代ママ)
上の子との時間を優先して作ることは、子どもも自分のことを見てくれているという安心感にもつながりそうです。また、家での様子を幼稚園の先生にも伝えるなどして、周囲に連携・サポートしてもらいながら子どもにあった対処法を見つけることも大切になってくるかもしれません。
5歳の赤ちゃん返りには、子どもが安心できる工夫を
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赤ちゃん返りは5歳になった子どもや一人っ子にも見られ、理由や行動もさまざまなようです。無理にやめさせようと焦ると、ママの不安な気持ちが子どもにも伝わることもあるかもしれません。
親子でストレスを感じないために、お漏らししたときなどはオムツを履かせることを検討することも対処法になりそうです。家や幼稚園での変化にも気を配りながら、子どもが安心してすごせるように工夫してみてはいかがでしょうか。