「自分は普通」と思っているマジメなサラリーマンほど大化けする…「第2の収入源」を得る週末・朝15分の活動
資格にリスキリング…"インプットバカ"になってはいけない
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セミナーや資格講座などでインプットをし続けている人はいないだろうか。スクール「朝キャリ」でアウトプット指導を続ける池田千恵さんは「まずはアウトプットし、その結果をインプットすることによって自分だけの専門性を持てるようになる」という――。 ※本稿は、池田千恵『朝15分からできる! 週末アウトプット』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。
インプットしすぎてしまう人々
副業、パラレルキャリア、リスキリング……人生100年時代といわれる中、多くの人が「学ばなければ」「いかに学ぶか」と、インプットに注力しています。
資格を取ったのに仕事がこないとなればマーケティングやセールスの勉強をしたり、専門知識が足りないからと思えばさらなる上位資格を取ろうと努力したり。関連することを調べたり本を読んだり人に聞いたり、セミナーを受けたり……。いまの自分に「足りないこと」を埋めるように、インプット(勉強)を始める方が多いようです。
でも、インプットには落とし穴があります。皆さんも経験があるのではないでしょうか。インプットしてもインプットしても、次々と新しい知らないことが出てくる。セミナーや講演会で「勉強になった」と思っても身につかない。インプットできたと思ったことが実際の仕事に結びつかない。そう、インプットには「終わりがない」のです。
・自分には何もないから、まずは資格を取らなきゃ、と頑張るけど、資格を取ったら取ったで不安になってまた新しいスキルアップの勉強を始めている |
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たとえばこのように、やってもやっても足りない気がするのがインプット。それなのに、勉強好きな人が次に向かうのは「さらなるインプット」です。「もっともっとインプットして、もっともっといい自分にならなきゃ」……インプットで自分をバージョンアップさせたい気持ちはよくわかります。
でも、待ってください。逆なんです。みなさん学びすぎです。ただでさえ情報爆発といわれている時代、限られた私たちの24時間を、流れてくるスマホやPCからの情報でパンパンにしたうえ、さらに自分でインプットをパンパンにすると、消化不良を起こしてしまいます。
アウトプットしなければ何も始まらない
では、どうするか。その答えこそ、アウトプットです。勉強不足だと感じているからこそ、中途半端で不安なまま、アウトプットをしていきましょう。なぜなら、アウトプットしていかないと自分の方向性が間違っているのかそうでないのか、楽しいのか楽しくないのかがわからず、知識だけが肥大化してますます動けなくなってしまうからです。
世の中の常識が日々アップデートされているのに、昔からの教えを後生大事に守り、完璧にマスターしてから動こう……と言っていたら、あっという間に時代遅れになってしまいます。古い考えをいつまでも取っておいてもいいことなんてありません。
いつか役に立つかもしれないと思って学ぶのと、「この学びを誰かに伝えよう」と思って学ぶのでは結果に雲泥の差が出ます。伝えるつもりでまとめることで、いままでとは違う頭の使い方をマスターでき、いままで無駄に思っていたような仕事まで学びの対象となります。
もちろん失敗もあるでしょう。でも失敗があるから改善点が見えてきます。「まずはアウトプットして、その結果をインプットする」ようにしましょう。
「このテーマでやってみたけれど、しっくりこない」「自分はこれが好きだと思っていたけど、好きじゃない気がする」といったように、本当に自分が求めていること、そうでないことも、アウトプットによって明らかになります。