カリスマ保育士「てぃ先生」の人気連載コラムの連載第13回目です。日々子どもと接していると、楽しいことはもちろんありますがイライラしてつい怒ってしまうこともありますよね。ふと気がつくと、そればかりが重なっていることがあるのではないでしょうか。そんな時に実践してみたくなるコツについて、てぃ先生に教えてもらいました。
こんにちは!てぃ先生です。
前回の「苦手な遊びやプログラムに子どもを誘う方法」は読んでいただけたでしょうか?
何でもそうですが、必ずステップを踏ませてあげてください。いきなり本番は子どもの興味・関心が低いですし、つまずいた時のフォローも難しくなります。子どもの成長に合わせて、ステップの段差を変えてみてくださいね。
今回は、「怒ってばかり…褒めるところ見つけられない時は」をテーマにお話します。
日々子どもと接していると、楽しいことはもちろんありますがイライラしてつい怒ってしまうこともありますよね。そして、ふと気がついたらそればかりが重なっていることがあるのではないでしょうか。
「まずい!」と思ってフォローしようにも、怒ってばかりだったためか褒めるところを見つけられず、ますます自己嫌悪に陥ったり…。
そんな時に使えるちょっとしたコツ。
『当たり前になったことを褒めて』ください!
僕はこれを『当然を褒める』と言います。どういうことかなのか説明をします。
子どもの何気ない“当たり前”となった行動を褒めるんです。
例えば、着替え。
ちょっと前までは、大人の手伝いがなければ脱ぐことさえできなかったのに、今では当たり前のように自分で着替えをしている。これを褒めてください。
「お着替え上手だね〜!」
とたった一言、声をかけるだけでも良いです。
食事中も良いですね。
「スプーン(お箸)上手になったね〜!」
大げさかもしれませんが、
「歩くの上手になったよね!歩き方が綺麗になったな〜!」
なんて言葉でも良いです。
出来るようになった頃は褒められていたことが、いつしか“出来て当たり前”、“スムーズにできないとダメ”となっている場合がほとんどです。
そこをもう一度褒め直してあげてください。
怒られてばかりの子どもは自信を失います。そこに大きすぎるフォローを入れても伝わりにくいです。
そこで、小さな細かいフォローを入れ続けます。先述の通り、いきなり大きな自信を持たせることは難しいですから、こういった普段の何気ない行動の一つ一つを褒め直してあげてください。
きっと子どもは満更でもない表情を見せてくれるはずです。それが成功の証。
小さな細かい自信は、やがて大きな自信に繋がります。すると、その他のことへも意欲的になっていくものです。
「うちの子、褒めるところがない」なんて思っているパパママ。
むしろ子どもは褒めるところしかないですよ。日々、当たり前のようにしている行動そのものが愛らしく、そして素晴らしいことです。
ご参考までに。
てぃ先生
関東の保育園に勤める男性保育士。
ちょっと笑えて、可愛らしい子どもの日常をつぶやいたTwitterが好評を博し、フォロワー数は46万人を超える。
Twitter原作のマンガ『てぃ先生』(KADOKAWA/メディアファクトリー)は20万部を突破、著書である『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(KKベストセラーズ)は15万部を超える大人気作に。他にも『ハンバーガグー!』『園児がくれた魔法の言葉』などを出版。
保育士として勤務する傍ら、その専門性を生かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演活動も年間50本以上。
他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。
ちなみに、名前の読み方は「T」先生。
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