習近平はトランプを黙らせる「2つの武器」を手に入れた…経済政策で大失敗した中国が強気でいられる理由
米中貿易戦争の激化で日本人が損をする
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アメリカvs中国の貿易戦争、再び
10月9日、中国政府は、希土類=レアアース関連技術の輸出を規制すると発表した。中国としては、米中首脳会談前に米国に揺さぶりをかけ、交渉を有利に進めたい考えがあるのだろう。
それに対して、10日、トランプ大統領は中国の措置を激しく非難し、11月1日から対中関税を100%上乗せすると発表した。米中関係の緊迫化は、世界経済にマイナスの影響を与えることが懸念される。
10日の米国の株式市場では、貿易戦争は一段と激化するとの懸念から、株価が大きく下落した。米ドルの減価懸念や中国の金保有量の増加から、金の価格は1オンス当たり4000ドルを突破した。
米国が関税引き上げを実行すると、中国の景況感は悪化するだろう。中国がレアアース関連の規制を強化すると、世界経済を牽引する米国も打撃を受ける。
また、公明党が自公連立から離脱することで、国内の政治情勢は不安定化するだろう。政治の基盤が揺れると、景気・物価対策の実行が遅れることも考えられる。それが現実のものになると、私たちの生活にも大きなマイナスの影響が出るだろう。景気の悪化と物価上昇が同時に進むことにもなりかねない。当面、私たちは身を守ることを考える必要がありそうだ。

























