4歳児に適した絵本とは?4歳児向けの絵本をタイプ別に紹介

4歳児に適した絵本とは?4歳児向けの絵本をタイプ別に紹介

2024.04.28

4歳児は興味の対象や友だちとの関わりが増え、さまざまな遊びを楽しみ始める時期と言われています。お子さんの世界が大きく広がる年齢においてはどういった絵本が適しているのでしょうか。4歳児の特徴にマッチする絵本を紹介します。お子さんの興味・成長に合った絵本を探してみてくださいね。

絵本選びで参考にしたい4歳児の特徴

父と息子
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子どもの成長はひとりひとり異なりますが、4歳児には次のような特徴があると言われています。


  • 遊びの範囲が広がる
  • シンプルなスポーツやゲームのルールを理解する
  • 友だちとの関わりが増える
  • 好みが出てくる
  • 興味のある分野が多様化する
  • 手先をうまく使いやすくなる
  • 身体を動かす遊びを楽しむ

できること・興味のあることが増えてくる4歳児には「やってみたい」「知りたい」といった欲求をかなえる絵本が適しているのではないでしょうか。また、友だちとの関わり方を学べる絵本もお子さんの助けになるかもしれません。


出典:4歳頃の子ども向けの絵本。選び方や読み聞かせするときのポイント

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「やってみたい」に応える絵本


【109ひきのどうぶつマラソン】


109種類の動物がマラソンする様子が細かく書き込まれた絵本です。指定の動物を探したり迷路で遊んだりと、さまざまな遊び方ができることが特徴。


また、海ではペンギンが、山ではヤギがトップを走るなど、フィールドが変わるごとに順位が変わることも面白い要素です。動物の特徴を知ることにも役立つのではないでしょうか。

【親子で楽しむ きって! はって! おはなしえほん】


「桃太郎」や「ブレーメンの音楽隊」などの物語を読みながら、飛び出すしかけなどの工作ができる絵本です。工作の難易度は、はさみを使い始める3歳〜4歳の子ども向けに設定されているので、初めての工作にもよい絵本ではないでしょうか。


お子さんの「やってみたい」という気持ちが育ちそうな1冊です。

【まねっこ にゃんころもち 】


「まねっこ にゃんころもち」は、おもちになりきる3匹の猫の絵本です。猫たちが網の上に並べて焼かれ、膨らんでいくおもちの様子をまねするというユーモラスな内容。


猫たちと一緒に身体を動かしたり、ポーズを取ったりして遊べます。活発に動くお子さんの読み聞かせに向いている1冊かもしれません。


「知りたい・好き」に応える絵本


【くるま! くるま! くるま! はたらく くるま だいしゅうごう】


「くるま! くるま! くるま! はたらく くるま だいしゅうごう」は、車が大好きな子が喜ぶ絵本かもしれません。


実際に国道を走る車41台をスケッチしたというリアリティのある絵が特徴で、どの車が何のためにどう働くかを詳しく解説しています。

【ケーキのずかん 】


子どもが興味を持ちやすいケーキは、初めて出合う図鑑のテーマとしてよいかもしれません。


「ケーキのずかん」は、辻製菓専門学校が監修した本格的な絵本図鑑で、110種類以上のケーキを詳しく解説しています。パティシエの仕事内容の紹介や家で作れるショートケーキのレシピもついており、お菓子作りに興味を持つきっかけになりそうな1冊です。


【はやしでひろったよ】


「はやしでひろったよ」は、木の実や木の葉など、秋の林で拾える自然物を解説した写真絵本です。


林に落ちているさまざまな自然物がどこから来たのか、どうやってできたのかを解説しているので、自然の営みを理解しやすいのではないでしょうか。

拾った落ち葉や木の実を使った遊びも紹介しています。


友だちとの関わりを助ける絵本


【ふきだしのフッキー 】


友だちと仲直りができず悩む主人公・ゆうくんのもとに、モノの気持ちを代弁する「フッキー」が現れるというお話です。


ゆうくんが踏んづけて履いている靴の気持ちや、お皿に取り残されたブロッコリーの気持ちなどを代弁し、最後に「ゆうくんは自分の気持ちを話せるんだから、仲直りしたければ『ごめん』と言えばいいんだよ」と教えてくれます。


自分の気持ちを言葉で伝える大切さを学べる絵本ではないでしょうか。


【あいつとぼく】


「あいつとぼく」は、自分とは違うタイプの誰かと関わる際のヒントになりそうな絵本です。主人公は、運動会で二人三脚を苦手なクラスメイトとやることになります。練習を通して徐々に相手の良い面が見えてきたり、相手の意見を聞き入れたりといった変化が起こりますが、最後まで2人は仲良しになるわけではありません。


「お互いの違いを認めつつも、無理して誰かに合わせる必要はない」ということを教えてくれる1冊ではないでしょうか。


【ともだちのひっこし】


主人公のゆうちゃんとともちゃんは、家が隣同士で赤ちゃんのころからの仲良し。毎日一緒に遊んでいます。


しかしある日、ともちゃんが引っ越すことになります。ゆうちゃんはともちゃんに「さよなら」を言いたくないために遊ばなくなってしまいます。しかし、ともちゃんも自分と同じくらい寂しい思いをしていることを知り、また会う約束をして笑顔で別れるというお話。


お子さんが友だちとの別れを経験するときの、助けになりそうな一冊です。

4歳児といっしょに絵本を楽しもう

絵本を読む女の子
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4歳児は、ある程度の長さがある絵本や、物事を詳しく解説した絵本も楽しめるようになるようです。


4歳という年齢は、読み聞かせがますます楽しくなってくる時期なのかもしれません。ぜひ、さまざまなタイプの絵本を読んであげてくださいね。

2024.04.28

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