米でも肉でも魚でもない…荻原博子「家計節約にはこれ」と強く推すふるさと納税"返礼品"の種類
7万円の寄付で2万円の節約ができる
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9月末で「ふるさと納税」のポイント還元が終了する。これから駆け込みするなら返礼品は何を選ぶべきか。経済ジャーナリストの荻原博子さんは「米をはじめとする食材が人気だが、家計を助けるお勧めの返礼品がある」という。
新米の先行予約が出てきている
10月から「ふるさと納税」のポイント還元が廃止されます。
そこでラストチャンスとばかりに「駆け込みふるさと納税」が急増しています。
なぜ、ポイント還元が廃止されるのかといえば、「ふるさと納税」を扱うサイトが増え、ポイント競争が激化しているからです。
中には、大阪府の泉佐野市のように、ポイントがもらえる9月末まで限定で、「ふるさと納税」のバーゲンセールのような割安品を出すところも出てきていますので、気になるところです。
「ふるさと納税」で今の一番人気は「米」。
“令和の米騒動”と呼ばれるほど、市場に米が十分に行き渡らず、スーパーでの販売価格は昨年同時期と比べて3倍近くの値上がりです。これから新米が出回ってきますが、価格は昨年の1.6倍予想。すでにふるさと納税では、新米の先行予約も出てきています。
地球にやさしい電気が返礼品に
そんな中、私が注目している「ふるさと納税」の返礼品は、「電気」。
地球温暖化が進む中で、CO2の排出が少ない太陽光、風力、地熱、水力、バイオマスなどの再生可能エネルギーが注目されています。
こうしたところでつくられたクリーンエネルギーの電力をお礼の品とする自治体が増えていて、地球にやさしいだけでなく財布にもやさしい仕組みができつつあるからです。
電気料金の増減は各家庭とって大きな関心事。東京電力管内の一般的な家庭の1カ月の電気代は、約8000円。契約アンペア数が大きい家庭や、家族が多く電気使用量が増える家庭などではさらにかかります。中には2万円、3万円を超えるという家庭もあるほどです。冷暖房を使用する時季の電気代は家計を圧迫する大きな要因ですが、今夏のような酷暑では、エアコンを利用しないことは「死」をも意味します。電気代を気にしすぎて「熱中症」になるのは避けたいものです。
2023年1月から、政府は「電気・ガス料金負担軽減支援事業補助金」をスタートしました。一旦2025年3月に終了したものの、2025年7月に再開。そのため2025年7月〜9月は電気代が少し下がりました。しかし、9月以降は再度値上がりし、10月以降は補助金自体が終了する見通しです。
だからこそ「電気の返礼品」は、家計にとっても地球環境にとってもお勧めなのです。