「夜8時の再配達が気になって、一日何も手につかない」時間を有効活用できない人の脳内で起こっていること

「夜8時の再配達が気になって、一日何も手につかない」時間を有効活用できない人の脳内で起こっていること

作業の切り替え実験が示した驚きの結果

私たちの一日には、多くの「隙間時間」が潜んでいる。グロービス経営大学院講師の本山裕輔さんは「この積み重ねが人生そのものを変えかねない力を持っている。時間をうまく使えないのはその人が怠惰なせいではなく、私たちの脳のある特性が影響している」という――。 ※本稿は、本山裕輔『仕事ができる人がキリの悪い時間にやっていること』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。

人間の脳は「隙間時間」の活用が苦手

「隙間時間を有効活用しましょう」

よく耳にするアドバイスですが、『仕事ができる人がキリの悪い時間にやっていること』の「はじめに」でも触れたように実はこれは非常に困難なことなのです。

なぜなら、人間の脳は根本的に隙間時間を有効活用できるように設計されていないからです。

その理由は、主に以下の4つに集約されます。

1 「スイッチングコスト」がかかるから
2 「予期的不安」で頭がいっぱいになるから
3 「時間のブロッキング」に失敗するから
4 選択肢が多すぎるから

まずはそれぞれについて、詳しく見ていきましょう。

「スイッチングコスト」とは、1つの作業から別の作業に切り替える際に、脳がスムーズに移行できずに生じる無駄な負荷のことです。

わかりやすくいえば、「頭の切り替えにかかる手数料」と考えてください。

「はじめに」で触れた、会議直後の20分間で資料作成に取り組もうとしても、PCの画面をぼんやり眺めるだけになってしまう現象も、まさにこのスイッチングコストが原因です。

会議で議論された内容がまだ頭の中で反芻はんすうされており、すぐに別のタスクに意識を切り替えることができないのです。

詳細を見る

この記事を読んだあなたにおすすめ

画像

https://style-cp.kidsna.com/advertisement

2025.10.22

ニュースカテゴリの記事

KIDSNA STYLE 動画プロモーションバナー
【天才の育て方】#25 古里愛~夢はグラミー賞。名門バークリー音楽大学に合格した、13歳のジャズピアニスト

天才の育て方

この連載を見る
メディアにも多数出演する現役東大生や人工知能の若手プロフェッショナル、アプリ開発やゲームクリエイターなど多方面で活躍する若手や両親へ天才のルーツや親子のコミュニケーションについてインタビュー。子どもの成長を伸ばすヒントや子育ての合間に楽しめるコンテンツです。