「チャットの文章が長い人」はまずNG…優秀なつもりで職場に迷惑をかける「モンスター社員」の残念な共通点
「良かれと思って」が非効率・ストレス・摩擦の原因に
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優秀な人とはどんな人か。ラーニングエッジ代表の清水康一朗さんは「本当に優秀な人とは、伝える力を持っていて職場のパフォーマンスを高めてくれる。一方、優秀そうに見えて職場に悪影響を与える人もいる」という――。
「Aさんのチャット、読むのがしんどいです」
あなたの職場に、やたらとチャットの文章が長い人はいませんか?
今回は、あるITコンサル企業でおきたケースをご紹介いたします。
登場するのは、37歳の男性社員・Aさん(入社14年目)。新卒からずっと勤め上げてきた生え抜きで、30代前半で管理職に抜擢されました。技術力もあり、「説明が丁寧」という評価も一部では得ています。
ところが、ある日部下のBさん(20代女性、入社2年目PMアシスタント)から「Aさんのチャット、読むのがしんどいです」と人事に相談がありました。
実際のやり取りを一部抜粋すると、次のような内容でした。
1500文字も書いて結局、何が言いたいの?
【Aさんのチャット(抜粋)】 お疲れ様です。○○についての件ですが、私なりに以下のように考えております。 まず背景としては〜(500文字続く)……。また、リスクとしては○○と△△があり、それを回避するには……。ただし以前の案件においても同様の指摘がありましたので、それも加味すると……(さらに800文字続く) |
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とにかく長い。
しかも「結局何が言いたいのか分からない」とチームメンバーの不満は積もるばかり。
実はこのAさん、チャットだけでなく、メール・議事録・会議でも常に“情報過多”。
本人は「自分なりの丁寧さ」や「抜け漏れのない報連相」を心がけているつもりでしたが、チームの生産性は明らかに低下していました。
これこそが、“優秀そうに見えて実はそうでもない”タイプの典型例。そして、組織を静かに疲弊させる存在――つまり、「モンスター社員」の可能性があるのです。
モンスター社員とは何なのか、上司のどういった言葉遣いや行動を部下は嫌がるのか、当記事で事例とともにお伝えします。