小学校の体育の授業の際の「体操着の下の肌着着用禁止」問題についてSNSやメディアで話題になっている。子どもを持つ保護者はこの話題から何を感じるのか。また、小学校で働く現役教員からは、教育現場の内情を聞いた。
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神奈川県川崎市や千葉県船橋市、滋賀県守山市、長崎県内の一部の小学校で「体操着の下の肌着の着用を禁止」という指導がされていることがSNSなどで話題となっている。この件はメディアでも取り上げられ、肌着禁止の理由については「皮膚の鍛錬」や「運動後の汗などによって体を冷やさない等の児童の健康面や衛生管理面の配慮から」などと報道された。またSNSではこのようなルールがあること自体を知らなかったという保護者の声も多くみられた。
この話題を受け、実際に子育てをする保護者は何を感じたか、アンケートを実施した。
「もし自分の子どもが同じことを禁止されたら、どう対応しますか」という問いに対しては、下記のような意見があげられた。
また、既に同じ経験がある小学生の母親もいました。
子どもの学校・保育園などで「変だな」と思うルールを聞いてみたが、下記のような回答があった。
これらの意見に対し、学校や保育園、または行政の保育課に対して意見を言うことでルールが改善されたという声もあれば、今後の関係性を考えると言いづらく不満を飲み込んだ、という意見もあった。
また、下記のような意見を持つ人が現実には多いのかもしれない。
小学校教員をしている2名の女性へ、今回の話題を受け何を感じたのか、また教育現場での実情はどうなっているのかをインタビューした。
東京都の公立小学校教員を勤める30代女性は下記のように話してくれた。
神奈川県の公立小学校で勤務する30代女性はこう話す。
学校という枠組みの中では、強い意志をもって訴えを起こさない限り、なかなか既存のルールを変えられない現状があるようだ。
また子ども自身が「ルールだから」と黙って従ってしまったら、保護者には見えてこない問題もありそうだ。家庭でも子どもとのコミュニケーションを密に取り、おかしなことがあったら気付けるようにしておくことが必要かもしれない。
【調査概要】
・対象:保護者に向けてアンケート調査を実施
・調査期間:2021年3月30日~2021年3月31日
・回答数:13人
<執筆>KIDSNA編集部
2021年04月02日
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