厳しい食事制限でも、運動でもない…循環器専門医「ラーメンを食べても老けない高齢者がやっている食べ方」
"仕切りたがり"ほどボケない意外な理由
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ハンバーガーやラーメン、揚げ物といったファストフードには、AGEと呼ばれる老化や生活習慣病の原因となる物質が含まれている。東京科学大学病院総合診療科の石田岳史教授は「AGEは、習慣を変えることで人体への影響を軽減させることができる」と指摘する。ノンフィクション作家の野地秩嘉さんが聞いた――。(第2回/全4回)
「おいしそうなキツネ色」は老化物質だった
――AGE(最終糖化産物)という言葉、老化しないためのキーワードとして重要ですね。
そうです。AGEとは糖とタンパク質が反応して生成される化合物で、老化やさまざまな疾患の原因となる物質です。これを生成しない食べ物を摂ることが老化防止に結びつきます。
でも、AGEって、おいしそうなものに入っているんですよ。若い人が好きなファストフード、スイーツはAGEの塊みたいなもんです。ただ、まったく食べるなと言っているわけではなく、食べ方さえ気をつければ老化が防げるよっていうのが僕の考えです。
――たとえば、ラーメンの麺に入っている「グルテン」の他、AGE含有量が多い食べ物はどういうものがありますか。
ハンバーガー、ラーメン(特にカップ麺)、唐揚げみたいなファストフードです。AGEが増えるものは何かといえば、糖とタンパク質が一緒になって熱を加えられた食品で、代表的なのがホットケーキ。あのキツネ色のおいしそうなところがあるでしょ。こんがりキツネ色のところが老化物質なんですよ。フライドポテト、ポテトチップスもそう。

























