近年の研究でメンタルヘルスとの関連が指摘…日本人に不足している「鮭やイワシに多く含まれる」栄養素の名前
デスクワークの人、紫外線対策に力を入れている人は要注意
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秋になると心身に不調を感じる人がいる。産業医の池井佑丞さんは「秋冬になると、気分が沈む、肩こりが取れない、疲れが取れないといった不調を訴える人が増える傾向がある。これらの症状の背景には、ビタミンDの不足が関係している可能性が、近年の研究で指摘されている」という――。
日照時間が短くなる秋冬は不足しやすい
「なんとなく気分が晴れない」「肩や首のこりがひどい」「十分寝ているはずなのに疲れが取れない」――。秋から冬にかけて、こうした不調を訴える方が増えてきます。多くの方は「季節のせい」「仕事のストレス」と片付けてしまいがちですが、実はその背景に、ある栄養不足が関係している可能性があります。
それが「ビタミンD」です。
ビタミンDは日光を浴びることで体内に合成されます。しかし、日照時間が短くなる秋冬は、どうしても不足しやすい季節です。加えて、デスクワークや在宅勤務の方が増えた現代では、日光を浴びる機会が大きく減り、この傾向にさらに拍車がかかっています。
近年の研究では、ビタミンD不足が「気分の落ち込み」「筋肉の張り・こわばり」「慢性的なだるさ」など、仕事のパフォーマンスを左右するさまざまな不調と関連している可能性が示されています。
もしも、原因のはっきりしない心身の不調に悩んでいるなら、それはビタミンD不足が一因となっているかもしれません。今回は、ビタミンDと心身の健康の関係、そして今日からできる対策について解説していきます。





























