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2歳児向けの絵本とは?2歳児の興味や成長に合う絵本を紹介
「2歳」は、身の回りのことをある程度自分でできるようになったり、行動範囲が広がってさまざまなことに興味をもったりしやすい年齢です。この時期に絵本の読み聞かせをするなら、2歳児の興味や成長に合った絵本を選びたいですよね。それはどんな絵本なのでしょうか?2歳児の興味や成長に合った絵本を、カテゴリー別に紹介します。
2歳児の興味・成長に合った絵本とは?
興味を持つことや成長のスピードは子どもによってさまざまですが、年齢ごとの大まかな特徴を押さえておくと、絵本選びのヒントになるかもしれません。
2歳児には、以下のような傾向が見られるようです。
- 言葉を理解し始める
- ひらがなに興味を持ち始める
- 第一次反抗期(イヤイヤ期)に入る
- 夜泣きする
- 赤ちゃん返りする
- 自分で着替えをしたがる
- 遊びの幅が広がる
- 自分で食べることに慣れてくる
- 「特別な日」があることを理解し始める
- お手伝いをしたがる
こうした傾向がすべての2歳児に見られるわけではありませんが、絵本を選ぶ際には「生活」を題材にした絵本や、道徳を育て、さらなる成長を促す絵本などが適しているかもしれません。
【カテゴリー別】2歳児の子育てに取り入れたい絵本9選
2歳児の特徴をふまえて、この時期の子育てに取り入れたい絵本をカテゴリー別に紹介します。
「言葉」に関する絵本
【はい、あーん! くだもの】
「はい、あーん!くだもの」は、みずみずしく美しい果物のイラストが魅力的な1冊。果物を切ったり収穫したりするときの音が、オノマトペで表現されています。扉をめくると、くだものの断面や皮を向いた後の様子が表れるしかけ付きです。
「メロンをすぱっ」「かきをしゅりしゅり」「さくらんぼをぷちっ」など、声に出して読みたいオノマトペが満載。果物の皮がむけたら、「はい、あーん!」のやりとりを楽しみながら、食への興味を促せます。
【0・1・2さいの ことば100】
はじめての写真図鑑として、最初に覚えたい「物の名前」を100個紹介している「0・1・2さいの ことば100」。
物を認識しやすい大きな写真とカラフルな背景色、親子のおはなしのヒントになる擬音・擬態語の表現で、好奇心を刺激し、発語を促します。じょうぶな紙で、小さな判型も特徴。表紙はふかふかのウレタン入りで、子どもが自分で手にもって読み進められそうです。
【はじめての なんどもかける ひらがなぶっく】
「はじめての なんどもかける ひらがなぶっく」は、繰り返しひらがなを練習できる絵本。
ホワイトボード用のマーカーやクレヨンであれば、ティッシュや布などで簡単に拭き取れるので、失敗を恐れず文字のおけいこにチャレンジできそうです。直線・曲線をなぞり書きで練習できるページや、ペンやクレヨンの正しい持ち方を解説したページもあります。書き順や運筆の習得も期待できるかもしれません。
「生活」に関する絵本
【りすのおふろやさん】
「りすのおふろやさん」は、お風呂に入る気持ちよさや楽しさを伝えてくれる絵本です。
あらいぐまくん、ひつじさん、しろくまくんなど、さまざまな動物が、りすのおふろやさんを訪れて、気持ちよさそうに身体を洗ってもらう様子が描かれています。海の砂を使って描いた、やわらかな雰囲気の絵も魅力的。イヤイヤ期でお風呂に入りたがらないお子さんも、これを読めばお風呂に入りたくなるかもしれません。
【おべんとう 】
お子さんが2歳になると、ピクニックなどお弁当を持って出かける機会が増えるかもしれません。「おべんとう」は、お弁当がだいすきな子どもにこそ読んでほしい、しかけ絵本です。
パンを重ねてサンドイッチを作る、ごはんに具材をつめておにぎりを作るといった工程を、めくるしかけで見せてくれます。たまごやきを焼いて、サンドイッチやおにぎりを作って……と、おままごと感覚で楽しみながら、食への興味を促せるでしょう。
リズミカルな文章も魅力で、読み聞かせが盛り上がりそうな1冊です。
【チューくんといっしょ せいかつのおはなし】
「チューくんといっしょ せいかつのおはなし」は、ねずみのチューくんの1日を覗いている気分になる絵本。チューくんが着替えやトイレ、歯磨きなど、幼少期に身につけたい8つの生活習慣に取り組む様子が描かれています。
ストーリーやキャラクターを通して共感を育み、「いつ・何を・どのようにやるのか」をイメージできるようになることが、「自分でやってみたい」という気持ちにつながります。1日の流れに沿っているのでイメージがわきやすく、まだ取り組んでいない事柄にも自然と親しむことができるでしょう。
おはなしの中で紹介されているあそびやオノマトペ、ポーズなどを実生活でも取り入れることで、楽しく生活習慣が身につきそうです。
「道徳」に関する絵本
【いやだいやだ 】
「いやだいやだ」は、何でもすぐに「いやだいやだ」という女の子が主人公です。
主人公の女の子は何でもすぐに「いやだ」と言っていたので、お母さんにも、おやつにも、おひさまにも「いやだ」と言われ、何もしてもらえなくなってしまいます。イヤイヤ期のお子さんにとっては、主人公の女の子の行動が自分の行動と重なって感じられそうです。
お子さんが自分の態度を見直すきっかけになる絵本かもしれませんね。
【ひとりじめ 】
「ひとりじめ」は、なんでもひとりじめしてしまうこぐまが主人公の絵本です。
こぐまは、ブランコをひとりじめして遊んだり、りんごもひとりじめして食べたりして、気がついたときにはひとりぼっちになっていました。そしてりすさんたちが仲よくブドウを分けて食べている姿を見て、大切なことに気がつくというお話です。
分け合うことや譲り合うことのすばらしさを伝える絵本ではないでしょうか。
【すっくのこんなときってなんていう?】
徐々に行動範囲が広がっていく2歳児には、同年代のお友だちと知り合う機会がたくさんあるかもしれません。
「すっくのこんなときってなんていう?」は、誰かと友だちになりたいときに何と言えばよいのかを、分かりやすく教えてくれる絵本です。思っていることを友だちに伝えることの大切さを、シーンごとに伝えてくれます。
これから保育園などに通い始める子を、助けてくれるかもしれません。
絵本の活用で2歳児の成長をサポートしよう
「イヤイヤ期」に見られるように、2歳という年齢は自我が大きく育つ時期かもしれません。家庭によっては、保育園に預けたり弟や妹が生まれたり、ガラリと環境が変わることもあるでしょう。
絵本は、これから本格的に始まる社会生活に2歳児がなじむためのサポートをしてくれるのではないでしょうか。子どもに伝えたいメッセージが表現されている本を選び、子育てに取り入れてみてくださいね。