子どものために選びたい有名絵本。読むメリットや絵本の例を見てみよう

子どものために選びたい有名絵本。読むメリットや絵本の例を見てみよう

2024.04.23

絵本はそれぞれ独自の魅力を持っているもの。中でも多くの人に親しまれている有名な絵本には、多くの人の心をつかむ魅力があるのではないでしょうか。この記事では、多くの子どもに親しまれてきた絵本を紹介します。有名な絵本を子どもに読み聞かせするメリットについても解説するので、絵本選びの参考に役立ててくださいね。

有名な絵本を選んでみよう

父と娘
maroke-iStock

ここでは有名な絵本作品を紹介します。お子さんが喜びそうな絵本を選んでみてくださいね。


はらぺこあおむし


「はらぺこあおむし」は、有名な絵本の代表格といえる絵本かもしれません。生まれたばかりの小さなあおむしが、さまざまな食べ物を食べながらサナギになり、最後はチョウになるというストーリー。


食べ物のページにはあおむしが食べたような穴が空いており、指をあおむしに見立てて遊ぶことができます。また「数」や「曜日」といった概念にも触れているので、生活の基本を教えることにも役立ちそうです。


100万回生きたねこ


「100万回生きたねこ」は、100万回死に、100万回生きたねこが主人公です。


ねこが一生の中でいくつもの生き方を過ごしていき、周りの人との向き合い方が変わっていく物語。大人が読んでも人生や人とのかかわりを考えさせられる内容で、読む人によって捉え方が違うことも面白さのひとつです。


子どもに何度も読み聞かせする中で、子どもが考えること、感じることにも変化が見られそうです。そこから感性の成長を感じられるかもしれません。


ミッケ!シリーズ


「ミッケ!」は、写真を使ったかくれんぼ絵本シリーズ。アメリカ発の絵本ですが、翻訳されて世界中で親しまれています。日本語版は、翻訳された言葉のおもしろさも注目ポイント。きれいな写真の中から特定の物を探し出すための絵本で、長い間飽きずに遊ぶ子どももいるそう。


全8巻のシリーズで各巻には「たからじま」「ゴーストハウス」「クリスマス」など、子どもの興味をひきやすいテーマが用いられています。


いないいないばあ


赤ちゃん絵本の中で特に有名な絵本といえば、松谷みよ子氏著の「いないいないばあ」ではないでしょうか。


1967年の発売以来「赤ちゃんがほんとうによく笑う」といわれ続けている絵本です。「いない いない ばあ」と語りかけて一緒に楽しむことで、大人も赤ちゃんも笑顔になり、心の交流を通じて親子の信頼を深めるきっかけになるでしょう。


初めての読み聞かせにぴったりの1冊ではないでしょうか。


ねないこだれだ


「ねないこだれだ」は、「おばけの絵本」として特に有名な1冊です。


夜になっても寝ない子をおばけが連れて行ってしまうというストーリーは、少し怖いかもしれません。しかし、その怖さが子どもをひきつけてやまない魅力ともいえるでしょう。


雰囲気のある貼り絵も見どころのひとつです。


ちいさなうさこちゃん


「ちいさなうさこちゃん」は、オランダの絵本作家であるディック・ブルーナ氏の代表作のひとつ。シンプルな絵柄と吟味された6色のみを使った配色が特徴です。


うさこちゃんにはたくさんのシリーズがありますが、「ちいさなうさこちゃん」は、うさこちゃんの誕生をたくさんの動物が祝いにくるというお話です。


生まれてきたことの喜びを伝えられる1冊ではないでしょうか。


しろくまちゃんのほっとけーき


1970年の発売以来ロングセラーの「こぐまちゃんシリーズ」の中でも、特に人気が高いのは「しろくまちゃんのほっとけーき」です。


しろくまちゃんがホットケーキ作りに挑戦するというストーリーで、作る工程を豊かなオノマトペで表現していることが特徴。友達を呼んで仲良く食べたら、きちんと後片付けをするところまでがストーリーです。食育の観点からも、よい絵本といえるのではないでしょうか。


すてきな三にんぐみ


「すてきな三にんぐみ」は、1969年にアメリカで出版されて以来、世界中で読まれている絵本です。


この絵本の主人公は3人組のどろぼう。孤児のティファニーちゃんとの出会いをきっかけに、盗んだ宝物を使って良いことをするというストーリーです。


絵本らしからぬダークな表紙が「どんなお話なんだろう?」と子どもの想像力を刺激するのではないでしょうか。どろぼう3人組の視点で読むか、ティファニーちゃんの視点で読むかによっておもしろさが変わることも魅力のひとつです。


はじめてのおつかい


「はじめてのおつかい」は、5歳のみいちゃんがママに頼まれて初めてひとりで牛乳を買いに行くお話です。


途中、転んでお金を落としてしまったりお店の人を呼んでも小さな声しか出なかったり……。困難を乗り越えておつかいに挑むみいちゃんに、子どもたちは共感を覚えるのではないでしょうか。


また、細かく書き込まれた絵も特徴のひとつで、文章には書かれていない別のストーリーがちりばめられています。お子さんといっしょに探してみてくださいね。


きんぎょがにげた


「きんぎょがにげた」は、まだ言葉を理解できない小さな子どもにもおすすめの1冊。


金魚鉢から逃げ出した金魚が、カーテンの水玉模様に紛れたり植木鉢で花のふりをしたり。「きんぎょが にげた」「おや また にげた」「こんどは どこ」という問いかけに合わせて、きんぎょと追いかけっこをしているような気持ちになって楽しめます。


赤ちゃん向けの「ものの絵本」から、お話が中心の「物語絵本」に移行する架け橋としてもぴったりです。


わたしのワンピース


「わたしのワンピース」は、日本を代表するファンタジー絵本のひとつ。


空から落ちてきたまっ白い布でうさぎさんがワンピースを作ると、周りの形式に合わせて次々と柄が変わるというお話です。お花畑を通ると花柄に、雨が降ってくると水玉模様に変わるワンピース。絵を見るだけでも楽しめる絵本ではないでしょうか。

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絵本の中でも特に有名な作品を子どもに読ませることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。


子どもに良い刺激がある


絵本が有名になることには、それなりの理由があるはずです。例えば文章や絵が優れている、高い知育効果が期待できるといったことが考えられます。


また、有名な絵本は多くの子どもが「おもしろい」と感じるだけの魅力を持っていることでしょう。楽しみながら良い刺激を受けられるのではないでしょうか。


友だちとの共通点ができる


有名な絵本は身近な友だちも知っている可能性が高いはず。


友だちと共通の話題ができ、コミュニケーションを取りやすくなることもメリットのひとつでしょう。


大人になってからも楽しめる


有名絵本の中には、何十年も売れ続けているロングセラーがいくつもあります。将来、子どもが成長して自分の子どもを持ったとき、同じ絵本を読んであげられるかもしれません。


現在子育てをしているパパママの中にも、子ども時代に好きだった絵本を我が子に読んで、しみじみした気持ちになっている人がいるのではないでしょうか。

有名絵本で子どもの感性を育てよう

子どもと絵本
kiankhoon-iStock

今回紹介した絵本に限らず、知名度の高い絵本は子どもの感性を育てることに役立つ可能性があります。


お子さんといっしょに書店や図書館に出かけたり、絵本の読み聞かせ会に参加したりするなどして、良い絵本と出合う機会を増やしてみてはいかがでしょうか。

2024.04.23

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