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身近な風景から豊かな心を育む。「自然と植物」の絵本9選
子どもたちとの散歩や外遊びを鮮やかに彩る自然や植物。普段見落としがちな当たり前の風景は、ときにたくさんの発見や驚きを与えてくれます。今回は、身近な風景にゆっくりと目を向けるきっかけになるような「自然と植物」の絵本をご紹介します。
図鑑で知る
子どもと歩く普段の散歩道。ゆっくり目を向けてみると、足元には大人でも知らない草花がいっぱいあるはずです。子どもの「これは何?」の問いかけから、いっしょに学ぶきっかけにしてみてはいかがでしょう。
草花とともだち
草花の名前や特徴はもちろん、子どもたちが喜びそうな草花遊びや押し花まで、草花を楽しむアイディアがたくさん詰め込まれた一冊。図鑑のようにイラストが一つひとつ細かくていねいに描かれているだけでなく、ストーリー性も兼ね備え、子どもが読みやすい内容です。
この一冊で「春」を思いっきり満喫できそうです。
たねがとぶ
植物はどのように成長していくのか・・・綿毛を風にのせて飛ばすものや、さやの弾力で飛ばすものなど、身近な雑草の「たね」から分布を広げていく様子を楽しく伝えた絵本。
どこにでもある風景の中で、誰も目にしたことのないような種が飛ぶ瞬間がやわらかく、美しく描かれています。子どもの興味や好奇心をぐんと引きつける一冊。
美しき小さな雑草の花図鑑
身近にある雑草の花の世界に、驚きと発見があること間違いなしの史上最高に美しい花図鑑。
ページいっぱいに拡大された数ミリから数センチの小さな雑草の花々は、かわいらしく美しい宝石のようです。人気の植物学者多田多恵子先生が添える素敵な文章を読み進めていくうちに、感動的な体験ができるかもしれません。
たべられるしょくぶつ
私たちがいつも食べている野菜がどのように育つのか、鮮やかな絵と順を追ったていねいな文章で、小さい子どもにも分かりやすい絵本です。
野菜の葉、茎、実、たね、根などについての興味深い内容で、野菜に愛着をもつきっかけとなり、食べ物を粗末にしないことも教えてくれそうです。食育にもぴったりの一冊。
ストーリーから学ぶ
子どもが入り込みやすいストーリーは、身近な植物から命の育みを知ったり自然の大切さを学んだりできるかもしれません。春の訪れとともに、心がじんわりあたたかくなるはずです。
おねぼうさんはだあれ?
かわいらしく、やさしいストーリーと味わい深いアルミ板の切り絵の作品。
春の散歩道でよく見かける、シロツメクサ、スミレ、カタクリ、ノイチゴなどの草花の香りが絵本を開く私たちにふんわり届きそうです。子どもとの外遊びの時間を楽しくさせてくれる、そんな草花をじっくり見つめてみませんか?
ざっそうの名前
おじいちゃんの家にあそびにいった太郎が見つけた、きれいな花。「どの草にも、みんな名前があるんだよ」おじいちゃんのやさしい教えに心が満たされるような気分になります。
繊細で美しく、またやわらかいイメージの挿絵は、なんとすべてを刺繍で表現。ていねいに縫われた刺繍に、一つひとつの草花を大切に想う気持ちが重なる、すてきな絵本です。
葉っぱのフレディ
葉っぱの一生を通して命の循環を描いたストーリー。
「生きる」とはどういうことか、「死」とは何なのか。子どもには少し早いと思う方もいるでしょう。ですが、身近な葉っぱに子どもなりの想いを抱くきっかけになるかもしれません。巡り巡るいのちの大切さがやさしく伝わってきます。
美しい絵から感じる
想像力をかき立てる美しい絵に胸が熱くなるかもしれません。文字のない世界から、自然の美しさとすばらしさを子どもといっしょに感じましょう。
木のうた
イタリアの人気絵本作家イエラ・マリの代表作。
絵本の中は画面の中央に1本の大木がすえられただけで、文字は何もありません。それでも、木をめぐる自然の変化に心を打たれるはずです。ずっと動かず立ち続ける木、その周りで生きる鳥や動物たち。この絵本に描かれているもののすべてに意味を感じる、感動の一冊。
もりのえほん
ただ森の景色が描かれているだけ・・・そうでしょうか?じっと見つめていると、こっちにもあっちにも、森とは違った景色が現れ、想像をどんどんふくらませます。錯覚かと感じさせるような自然な隠し絵の世界を親子で楽しんでみてはいかがでしょう。
何気ない普段の自然の風景の中に、いろいろなことを想像して見つけ出せそうです。
<執筆>KIDSNA編集部
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